【実況】マーメイド・フロム・ブラックウォーター#4(発掘)
- karafuto1979
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「カキオ=サン、私は大丈夫です」両腕があらぬ方向へねじ曲がったエトコが優しく言った。折れた腕先からは鋼鉄の骨格が露出している。「まだ脚があります。戦えます。だから早く行って。友達です。ユウジョウ」「い、嫌だ!嫌だ!」カキオは泣き叫んだ。
2011-06-17 16:08:33せっかくの感動的シーンなのに脳内でサンシャインが「オイランドロイドにだって……ユウジョウはあるんだーッ!」とか言い出してダイナシに #NJSLYR
2011-06-17 16:08:37#NJSLYR (仮)とかつけたのはタイヘン・シツレイでした。シタウケ・クランの者にケジメさせておきます。
2011-06-17 16:09:42ニンジャスレイヤーは咳き込み、血を吐いた。汚水の飛沫が覆いかぶさり、吐血を洗い流す。彼は朦朧としながら、なおも起き上がろうともがいていた。ねばつく飛沫にまみれた視界が、デスナイトとオイランドロイド、そして泣き叫ぶ男をボンヤリと捉えている。
2011-06-17 16:12:35#NJSLYR テクノカラテによって【大破】してるんですね。 ≫@roqku: これはもうカワイイヤッターに『エトコ=サンのテクノカラテにより死亡エンド』が追加されるべきそうすべき 【大破】
2011-06-17 16:17:06空中アンブッシュからのダブル・ポン・パンチ!信じ難い離れ業である。肋骨をやられ、肺にもダメージがある。まずは川から身を起こし、チャドー呼吸を確保せねば……。ニンジャスレイヤーは力を振り絞って己のニンジャ耐久力を働かせようとした。心臓が早鐘のように脈打つ。……あのニンジャは何者だ?
2011-06-17 16:25:31ごく自然に考えるのなら、今このネオサイタマに現れるニンジャはザイバツ・シャドーギルドの者だ。ラオモト・カンの死後ほとんど瞬時にネオサイタマへ侵入、ソウカイ・シンジケートの混乱の隙を突いて、緊急体制を整える間を与えずに、一気にその闇の勢力図を塗り替えたニンジャ集団……。
2011-06-17 16:30:15彼らはどうやってラオモトの死を察知し、どうやってネオサイタマに現れたのか?彼らに関してはほとんど謎ばかりであった。あの夜、運び屋デッドムーンに助けられ闇医者に運ばれたニンジャスレイヤーは、治療を受けるとそのまま闇に身を潜めた。彼の耳に入る情報は限られていた。
2011-06-17 16:35:03確かなのは、彼らがごく少人数で、主君とシックスゲイツを失ったソウカイ・シンジケートにトドメを刺したこと……まるで「漁師がカチグミ」というコトワザだ……そして制圧の数日後にはさらに多くのニンジャ達をキョートから新幹線で送り込み、事実上、ソウカイヤの後釜として君臨した事である。
2011-06-17 16:41:17極限状態のニンジャスレイヤーのニューロンは電撃的速度で交錯し、時間が泥のようにスローモーションになる。デスナイトと名乗ったニンジャが痩せた男にチョップ突きをゆっくりと繰り出す……オイランドロイドがそれを阻み、ゆっくりとガードする……「「カキオ=サン」」「「ダイジョブですよ」」
2011-06-17 16:50:55ニンジャスレイヤーはなんとか身を起こした。「「ゲ……ホッ……」」咳き込み、血を吐いた。チャドーだ。チャドー呼吸を整えろ。「「スゥーーー……ハァーーー……」」「「スゥーーー……ハァーーー……」」
2011-06-17 16:54:03エトコ=サン、本当よくできたいい娘やねぇ…ロボ(オイランドロイド)だけど…… #NJSLYR x500
2011-06-17 16:58:13ニンジャスレイヤーがこのバイク鍛冶屋を再び訪れたのは、アイアンオトメのUNIXがIRCアクセス認証できなくなった為である。複製された同一の電子キーは、特別な措置を取らねば同時にネットワーク上に存在できない。ゆえに彼はマチノを問いただすべくガレージへ向かった。
2011-06-17 16:59:22そこで彼が見たのは炎上するガレージと、その中で椅子に縛られ、無残に拷問死したマチノの死体。そして不可解にも、そのすぐそばでセプクしカイシャクされたドレッドヘアーのヤクザとクローンヤクザ達の死体であった。やがてそこへオイランドロイドを連れてあのカキオとかいう痩せた男が戻ってきた……
2011-06-17 17:01:50オイランドロイドが腰の回転の勢いを乗せた裏拳をゆっくりと振るい、デスナイトがそれをゆっくりとガードする。ニンジャスレイヤーのニューロンはさらに加速し、ほとんど時が止まったようになる。あのニンジャ……ザイバツ……あの甲冑めいたニンジャ装束……あの日……
2011-06-17 17:04:20「今年も、ここに来れて良かったわ」と、油の入ったカーボン土鍋を前に静かに笑う妻フユコ。「ニンジャだぞー! ニンジャだぞー!」と、椅子の上で狂ったようにジャンプする幼いトチノキ。 「やれやれ、トチノキはニンジャが大好きだな」とフジキド・ケンジ。「一体何処で、ニンジャなんて覚えた?」
2011-06-17 17:07:26