南海奇皇~ネオランガ~感想

南海奇皇~ネオランガ~全48話の視聴感想を予定しています。
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

長女魅波が“妹を養う“ささやかな理想の為、水商売にまで手を出して必死で金を稼ぐ女性であり、ネオランガも商売道具として使うスタンス。自分を現実主義者だと自覚しているので大がかりな理想は持たないが、姉として妹を守る姿勢にブレがなく。

2014-04-14 23:23:25
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

次女海潮が、曲がったことが大嫌いで正義感の強い女子中学生。理想主義者であり本当の楽園を作る為ネオランガを人々を救う道具として奮闘する一方で、等身大の女子中学生としての平凡な少女の一面も併せ持つ。

2014-04-14 23:24:50
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして三女夕姫が、最年少ながらストイックなマキャベリストであり、ネオランガで自分の世界を生み出そうと考える最大の野心家。しかしそれは自分を縛るしきたりを粉砕したい純粋な想いからでもあり、背伸びしている小学生とも見える所あり。あと後半のデレ描写が結構可愛い。

2014-04-14 23:26:07
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この身近な妹の為、楽園の理想の為、自分の野心のために三者三様でネオランガを駆使しながらそんな三姉妹が同じ家の元で平凡な日常を過ごす。異なる理想ながらも三姉妹としての絆があり、それだけに三位一体になる瞬間にはカタルシスも大きかったかと。

2014-04-14 23:27:21
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

サブキャラに関しては、彼女達の傍観者役であり、人生経験が豊富な大人として現実のありかたを教えながら見守る長谷岡さん、虚神会の黒幕でもある裏、小学生の夕姫へ告白までしてしまうロリコン藤原さん、また単にネオランガを倒すだけで善悪関係なしの竹末さん辺りが強烈だったかと。

2014-04-14 23:29:04
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

個人的には、前半でネオランガのライバル役として立ちはだかる警官・鉄隼人さんが良い味出してた。ネオランガと対をなす常識的な正義の持ち主だが、普段の熱血ヒーローに憧れているような描写が何か憎めないような味を出していて実際話が進む連れバロウ王国の住人になって納得がいくような。

2014-04-14 23:30:39
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

女性陣だと、大森さんが隙かもしれない。緒方恵美さんの演じるハイテンションな美女役はどうも惹かれてしまう。

2014-04-14 23:31:22
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ただ、もう少し自衛隊の面々やナイエルを始めとする虚神会のちキュリオテスの面々などをもう少し深く書いてくれると良かったかもしれない。第1期では海潮の悪友だった笹井が第2部で2話しか出てこなかったのも惜しい。

2014-04-14 23:32:22
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

あとラブレについてだが、彼女は普段目立たないが重要な話で神への信仰心と日常への憧れと板挟みになる姿が胸を締めつけ、日常に慣れ親しんでいく姿が微笑ましくもあった。そして最後に自分を犠牲にしてネオランガを起動させた後の姿がただ目に焼き付いてしまったかもしれない……。

2014-04-14 23:33:37
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そしてメカ関係。これについては第1部ではさほどでもなかったかもしれない。どちらかといえば“ネオランガが住む町の風景“を書いていた作品だったので、ネオランガの存在自体は重要だが、ロボっアクションものとしてはちょっとお門違いな所はあったかもしれない。

2014-04-14 23:35:10
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

しかし、第2部から虚神続々登場のスタンスと共にネオランガのバトルも意外と凝った試みも見せるようになり……。特にテレビ番組ネタと絡めたヤマセとの戦い(第31、32話)は前後編共々名勝負の一本に数えたい所。特に前半が開き直ったばかばかしさが心地よい。

2014-04-14 23:36:36
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんなロボットバトルでボリュームが増した第2部については、“武蔵野市がバロウ王国として独立した為日本と冷戦状態になってしまった“設定があった為、必然と虚神が襲いかかってくる描写に説得力を与えることが出来た為、自由にやれた所が大きいかもしれない。

2014-04-14 23:37:54
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

それに加えて殆どの話が日常と根付いた場所と人が存在している上でロボットバトルを展開している。日常とロボットアニメをすみ分けるのではなく、こちらは強く結び付きを儲けさせて展開をしていっていると言った方が良いだろうか。

2014-04-14 23:39:00
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

例えば、魅波の後輩が仕事を干されるのが嫌との事から、テレビ番組のプログラムとして虚神を操る事になってネオランガとガチンコの殺し合いを展開する流れだったり、第1部とは違い引っ越した笹井が虚神会の教育に感化されてネオランガへ決闘を挑んだり。

2014-04-14 23:40:45
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また夕姫にフラれた腹いせで、クリスマスを異国の神をまつる行事として不謹慎だとの建前で虚神を操ってクリスマス中止運動へ発展させ、その流れでクリスマスを賭けた戦いに発展していくクリスマス編もささやかな日常から政治・ほのぼの要素を絡めながらロボットバトルへと上手く持ち込んでいるかなと。

2014-04-14 23:42:14
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

あと日常とは関係ないが、第41、42話や最終回等のバトルは当時では珍しくデジタルエフェクトを積極的に利用しており、メカ作画が特に重厚だった。イブキ対ネオランガの第41、42話は興味のある方ならチェックしても良いかもしれない。

2014-04-14 23:43:21
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして作画関係では石野聡さんや鈴木博文さんの回が個人的にはポイント高い。お二人ともデフォルメを効かせた作画が上手だが、第41.42話は一転してハードな劇画調で展開されていたので妙に印象深い。

2014-04-14 23:44:19
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また陰の功労者として、うえだゆうじさんの担当されたナレーションが実にすばらしい。人物と世界の心情を淡々と語る(スタンド・バイ・ミー的なものらしい)所が、必然と作風をより魅力的な物にしていたとは思う。

2014-04-14 23:45:36
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

このナレーションや次回予告の文章は正直な所高橋良輔監督の作品に勝るとも劣らないクオリティだと思う。ダグラムやボトムズの次回予告に並んで最高に文と演技のセンスが冴えわたっている予告ナレーションだろう。

2014-04-14 23:46:26
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また2話ごとに用意されたおまけコーナーでの裏話暴露や虚神づかんと称した嘘八百(特撮の撮影風味)に虚神について語るいわゆる偽予告も面白かったり。日常系ハードとはいうものの、緩い所も結構上手く出来ていて楽しい。

2014-04-14 23:47:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また個人的に15分1話完結(なので大体前後編)な所が幸いしたと思う。結構情報量が多いのだがどうにか溺れることなくついていけたのは時間に助けられていたかもしれない。

2014-04-14 23:48:46
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして3クール終盤では、既にふれたが、“ルールのあり方とは何か“”本当の独立は何か”とテーマの核心へ迫り、”地球を襲うワームホールの脅威は何か””宇宙を支配するタオの存在とは何か”と日常からかけ離れる展開を用意しつつも……。

2014-04-14 23:50:46
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そのテーマへの答えは”所詮理想は理想でしかない”であり、この後に存在しそうな宇宙での決戦も”地球の命運を前にしても、死にたくはないから戦いません”との結論を見出し、”まぁ現実も一応楽しい所はあるし、地球が滅びる前に自分が死ぬかもしれないからな―ハハハハ”に辿りつく。

2014-04-14 23:52:46
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

何度も思うが、このネオランガが提示した答えが本当に思い切った事をしたなぁと感じるが、ネオランガの世界でならそうあってもおかしくはない。正直狂っているが最初から最後まで計算づくでその答えを用意していたかのようにも見える。

2014-04-14 23:53:40
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