温故知新京都【寒色系男子】

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「その後は天龍寺へ」「雲龍図、庭園と散策しました」「雲龍図は撮影許可が降りなかったため、俺たちの言葉で伝えるよりないのだが…」「吸い込まれそうな迫力でしたね、八方睨みの言葉通り、部屋の何処にいても雲龍様の目線を感じますが、やはり真下から見上げる時の迫力が一番です」#温故知新京都

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「その後の庭園散策では、聖川さんの昔の話などもすこし」「鯉の事や、あの竹林を幼い頃歩いた事など、様々思い出すものがあった」「紫陽花が綺麗でしたね」「ああ、丁度紫と青のばかり咲いていてな」「まるで狙ったように」「紫陽花に歓迎されるなど、なかなかあるものではないな」 #温故知新京都

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「一ノ瀬は竹林の小径が気に入りだったな」「ええ、昔からコマーシャルなどでもよく見ていた憧れの景色でしたから」「じっと鳥や風の音に耳を傾けてはため息をついて写真を何枚も撮って」「…本当に感動していまして」「スタッフの話も聞かず歩くなど一ノ瀬らしからぬな、ふふ」 #温故知新京都

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「野宮神社はとにかく人が多くて驚きました、小さな神社なのですが」「良縁祈願、という事で、仕事でのさまざまな縁が良いものとなるよう祈願をしたぞ」「同じくです」「…絵馬も書いていたな」「それは聖川さんもでしょう」「…」「…」 #温故知新京都

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ふたりのプライベートに干渉するのも申し訳ないので見ていませんが、一ノ瀬くんも聖川くんもずいぶん時間をかけて絵馬を書いていたようでした。なにやら御守りも買っていたような、みくじも引いていたような……？

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「その後渡月橋を見て、京都駅近辺へ戻った」「匂袋作製の体験はここでしました」「一ノ瀬はなかなか結い紐が結べず苦労していたな」「聖川さんは途中から『匂いがわからなくなってきた…』を連呼していましたね」「聞き香は昔から苦手でな…」 #温故知新京都

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「しかし聖川さんは器用ですね、係の方にも褒められていましたし」「…」「形も綺麗でしたし」「一ノ瀬、拗ねているのか」「違います！」「…縮緬のほうの匂袋、片方ずつ交換してやったのだから機嫌を治」「しーー！それは皆さんには秘密ですよ聖川さん！」 #温故知新京都

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ふたり作成の匂袋は二個セットにして番組視聴者にプレゼント致します。応募方法は後日、番組のなかで。ふたつの微妙な匂いの違いを楽しんでください。

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「本日の最後は、伏見稲荷大社だ」「聖川さんは全行程回ったことがあるのでしたね」「無論だ、その場合は時間の余裕と体力の調整を欠かしてはならぬぞ」「本堂から最初の方の千本鳥居を抜けるだけでも楽しめますので、時間のない時や体力のない時はそれでもいいでしょう」 #温故知新京都

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「西日のさす千本鳥居は神秘的で非常にいいぞ」「鮮やかな赤い鳥居をひとつくぐる度に、神様に近づくような気がして、身が引き締まりました」「思わず我々も口を噤んでしまった」「レポーターにあるまじき話ですが、ほんとうに感動した時には言葉を失ってしまうものなのですね」 #温故知新京都

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「（鳥居の遥か向こうに立つ、着物姿の聖川さんを想像したら、まるで神がいるのではないかとそんな錯覚に陥りそうでした）」「（一つひとつの鳥居を確かめるようにゆっくりと歩く一ノ瀬は、信心深いひとりの人間そのもののようで、ひどく綺麗に見えた）」 #温故知新京都

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不思議と距離を開けながら歩いているので、珍しいと思ってこっそりあとからひとりずつ声をかけたら、互いにこんなことを思っていたようです。尊敬の念の一種なのでしょうか？ 帰りの電車では揃ってうとうとしている一ノ瀬くんと聖川くんを見ることができました。

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ふたりは宿の大浴場で汗を流しています。こちらも元々ゆっくりしてくるように言ってあるのですが、相変わらず揃って風呂好きなようで、かなり長風呂しているようです。 明日は京都土産を聖川くんに紹介願い、我々も帰路につく予定です。ご覧いただきありがとうございました。