鳳翔の艦娘講座 高雄さん編

鳳翔 @Housyou_kankore

さて、少し落ち着いてきたみたいですので。 それでは、本日の #鳳翔の艦娘講座 本編を行いたいと思います。先程の番外編同様、拙いお話ではありますが、酒の肴・寝物語と聞いて頂けると幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、高雄型重巡洋艦の長女。巡洋艦と云えば何と云っても、の高雄さんです。

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なお、高雄さんはその成り立ちを追っていきますと、江戸時代からなんと５代にわたる名前の継承がされています。 ですので、何時もの様に初代さんから解説をしていきたいと思います。 ただ、もしかしたら時間が足りなくなるかもしれませんので、その際は明日に続きを行わせて頂きます。

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まずは初代の高雄さんです。 初代は正しくは高雄丸と名付けられていた、幕末の艦です。 米国でポータクセット級蒸気スクーナー６隻のうち３隻が日本に売却されたうちの１隻・・・って、このお話は先日の武蔵さんの講座の時にしましたね。

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これから解ります通り、初代の高雄さんは初代の武蔵さんと姉妹関係にありました。 高雄丸さんはそのポータクセット級蒸気スクーナーの２番艦アシュロットとして建造をされました。 日本に売却された時の購入は秋田藩で、その際に高雄と命名をされました。

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ポータクセット級につきましては、武蔵さんの講座の際に紹介をしましたのでここでは省かせて頂きます。 さて、初代高雄さんですが。 ポータクセット蒸気スクーナー６人姉妹の次女として１８６３年７月に進水、１８６４年１２月に就役をします。 南北戦争時は船団護衛と哨戒に任じて居ました。

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１８６７年６月に売却をされた後、１８６８年３月に秋田藩が購入をし、その際高雄と命名をされます。 １８６８年１０月、函館に停泊をしたところ、当時の榎本武揚が率いる箱館政権に捕獲をされ、第二回天と改名されます。

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折しも幕末の頃合い。箱館政権は開陽丸と云う主力艦を座礁で失っていましたので、新政府軍の甲鉄を奪うという計画が立てられます。 その作戦のため１８６９年５月に箱館を出航しますが、悪天候に遭遇をして高雄さんは機関故障、速力が３ノットまで落ちてしまいます。

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先に宮古湾に突入をした回天丸さんは、土方歳三を中心とした切り込み隊が甲鉄に接舷をして突入をしますが、作戦は失敗に終わります。 回天丸さんは宮古湾を脱出して、丁度そこに高雄さんもやって来ます。

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作戦失敗を知った高雄さんも脱出を試みますが、新政府軍艦隊から逃れられず、海岸近くに座礁をします。 乗組員は上陸をして山に逃れようとしますが、数日後に新政府軍に投降をしました。 なお、座礁した高雄さんですが、その後焼却処分をされたそうです。 以上が、初代高雄さんの戦歴でした。

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初代高雄さんの諸元ですが。 全長４２ｍ、全幅８．０８ｍ、排水量３５０トン、速力１２ノット。 アシュロット時代には、 ３０ポンドパロット砲１門、 ２４ポンドダールグレン榴弾砲５門、 を装備して居ました。

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続きまして、２代目の高雄さんの紹介です。 ２代目の高雄さんは、ここでも高雄丸と名付けられていましたが、イギリスの鉄製汽船シンナンジングを購入して、運輸船として導入をされました。

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このシンナンジングが竣工をしたのが１８６９年。先程の初代高雄丸さんが座礁したのも１８６９年ですから、何かしら縁があったのかもしれませんね。 さて、２代目高雄さんですが。 １８６９年に竣工をします。 １８７４年１０月に日本に売却をされ、艦籍編入後に高雄丸と名付けられます。

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１８７５年、江華島事件で派遣をされます。 その後は輸送任務と測量任務で交互に任務に従事をします。 １８７７年、西南戦争の際にも出動をして居ます。 １８８０年３月、任務を終えて、売却をされました。 以上が、２代目高雄さんの戦歴でした。

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２代目高雄さんの諸元ですが。 全長６６．７５ｍ、全幅９．７５ｍ、排水量１１９１トン。 それ以外のデータが無いので細かい諸元などは解りませんでした。

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・・・どうしましょう、講座の途中なのですが、何か猛烈な眠気が・・・

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そうですね。では、無理はしない方向で、申し訳ありませんが本日の #鳳翔の艦娘講座 、高雄さん編はここで前編と云う事で一旦区切らせて頂きます。 続きは３代目高雄さんからで、明日のお楽しみに、と言う事にさせて頂きます。

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さてと、それでは一昨日の続きと、行きましょうか。 本日も #鳳翔の艦娘講座 を行っていきたいと思います。 何時もの様に拙いお話ですが、酒の肴・寝物語と聞いて頂けると幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、一昨日に続き、重巡高雄さんです。高雄さん編、後編となります。

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一昨日の前編では、えっと・・・２代目高雄さんまでをお話ししました。 初代さんは江戸時代幕末にアメリカから購入された蒸気スクーナー。 ２代さんはイギリスの汽船を購入した運輸船、でした。

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本日は３代目の高雄さんから入っていきますね。 ３代目高雄さんは海軍としては国産初の巡洋艦でした。 ただ、当時はまだ自前での設計技術が確立して居なかった事もありまして、艦自体の設計はフランス人設計士ルイ＝エミール・ベルタン氏が行っています。

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特徴としましては、鉄製船体で建造をされ二重底を採用されています。 さて、３代目高雄さんですが。 １８８６年１０月起工、１８８８年１０月進水、１８８９年１１月に就役をします。 就役後の１８９０年８月に第一種指定。 日清戦争で、大連・旅順・威海衛攻略作戦に参加をして居ます。

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１８９８年３月に三等海防艦に類別を変更されます。 １９００年８月から１１月までの間、義和団の乱に絡み廈門・上海警備に従事をして居ます。 日露戦争におきましては、津軽海峡・仁川港警備に従事をした後、日本海海戦に参加。 戦果記録は不明ですが何かしらの活躍をされたのではないでしょうか。

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１９１１年４月に除籍をされて、１９１２年３月に売却をされました。 以上が、３代目高雄さんの戦歴でした。

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３代目高雄さんの諸元ですが。 全長６９．９ｍ、全幅１０．４ｍ、常備排水量１７７４トン、速力１５ノット。 燃料はまだ石炭の時代ですね。 １５ｃｍ単装砲４基、 １２ｃｍ単装砲１基、 ７．５ｃｍ単装砲１基、 魚雷発射管２門、 を装備して居ました。

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では続いて４代目の高雄さんです。 ４代目高雄さんは未成艦でした。なぜなら、あの天城型巡洋戦艦４姉妹の末っ子だったからですね。 天城型巡洋戦艦は、先日天城さんの紹介を行った際に解説をしましたので、ここでは省略をさせて頂きます。

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簡単におさらいをしますと、八八艦隊計画の基幹をなす巡洋戦艦として計画・建造をされまして、加賀型戦艦の高速版と云う出で立ちで建造をされました。 建造途中でワシントン海軍軍縮条約締結のため計画自体が中止となりまして、長女の天城さん、次女の赤城さんは空母へと改装をされます。