才能ある新人作家が欲しいなら、才能ある新人作家を次々に誌面に載せるしかない。それが最大の新人獲得法である。才能が才能の呼び餌になるのだ。賞金100万でこれ位の才能がやって来たから、200万積めばそれより凄い才能が来るとは考えない方がよい。才能はお金では釣れない。
2014-01-11 09:55:58つまり才能を安く使おうと思うなら、「分かってあげる」のが一番である。即ち作家と編集が共犯関係になることが、もっとも効率的な関係だと言えるのである。
2014-01-11 10:19:47考えたら、70年代に松岡正剛が『遊』を創刊できたのも、桑澤デザイン研究所の非常勤講師になって戸田ツトムなどの優秀なデザイナーを卵の段階で獲得できたからだな。それ以前に書店向けフリーペーパーの仕事で杉浦康平の知遇を得ている。松岡の編集工学の中心にはデザインがあるんだよね。
2014-01-11 11:18:22松岡正剛の編集者としての異能は驚くべきで、製紙会社と協力してある号の表紙と本文用紙を全てその会社の紙見本にして経費を浮かせた号がありました。稲垣足穂『人間人形時代』は本の中心に物理的な穴を貫通しました。東京中の製本屋から断られ、自分で装置を工夫して3000冊全てに穴を開けました。
2014-01-11 12:36:49稲垣足穂『人間人形時代』(編集・松岡正剛)表紙写真が見つかりました。本の真ん中に穴を穿ち、それを中心にして装丁と本文レイアウトが決められています。 http://t.co/4trb67aDEX
2014-01-11 21:46:01『人間人形時代』本文レイアウトも「穴」が中心。松岡正剛が編集する書籍の特徴は、装丁とレイアウトが全てに優先していることです。本をオブジェとして考えていて、電子書籍では実現不可能な、アナログ書籍でしか出来ないアイデアに満ちています。 http://t.co/VYvxTlDBGt
2014-01-11 21:50:34松岡正剛は、私が定義するところの「編集家」なのです。他に私が編集家認定する人物は、宮武外骨、大伴昌司、糸井重里、西村博之です。
2014-01-11 22:14:34