偽奈須きのこbotまとめ2014

奈須きのこ迷言BOT @kinoko_bot1

2013年春。桜の開花を耳にしながら、旅立っていった迷宮の咲き具合を気にしていた頃のことである。

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かねてより親交のあるゼンマイ屋より、一本の電報を受け取った。「ひと狩いきません？」「いくいくー」

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二つ返事で了承し、そそくさと京橋へ。挑むは旬のフルーツ増し増しケーキ狩り放題。まさしく戦場であった。

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ああ、ペア狩はいい。ソロ狩もストイックかつソリッドではあるが、コンプ欲を満たすならペアからトリプルが望ましい。

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優雅に獲物を分かち合い、過剰な糖分脂質に脳幹が緩む頃合い、やおらゼンマイ屋が居住まいを正した。「ところで嘘吐き屋さん。折り入ってお願いが」「いいよーおっけー」

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もぐもぐ。何も考えず頷く吾。うん、やはり果実と乳脂肪のコラボには真理が見える。嘘吐き屋は嘘を吐くだけが能である。空が飛べるでなし、安請け合いしたところで応じられる範囲なぞ端から知れている。

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「念のため言っておくが、時間と体と、二次元嫁と結婚したいって命題以外で頼むぜ。つーか、そのあたりに解があるなら吾が聞きたい」あいにく猫型ロボにはツテがない。先代ボイスの白黒熊になら無くもないが。

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結婚、そう結婚ですと、ゼンマイ屋。「私に、愛歌お姉ちゃんを、お嫁にください」ベリーソースで紅を引いた唇が、そんなことをノタマッタのだった。

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吾の返答は記すまでもないだろう。結果はすでに世に知られるところである。「やったー書いて書いて。だがね、ゼンマイ屋の。スチパンのほうも書いてくれよスチパン。吾はスチパン見てぇんだよ」

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「勿論。ですが嘘吐き屋さん。恐れながら、伺っている月姫Rの進捗で計算すると、R発売までにスチパンはあと２本出ます」ゴッデス。イナズマン。嘘吐き屋のレバーに100のダメージ。嘘吐き屋は死んだ。デスヨネー。

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ともあれ己が子を愛して貰えることは喜ばしい。ゼンマイ屋ならあの恋するデッドエンドも大事にしてくれることだろう。よもや主要女性キャラ総ロリ化計画とはこの段階で知る由もなく、親心に浸る嘘吐き屋であった。

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なんでもゼンマイ屋の処女作は、人造兵器幼女育成のハートフルSFだったとか。ブレねえな、こいつも。吾は馴染みの草双紙屋を思い出していた。

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方や、R18ゲームを書いて『主人公とヒロインのエロシーンがあるだと！？』とプレイヤーを驚嘆させるゼンマイ屋。方や、一般紙上で魔法幼女を脱がすことに専心し、時に『服の作画が面倒だから☆』と斜め上の理論(タテマエ)を展開する草双紙屋。

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この対戦カード、実現していればさぞ実のある幼女論が聞けたに違いない。ともすれば吾も新たな宇宙が開けたかも知れぬ。―――ああ、いや。吾は頭を振った。１０年の時が過ぎた。今更、イリヤルートを作りたくなっても、その、なんだ、困る。

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今の吾に出来ることと言えば、いかに使い魔の黒猫にニーズがあるかを再認識し、念頭に置いておく程度だろう。ちなみにアポのゾンビ屋はJK太股派だ。こと安産型など堪らぬらしい。こちらはこちらで学級裁判長と気が合うやも知れぬ。

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店を出ると日はとっぷり暮れていた。「お土産ですか？」「なに、紙芝居屋にね」マカロン詰め合わせを手に肩をすくめる。原稿中脱走の埋め合わせを一応試みる嘘吐き屋であった。

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「ではプランは近日中にメールで。ところで嘘吐き屋さん、その口調、外でもそのままなんですね。黒桐の気持ちが分かる気がしました」「うるさいし」

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―――などと。この日を迎えるのも早三回目、いい加減ネタに困って茸堂風味に始めてみたものの。出来上がったはいいが、読んで面白い物に仕上がったかはとんと分からぬ。分からぬので、このままフォロワーの審判に晒してしまうとする。

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うん。またなんだよ。まずはこのカレーを飲んで落ち着いてほしい。TL埋めてゴメンね。偽茸デーなンだ。例年の【贋】語尾がついてないが、中の人が一杯一杯なので今年は許して欲しい。

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さて。君がこれを読んでいるということは、僕はもうオフトゥンに包まれている頃だろう。時限ツイートとは便利な物だが、とっさの事態に対応できぬという諸刃でもある。なるべく事故のないよう細心の注意を払うが、万が一不自然なツイートがあった場合はそっとしておいて欲しい。

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私事で恐縮だが、私物化しないというのがこのアカウントを始める際の決意である。口を開いたが最後、ささやかな誓約すら守れなくなる弱い自分を知っている。そういうワケなので、普段話しかけられても反応がないことも許して欲しい。

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本物がここにいないなら、せめて幻想を。君の隣に偽きのこ。過去の残像を以って不在を埋める、これは贋物ですらない電子の鸚鵡騙り。

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そんな贋物風情が、アイム解き放たれちゃってもイイんじゃない？　そんな都合のいいユメを描かせる魔性の日が、今日である。自制と認証欲求の妥協点というわけだ。我慢は体によくない。ほら、社長だってセイバーを我慢しないでしょ。きのこだってダクソ２を我慢してないでしょ。そういうコトだ

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どこまで真に迫れるか。さあ挑戦を始めよう。挑戦っていい言葉だよね。「ちょ、奈須さんやっぱりあのbot本人ですよね！？」というメールと電話が何件来ちゃうのか。わたし、ぞくぞくします。

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トレースオントレースオン。なあに大丈夫、文体なんて誰だってコピーできるし。きのこbotの作り方、まず資料を買います。きのこのインタビューやコラムから１０００程度抜書きします。これで君もいつのまにかきのこ口調に！　まったく簡単ですよ奥さん！