すらすらわかるヤフー組織再編裁判の経過(その1)。

まずは有価証券報告書から読みとれる情報から考えてみます。
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すらたろう @sura_taro

ヤフー23年3月期有価証券報告書。「関連当事者注記」に、国税の組織再編否認により、ソフトバンクからヤフーへ293億13百万円が「株式取得価格の修正」として支払われたことが記載されておりますね

2014-05-27 22:14:47
すらたろう @sura_taro

ヤフー21年3月期有価証券報告書。同じく関連当事者注記に、ヤフーからソフトバンクに対し、SBIDCソリューションズの株式購入対価として450億円が支払われたことが注記されています

2014-05-27 22:19:15
すらたろう @sura_taro

ヤフーはソフトバンクの連結子会社です(21年3月期の議決権比率42%)。SBIDCソリューションズはヤフーとは親会社を共有する兄弟会社?ここ、ちょっと整理できないので後ほど調べます

2014-05-27 22:26:48
すらたろう @sura_taro

ヤフーはソフトバンクの連結子会社です(21年3月期の議決権比率42%)。SBIDCソリューションズはヤフーとは親会社を共有する兄弟会社?ここ、ちょっと整理できないので後ほど調べます

2014-05-27 22:26:48
すらたろう @sura_taro

ヤフーによるSBIDCソリューションズの吸収合併が行われたのは21年3月期ですが、同決算期の有価証券報告書には「共通支配下の取引」に関する注記は記載されていません(金額的な重要性が乏しいためでしょう)。この吸収合併を税制適格合併として処理したのが国税で否認された

2014-05-27 22:31:33
すらたろう @sura_taro

23年3月期、国税の更正を受けてヤフーはSBIDCの持っていた繰越欠損金を引き継げないこととなったため、過年度法人税として273億円を納付。逆に親会社ソフトバンクから293億円を受領しています。

2014-05-27 22:38:02
すらたろう @sura_taro

ヤフーとソフトバンクの株式売買契約には、国税がこの組織再編の税制適格性を否認した場合は売買価格を修正し、相当する金額を変換する条項が付いていたためです。この条項の存在も国税及び裁判所の心証を害したのかもしれません(ヤフー側は当然の条項と反論しています

2014-05-27 22:39:48
すらたろう @sura_taro

国税の更正とSBIDC株式取得価格の修正に伴い、「負ののれん」計上と同社の繰越欠損金見合いで計上していた繰延税金資産の取崩が行ったと損益計算書注記に記載されてますが、PLの法人税等調整額は△230億円(費用のマイナス=収益)。ここ、どういう仕訳が起きているか理解できない

2014-05-27 22:45:04
すらたろう @sura_taro

連結・単体ともバランスには負ののれんは計上されていないし、23年3月期なら負ののれんは発生時に特別利益計上のはずなのだが、PLにも負ののれん発生益は見当たらない。わからん

2014-05-27 22:47:04
すらたろう @sura_taro

本当にソフトバンクグループは財務のデパート、技の総合商社と言われるゆえんですね。私の財務会計の能力では読み解けないw

2014-05-27 22:51:24
すらたろう @sura_taro

明日、各期の有価証券報告書の税効果注記とか並べてみて、繰延税金資産・負債の内訳を推測しつつ仕訳を書いて考えてみます

2014-05-27 22:54:07
すらたろう @sura_taro

こうやって自分の趣味で、利害関係も何も無い会社の有価証券報告書を読んでいるといろいろなことがわかってきて実に面白い。しかしこれが職業になると吐血なのかなあ(アナリスト諸賢に敬礼

2014-05-27 22:55:46