『ゴリラスレイヤー ア・カインド・オブ・ダークゴリラ』予告&序章
予告編
「馬鹿な!フルーツ・シンジケートは潰れた筈だ!」「我々はセクトだ」「セクト?」ゴリラスレイヤーの顔つきが変わる。「時代遅れのフルーツ・シンジケート壊滅への助力、感謝するぞゴリラスレイヤー」オブシディアン色のゴリラは冷酷に笑った。
2014-02-02 15:46:51「セクトはバイオバナナ生産により復権した。この国は再び、ゴリラの楽園となる!」ゴリモト・チバが高らかに勝利宣言を謳う。禁断の文明という果実を手にしたゴリラは、最早人類を凌駕するというのか。
2014-02-02 15:47:24「……だが、セクトはバイオ技術を何処から仕入れた?」「鉱山を売り渡したのさ。日本の奴らに」ゴリラスレイヤーに手渡された資料には、おお、何たることか!『ヨロシサン製薬』の文字!!だがゴリラスレイヤーには読めぬ!
2014-02-02 15:48:23そして。「ドーモ、ゴリラスレイヤー=サン。プレシャスです」(ゴリラスレイヤーです)互いに通じぬアイサツを交わし、ゴリラとニンジャ……禁断の対決が幕開ける!セクトの陰謀を止めるため。走れ!ゴリラスレイヤー!走れ!
2014-02-02 15:50:42「人とゴリラは、ニンジャと異なり異なる独立した種族だ。そして、ゴリラスレイヤーもまた、怨恨の産物であると同時に、それすらも包み込む大自然の一部でもある……そう言った点を、次の機会があれば重点していきたい」 #ゴリラスレイヤー
2014-02-02 23:34:36序章
ゴリラスレイヤーは、突然変異巨大バナナの木の上で深い瞑想を行っていた。思い出されるのはゴリットマンとの戦い。ゴリラ・ゲンドーソーの死。そして、シンジケートの壊滅。 1
2014-02-03 00:57:14果てしないドラミング対決は3昼夜続き、ゴリットマンはその果てに死んだ。ゴリラスレイヤーがゴリラ・ゲンドーソーの弔いを済ませた頃には、シンジケート壊滅は周知の事実となっていた。 2
2014-02-03 00:57:49敵であるシンジケートは潰え、この国へのバナナの供給は完全に絶たれた。それは未だ残るゴリラ存在の破滅を意味する。ゴリラスレイヤーとて例外ではない。 3
2014-02-03 00:58:36……最後の頼みの綱であったこのバナナの木も、実をつけてはいない。樹齢数千年とも言われるこのバナナの木は、一説に最初のゴリラ存在(今は敢えてその名を伏せよう)が呪ったがため、一年で枯れる事無く今日まで実を付け続けたという。 4
2014-02-03 00:59:38(……これで、良かったのかもしれない)とゴリラスレイヤーは思った。経緯はどうあれ、ゴリラ存在は己と共に滅ぶのだから。彼の邪悪なゴリラソウル、ナラクピテクスもまた、今は沈黙を保っている。 5
2014-02-03 01:00:43Next:『ゴリラスレイヤー ア・カインド・オブ・ダークゴリラ』#1 http://togetter.com/li/625241