《平時の「反原発」や「良識派」が緊急時にどうなるか、という考察》

とりあえず、現時点では解説をつけずに置きます。
50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

マキノさんの論理構成には概ね賛同なのだが、清水氏の念頭にあるのは、チェルノブイリではないと思う。これまで存在しないとして来た広島長崎の被爆者の遺伝的影響を、これからも否定し続けたいとする党派性だろう。

2013-08-18 13:36:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

↓ この人の意見すべてに賛同できるわけではないが、この見解には賛同。原発事故発生直後から「除染さえすればすべて元に戻る」と喧伝されていたことに注意喚起をしたい。「元」というのは過疎化高齢化が進行しつつある地域社会だという事を忘れさせられ「日本の原風景を取り戻せ」に摩り替えられた。

2013-08-18 17:12:22
ちきりん @InsideCHIKIRIN

あとね、除染に期待できるのは「除染の効果」であって、除染に村の再興効果や、人口を戻す効果があるわけじゃない。「除染で可能になるのは除染である」というシンプルな事実も、みんなわかってんだかわかってないんだか。

2013-08-18 16:53:05
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「除染」でもし事故発生前の環境に戻ることができたとしても、地域振興は別に計画しなければならなかったのに。しかも、「『除染』では元の線量まで下がらない」という私(たち)の意見は省みられなかった。場合によっては「そんなことを言うな」と怒った声で発言を封じられた。事実を言っただけなのに

2013-08-18 17:17:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

中には、福島大学清水修二氏の様に、事故発生までは原発の危険性を訴え、反原発の立場に立っていたのに、事故発生後は「事故が起きた事実を受け止め、その環境で私達は生きていかなければならない。その為には世界の叡智を集めて徹底した『除染」しかない」と言い始める人も出てきた。

2013-08-18 17:19:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もうそろそろ言っても良いかと思うので書くが、清水修二氏のこの「変節」は私には衝撃的だった。常識的に推測すれば、東電原発事故で撒き散らされた放射性物質を回収し、事故発生前の状況に環境を戻すことなど、少なくとも数十年は戻れないことは明白だと私には思えた。

2013-08-18 17:29:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ましてや、事故が全く収まる気配がない、毎時1億ベクレルの放射性物質放出が続く2011年5月の段階で、既に清水氏は「現状復帰」を掲げ要求し、その方向での県民の団結を呼びかけていたのだ。国がメルトダウンを公式に認める前に掲げたその方針を、今でも崩していないのだ。

2013-08-18 17:33:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

清水修二氏は、原発事故発生当時は、独立行政法人福島大学の副学長・教授だった。(現在は教授)事故発生前は、原発に反対し、原発に頼る双葉地区の経済を自立的なものに立て直そうと訴えている、良識的な人だった。少なくとも私にはそう見えていた。

2013-08-18 17:37:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

清水修二氏の、いわば「脱原発的地方経済自立論」は、福島県庁でも、双葉地区の自治体でも、支持者は少なかった。原発を取り除いた場合の、代替となる経済自立方策が、農業と漁業と観光業に期待するものだったからだ。求められていたのは公共事業と大企業進出による雇用の創出だったのだ。

2013-08-18 17:40:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故が発生する前の福島県内マスコミは、清水修二氏を大きく扱うことは稀だった。県の経済を地盤沈下させる説の持ち主と思われていたからだ。特に、『福島民報』が清水修二氏の説を重視するなどと言うのは、私には晴天の霹靂と思えるような話だ。実際に降ってきたのは霹靂ではなく放射性物質だが。

2013-08-18 17:42:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

清水修二氏は、私が知っている範囲では今でも原発廃炉に積極的な人だと思う。しかし、廃炉の結果として福島県に放射性物質が大量に残留することは反対だろうし、「双葉地区に人間が帰還できない場所が広域に残る」と認める事にも反対だろう。「中通りに居住に適さない場所がある」とも認めないだろう。

2013-08-18 17:46:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発反対の良識派だったはずの人が、現実に原発事故が発生したら、住民を放射性物質防護よりも、人心の収斂と地域の振興を優先させる。将来の健康被害の有無そのものよりも、将来の健康被害を心配する住民の気持ちを無理やりに押さえつける。これは、私にとって大きな衝撃だった。

2013-08-18 17:49:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

現時点から振り返ると、私にとっての打撃としては、国や東京電力の安全デマよりも、良心的だと考えていた福島大学清水修二氏や大阪大学菊池誠氏による不安の圧殺の方が、ダメージが大きかった。「日本の『良識的な科学者』の『良識』とはこんなものなのか」と痛感した。

2013-08-18 17:52:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

このような光景を、歴史的な話としてどこかで読んだような気がして、思い出した。日米開戦の時の「回天」の話だ。「皇國危ふし」という事で、近代的自我を自覚的に心に育ててきたはずの文化人が、雪崩を打って戦争協力に走り出した。そういう話だ。日本社会は、敗戦から何も学習していないと感じた。

2013-08-18 17:56:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島大学HPにある、清水修二氏の個人データベースはこちら。 http://t.co/ht0wIRkQC8 原発事故発生前には、「原発」をメインにして題名に掲げた教科書は使っていなかったと記憶する。

2013-08-18 18:18:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ウィキペディアで検索してもらえばわかるが、清水修二氏は「地域経済」が専門で、その枠の中で原発に反対する言動を行っていた。「原発」よりも「地域経済」が関心の焦点だったのだ。それ自体は、特に問題とすべき話でもなかった。今回の原発事故のような、限界に近い状況が訪れなければ、だ。

2013-08-18 18:22:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今、日本中で、いや、世界中で、自らの良心に従って行動していると自負する人は、できれば確認してもらいたい。イザという時に、あなたが優先する順位はなんでしょうか?国ですか?地域ですか?人の健康ですか?人々の融和ですか?世界経済ですか?国家財政ですか?職場の存続ですか?家族ですか?

2013-08-18 18:27:47