#炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
ここに。あなたがいてほしいと。はるかな残照にむかって祈りたくなる。涙を流すことも忘れて、ただ祈りたい。この空は……。あなたをいとおしいと思う気持ちに、よく似ている。『まほろばの龍神』86頁 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-01 20:26:52炎の蜃気楼・断章 最愛のあなたへ
「オレは――……」 ちいさく呟いて、高耶は校庭を振り返った。 「オレは、見捨てないから……」 (中略) 彼らをなぐさめるものは、読経や鎮霊法ではない。ただ心をこめたその言葉が欲しいだけなのかもしれない。 『最愛のあなたへ』P.17 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-08 04:07:57(あなたを裏切りたかったわけじゃない)直江はじっと目を伏せる。(だれにも、奪われたくなかっただけだ……)《中略》このまま独り占めしてしまいたい。会うほどに、想いは高まる。『最愛のあなたへ』33p #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-01 23:37:16炎の蜃気楼6~8 覇者の魔境(前・中・後)
「オレはそれだけでよかったんだ。背中の敵からかばってくれるだけで…。なのにさ、あいつ、バカだからさ」 「オレを全部からかばうんだよ」 『覇者の魔鏡前編』p162 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-03 05:39:22「考えるがいい……。そうやって、ずっと思いつづけなさい。いつか必ず答えは出る」「おまえには……その者がいる。その者にはおまえがいる。失えないと知ったなら、考えつづけなさい。目を背けずにひたすら考えつづけなさい」氏照/覇者の魔鏡≪前編≫/P166 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-01 21:41:48「景虎景虎って。おまえは高耶に勝手にやつあたりしてるんだ。いいよ、もう。オレひとりであいつ捜す、帰ればいいだろ!」『覇者の魔鏡(前編)』P.200 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-09 01:39:21景虎の鋭く研ぎ澄まされたまなざしが脳裏によみがえる。 「ずるい人です……」 直江はつぶやいて、また微笑した。 「ずるすぎて、逆らえません」 『炎の蜃気楼⑥ 覇者の魔鏡(前編)』P.215 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-04 02:17:18「三郎にわれらに従う意志がないとすれば、絶対に鏡から解放することはできん。だからといって、弟の願いを無視することもできん。あの直江とか言う者に、息があるうちにひと目会わせてやりたかったのだ。」『覇者の魔鏡(中編)』P.28 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-10 04:02:53(終わりにしても…いいですか) 腕の中で沈黙する孤独な独裁者に問いかける。 (もう…幸福になってもいいでしょう?) ー中略 直江はすがるように腕の中にいる高耶を見つめた。 (もう…私たちは、終わりにしてもいいのでしょう…?) 覇者の魔鏡中編p228 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-01 20:42:36あなたは私と幸せにならねばならない。私の手で、幸せにならねばならない。誰よりも長い間、誰よりも深く、あなたのそばにいた、あなたを愛しつづけてきた私だから。あなたを幸せにできるのは私しかいない。『覇者の魔鏡(中編)』p.228 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-01 20:52:41私は直江というキャラクターを嫌ってなんかいません。(中略)彼という一人の人間の真剣には、自分という一人の人間の真剣でしか立ち向かえません。 覇者の魔鏡(中編)あとがき #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-04 19:58:05「しぇえーーっ!」 『炎の蜃気楼⑧ 覇者の魔鏡(後編)」P174 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ 当時この小太郎のセリフにファンが騒然となった記憶がw
2013-08-08 23:57:13家康と意思を通わせるに足る存在。いるだろうか。いや、いなければならない。きっといる。少なくとも、充分、権現と対をはれるほどの大きな存在が自分にとってはたしかに、いる。 ただひとりの、軍神-。 覇者の魔鏡(後編)#炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-08 10:31:39《はやくいたさぬかァーっ!三郎ォ!》高耶が叱られた子供のようにびくりと肩を震わせた。氏照はあの誠実なまなざしで、もう一度高耶を見つめ、かみ締めるように告げた。《今度こそ、そなたを救いたいのじゃ》 覇者の魔鏡(後編) #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-08 10:36:11「離れません」「…………」「死ぬまで……いや、死んでも。あのひとのそばにいます。あのひとを愛します。そして」直江はじっとまぶたを閉じた。「あのひとと……幸せになります」 『炎の蜃気楼8 覇者の魔鏡 後編』P226 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-01 22:43:05反射する夕日のかけらが目を刺すのを拒むように、高耶は瞳を細める。 目の前に広がる雄大な残照はいつしか男体山と中禅寺湖を金色に染めあげた。日光の澄み渡った風は秋気を帯びて、ひんやりと湖上を吹き抜けていく。 『覇者の魔鏡(後編)』P.240 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-11 03:48:55炎の蜃気楼9 みなぎわの反逆者
「あなたの命に比べたら、私のこんな腕一本、安いものなのだ。失った右腕の代わりに、あなたが私の右腕になってくれ。そして生涯、私のそばにいてほしい……。あなたを得られるのだったら、右腕なんて惜しくない……。」9みなぎわの反逆者p13 曽根慎太郎 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-06 18:41:02ひとがひとにひかれるのは、相手が自分の持っていないものを持っているからではない。同じものを持っていて、ただ、相手が自分のそれよりもどれだけ多く持っているかの違いなのだ。 『炎の蜃気楼⑨ みなぎわの反逆者』P146 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-09 00:06:34「者どもぉ! 村重は逃げも隠れもせん! そなたらの恨みの限り、真正面から受けてやろうぞォ!」 『みなぎわの反逆者』P.239 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-12 03:36:51「だが逃げ出すなら、おまえはただの負け犬だ。負け犬になるのが悔しいなら、オレに勝ってみろ。おまえがオレに勝つことができれば、その時こそ― おまえに……抱かれてやる」 9みなぎわの反逆者p258 仰木高耶 #炎の蜃気楼お気に入りフレーズ
2013-08-06 18:29:13