#twnovel 夢の中で蝶々を見かけました。知り合いかもしれないので一応あいさつしましたが、なにぶん相手は蝶々なので、返事があったのかどうかすらよくわかりませんでした。昼間の人間は見かけによりませんし、夢の中の姿はまた別ですし、人間ももう少し落ち着きを持つべきだと思いますにゃ。
2014-04-18 23:39:59歩いていたら唇を奪われました。広い広いこの世界で、あなたは私に落ちて来ました。春先のほんのり暖かい風の中、私は唇にそっと触れ、もう誰にも触れられない様に傘をさしました。@23novel #twremix 雨は後から後から優しく降り注ぎますが、最初の一粒は、私の唇だけを潤しました。
2014-04-18 23:50:15夢の中で私は蝶々だった。菜の花畑に埋もれて横たわるあなたの周りを飛び回っていた。あなたがそっと人差し指を立てるとその指先にそっととまった。するとあなたは私の羽根をつまんで顔の前。にっと笑うと羽根をちぎった。目が覚めた。痛む背中に赤いあざが二つ。@23novel #twremix
2014-04-18 23:51:14#twremix 夢の中で、猫に会った。知り合いだから捕まえられることはないだろうけれど、なにぶん相手は猫なので、爪で引っ掻かれたらどうしようかと。まあ、それは杞憂で、猫は尻尾を振ってあいさつをしてくれた。こちらも、ふわりとお返事をしたのだが、伝わっただろうか?@23novel
2014-04-18 23:51:56夢の中で彼女に会いました。彼女は単なる知り合いであるかのように話しかけてきましたが、なにぶん笑わせるのが好きな彼女なので、ただふざけてるだけなのかもしれません。それとも、死が二人を引き離したら、もう愛の無い関係に変わってしまうのでしょうか。@23novel #twremix
2014-04-18 23:58:54
#twnovel 眠っても眠っても眠り足りないのは、春のせいです。冬眠していた動物たちの目が覚めて、その夢に巣くっていた蝶たちが移動しているのです。安定した家をなくした蝶が、手近な人間たちに取り憑いて、その夢で休んでいるのです。えーと、つまり、むにゃむにゃ、春がすべて悪いのです。
2014-04-19 00:11:59#twremix @23novel 眠っても眠っても眠り足りないのは、夢のせいです。夢から目が覚めても、あまりに続きが気になるのですぐ眠りたくなってしまうのです。世界を救うヒーローだったり、初恋の人と結ばれたりすれば、みんな現実よりそっちの方がいいに決まってます。
2014-04-19 00:04:45
一枚の花びらが目の前を通り過ぎた。「あれは――」周りの木にはまだ花は咲いていない。どこから?「春を運びに来たんじゃよ」「あ、おじいちゃん」「その証拠に、ほれ、見てみぃ」花びらが通った場所から花が咲き始める。「あ、本当だ」「今度はとなりの町に春を運びに行くんじゃよ」#twnovel
2014-04-18 23:49:00キンと冷えた青空に一つのピンク色が見えていた。それは風に吹かれながら落ちて来るかと思えばまた舞い上がったりを繰り返していた。「お爺ちゃん」「あれは春を運ぶ花びらじゃな」「見えてたんだ?ああ、もうどこかへ行っちゃった」北国にはまだ春は遠い。@bideonoguti #twremix
2014-04-19 00:04:50
赤ん坊はネット通販でやって来る。過剰包装されて家にやって来た大手通販メーカーの箱の中、箱の大きさとは不釣り合いな赤ん坊が入っていた。箱を開いたときのドキドキワクワクが、ガムテープを引き剥がす音と同調する。お手軽に赤ん坊を手に入れられるサービスが、世界を支配する。 #twnovel
2014-04-19 10:40:42#twremix @pirch_yui 恋人はネット通販でやって来る。LTEでスマホにやって来たデータをインストールすると、自分の注文とぴったりな恋人アプリが起動された。恋人アプリが話しかけた時のドキドキワクワクもプログラム通り。妄想で我慢できなくなった欲求が、世界を支配する。
2014-04-19 10:48:03@hyuugahikage ついりみありがとうございます~! プログラム通りでもいいから……この枯れきった心をときめかせておくれ……←
2014-04-19 10:54:28@pirch_yui 枯れきった心!僕にはこんなことしかできないですが……。 http://t.co/cii60IkYnk
2014-04-19 10:58:32
リュカは「雨」「墓標」「いてつくカエル」を使って創作するんだ!ジャンルは「大衆小説」だよ!頑張ってね! #sandaibanashi http://t.co/3v9dQDSy0K 今日はこちらのお題でお届けです。大衆小説になってない気がしますが気にせずどうぞ(^o^;)/
2014-04-18 23:49:58ひっそりと立てられた墓標に男は花を添える。革命が起き次々と臣下が離れていく中、敗走する主君に彼は最後まで付き従った。それは恩ある主君への忠誠であり変わりゆく世界への意地でもあった。「お前も花を添えてくれるのか?」足元で雨にいてつくカエルに、彼は淋しげに笑った。 #twnovel
2014-04-18 23:51:24一人きりで雨の道を上って来た。真新しい墓標の前に立ちしみじみ人生の終わりを感じていた。雨はやんでいたが気温が低くぬれた地面が凍り始めていた。ふと見ると地面に一匹の蛙が凍てついている。「冬眠してたのにね」人の命も蛙の命も変わらないような気がした。@ryuka511 #twremix
2014-04-19 23:12:30