類似したものごとの間に相違点を見出すという、本質的な思考力を問う入試問題の設問を紹介。

国語ってのは、こういうもんですよ。ただ、長文読解の中でやる必然性はないんですけどね。そこだけが、まだ不十分。
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福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

類似したものごとの相違点を考えることの重要性を伝えるため、ここのところ生徒に紹介している入試問題がある。それをちょっと列挙しておく。

2014-04-05 22:29:03
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

開成中(2013) 「『会う』というよりも、『見かける』というほうが正しいかもしれない」とありますが、「会う」と「見かける」という言葉にはどのような意味の違いがありますか。わかりやすく説明しなさい。

2014-04-05 22:30:39
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

筑波大学附属駒場中(2007) 「ザバーン!」と「ザバンッ!」の音の違いはどうして生じたのですか、違いが分かるようにそれぞれ説明しなさい。

2014-04-05 22:31:44
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

慶應義塾湘南藤沢中(2009) アイスクリームがおいしく感じられるのはなぜでしょうか。その理由を、クリームと比較しながら考えて、百字以内で書きなさい。答える際には、同じ理由でよさを感じさせる別の物を挙げながら、あなたの考えを補強すること。

2014-04-05 22:33:17
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

開成高校(2013) 「イスラム世界と交際するにあたっては、『理解』は我々にとっては不可能に近いが、『唯一絶対神の重み』をよく『認識』しておかねばならない」とあるが、本文における「理解」と「認識」との違いを説明せよ。

2014-04-05 22:34:38
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

類似したものごとの間に相違点を見いだせるためには、それぞれの言葉の指示対象を正しくとらえていなければならない。要するに知識が必要ということだ。そのあたりはこちらに書いてある→ http://t.co/sqmRfVAyAo

2014-04-05 22:36:04
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ここのところ授業を続けている「共通点・相違点作文」( http://t.co/f0zplwnqxJ に問題が載っている)は、狭い共通点の中で相違点を見つける練習。そして、それを型どおりに文章化する練習。きわめて重要かつ有益。

2014-04-05 22:37:26
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「ハイレベル」な学校ほど、こういう本質的な問いを出す。決して難しくない。しかし、能力の差が如実に現れる。そして結果的に、優れた生徒が集まる。それが難関校というもの。

2014-04-05 22:48:29
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

慶應は国語の問題が良質。|谷川俊太郎の詩「うつろとからっぽ」 http://t.co/XdWQCyDTcO を読ませ、「うつろ」と「からっぽ」のように似ているようで違う言葉を挙げ、違いを100字以内で説明しなさい――という出題。(慶應義塾湘南藤沢中等部26年 国語)

2014-04-13 15:57:12