僕の考えた辛坊治郎ヨット遭難事件×ニンジャスレイヤー

最近流行の辛坊治郎ヨット遭難事件を題材にニンジャスレイヤー風二次創作をやってみました。アバー!
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廃墟 @ZETS_Group

「アイエエエー!浸水ナンデ?!」ヨットでの太平洋横断を目論んだシンボーは、突如船体に流れ込んだ水に地獄めいた叫びを上げた!このままではヨットは爆発四散避けられない!ナムサン! <ゼア•イズ•ア•ヨット 1>

2013-06-22 17:53:49
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「クソ!ネオトーキョーの!TVスターの!この俺様が!こんなところで死にたくないヨー!誰か!」狼狽えるシンボー!しかし、常に「自分の事は自分で死ね!」とマッチョめいた発言を繰り返してスターになった彼にとってはインガオホーである! <ゼア•イズ•ア•ヨット 2>

2013-06-22 18:04:56
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ジャブジャブジャブ…。船内には雪崩れ込む水の音と、シンボーの情けない悲鳴だけが満ちる。ネオトーキョーのTVスターも、もはやこれまでなのか…?そのとき!ブゥーンと低いプロペラ音を響かせた飛行体がシンボーの乗るヨットに近づいてきた! <ゼア・イズ・ア・ヨット3>

2013-06-22 18:16:53
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「ドーモ、シンボー=サン。ジエータイデス」謎の飛行体はジエータイの飛空挺だった!サイオーホース!悲嘆にくれていたシンボーにとって彼らはまるでブッダじみている。しかし、そこは荒れる大海原!彼をジエータイはどうやって助ける…? <ゼア・イズ・ア・ヨット4>

2013-06-22 18:24:44
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「隊長ォー、海荒れてますぜェー!」眼下にヨットを睨みながらジエータイの男が叫ぶが、「チャメシインシデント…問題ナシだ…」タツジンめいたアトモスフィアをまとう隊長は落ち着き払ってこたえる。この男、チャドーをやっているのだろうか。 <ゼア・イズ・ア・ヨット5>

2013-06-22 18:38:35
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「サヨナラか…」浸水止まらぬ船内で辞世の句を覚悟するシンボー。恐怖に支配された彼は身体の震えを止める事はできない。だか、頭上に轟くプロペラ音!助けだ!ブッダ!「ドーモ、シンボー=サン。ジエータイデス」 <ゼア・イズ・ア・ヨット6>

2013-06-22 20:23:51
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「ドーモ、ジエータイ=サン。シンボーデス」シンボーはプロペラ機に向かって挨拶を返すと、「遅ェーヨ!てめぇら、もっと早く助けに来んかい!ネオトーキョーのTVスター様を助けるのはお前らの仕事だろ!」と厚かましい唸り声をあげる。 <ゼア・イズ・ア・ヨット7>

2013-06-22 20:28:23
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そんなシンボーを見下ろしながら、「隊長ォー、あいつ何か叫んでますぜェー?ブッ殺しますかー?」とジエータイの男。隊長は相変わらず落ち着き払って「助けてやれ…。我々は殺しはしない…」と答える。「殺しはしないっすねェー!じゃ、行きますかァー?!」 <ゼア・イズ・ア・ヨット8>

2013-06-22 20:34:53
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部下の男はそう答えると、飛行艇の高度をグイと下げる。しかし、海は荒れ狂う!このままでは墜落必至!「隊長ォー、揺れますぜェー?!」「良くやれ」「イヤアアー!」部下の男が発したカラテシャウトに合わせるかのごとく、飛行艇は海面に滑り込んだ!ワザマエ! <ゼア・イズ・ア・ヨット9>

2013-06-22 20:43:45
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飛行艇はデッキで叫び狂っていたシンボーに海水をザンブとかけながら、ヨットの鼻先1mの位置にピタリと止まる。その操縦技術はタツジンじみてさえいる。やがて、飛行艇のドアがゆっくりと開き隊長が姿を現した。 <ゼア・イズ・ア・ヨット10>

2013-06-22 20:48:09
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隊長に「遅ェーよ!」と悪態づこうとしたシンボー。だが、彼はその汚い口を開ける前に意識を失い、病院で目を覚ますことになる。彼に何が起こったというのか!隊長はドアを開けた瞬間にシンボーのミゾオチにカラテパンチを素早く打ち込む!ハヤイ! <ゼア・イズ・ア・ヨット11>

2013-06-22 20:54:55
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「隊長ォー、殺しちまったんですかァー?」部下は隊長に問いかける。シンボーを肩に担ぎながら、「愚問…。救助の際、暴れられても困る…。眠らせただけだ…基地へ帰るぞ…」隊長は静かに返答した。「流石、隊長っすねェー。分かりましたァー」 <ゼア・イズ・ア・ヨット12>

2013-06-22 20:59:50
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こうして、ネオトーキョーのTVスター•シンボーは、無事に戻ることができた。しかし、常日頃から「自分の事は自分で死ね!」と叫んでいた彼が無事にこれまでの生活を取り戻せるのだろうか。それはブッダだけが知る。まさにインガオホーめいた自己責任の物語! <ゼア・イズ・ア・ヨット13 完>

2013-06-22 21:04:17