ギアッチョとプロシュートの奇妙な軍企画～姉貴もいるよ～

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

(流石と言ったところか、無駄のない動きで腹目掛けて繰り出される回し蹴りを左腕で防ぎ、相手の軸足を半ば強引に蹴りとばせばバランス崩し隙だらけになった腹部へと追い打ちをかけるように拳を叩き込む。地面へと崩れ落ちる相手を気だるげに見下ろし)……こんな感じでイイッスかねェ？

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

……ア〜〜強くやりすぎましたかァ、わり、…スイマセェン(腹を抑え激しく咳き込みながら此方を睨みあげるのは昨日偉そうにベラベラと喋っていた若い隊員。見ているとまるで相棒と“喧嘩”した時の自分を見ているようでそれを連想した自身の思考に腹が立ち、顔を顰めながら相手から目を逸らし)

Prosciutto @Pro5_gg

…お見事。(書類の山半分ほど崩した頃合い、すれ違う隊員が繰り出す敬礼を軽く受け流しつつ処理済みの物上司に渡しに行きがてら渡り廊下を通れば眼下繰り広げられる練習風景に足を止め。危機を回避し技を決めた隊員-遠目で相棒と判断出来ず-に小さく拍手を送れば再び歩み始め)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

(仏頂面で食堂へと足を運ぶ。沢山の隊員で賑わうそこは様々な食事の香りが蔓延しており、列になっているところへと向かおうとすれば背後から呼ばれる自身の偽名。溜息をつきながら振り返って見ると先程の訓練で組み合ったあの若い隊員がこちらを睨みつけながら立っており)…何か？

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

…………ふはッ！それで？俺にやられてくれとでも？その新人に勝てねェのはアンタが弱いからでしょうよォ〜〜〜ッと………コレは喧嘩を売ってると判断してイイッスかねェ？(馬鹿にしたように鼻で笑えば激昂し掴みかかってくる相手、途端表情を変え苛立ちを露わにしながら乱暴に相手の胸倉を掴み返し)

Prosciutto @Pro5_gg

…何の騒ぎだ(漸く全て書類に目を通し終え、2分割した最後の書類を上官に届ける際人の集団に遭遇。どうやら列は食堂に向かって出来ているようで、胸の内に嫌な物体が過る。歩む速度を上げ、外套を外し片腕にまとめ、書類を投げ出せば人波を掻き分けて進み)

Prosciutto @Pro5_gg

@Ghia_ccio_05 (人波から弾けたように飛び出すといがみ合う二人を裂くが如く滑り込み、有無を言わさず先方の鳩尾に肘を打ち込み脱力するのを確認。横目に殺気立つ隊員見れば見慣れた顔、ならば手加減無用と振り上げた片脚で相棒の腹部に回し蹴り)…何をしている

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@Pro5_gg ア、……ッぐゥ！？……ッ…何って、…ゲホッ！…ソイツが喧嘩売ってきやがったから、ちっと黙らせてやろうかと思ったまでだッ！(突如として現れた“中佐”に驚く間も無く鳩尾へと決まった一撃にむせ返りながら蹲り、殺気を滲ませた目で相手を見上げ)

Prosciutto @Pro5_gg

@Ghia_ccio_05 (気絶した隊員を野次馬たちに確りと託すと背後蹲る青年へ振り向きざま隠し持っていた鞭で顔面を弾き)…売られた喧嘩を買う方が負けだ、この鞭は安い挑発に乗ったきみへの罰だ。分かってくれるね。

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@Pro5_gg イ゛ッ！？ァ、ぐ……〜〜〜ッ！！…クソッタレが…ッ！(顔面に走った痛みを通り越した強烈な痺れに相手の言葉に対する返答すら返せず顔抑えて悶え)

Prosciutto @Pro5_gg

@Ghia_ccio_05 …このことは私が大佐に報告しよう。2人同等の罰を受けることになるだろう。しかし処分は大佐が決定なさることだ、…君、あとで私の部屋に来なさい。(返答待たず一度外した外套を再び着込むと両手を叩き野次馬を散らし)

Prosciutto @Pro5_gg

騒ぎを起こしてすまない、それからまた頼み事で悪いが…気絶した彼を医務室へ。あと、君たちの絨毯と化した私の書類を集めてくれると嬉しいんだがね。

Prosciutto @Pro5_gg

@xxx …失礼します(数十人に踏み抜かれた紙面は汚れこそすれ、奇跡的に破れてはおらず。先刻前みた焦げ茶の四角い扉をノック、返事を待たずに部屋の中へと踏み入れれば開口一番先程の喧嘩騒動の一部始終を一息で言い切り)

Prosciutto @Pro5_gg

@xxx (次いで謝罪を述べようとするも、目の前の小肥りな男が制した。もしや素性が露呈したかと心中嫌な汗が垂れる)…は？み、見事。何故。(予想と反し柔らかい反応見せた男に眉を寄せると、嬉々として出来事が大好きな映画のワンシーンと酷似していると語り始め)

Prosciutto @Pro5_gg

@xxx (自信を気に入ったと褒める上官に半ば呆れつつも頭を下げ。男が挙動不審に自分と部下しかいるはずのない部屋を見渡すと、小さな声で部下に"茶会"への誘いを出す。少し思案する仕草みせつつもゆっくり頷き、子供のように笑う上官を背に部屋を辞し)

Prosciutto @Pro5_gg

@xxx …上出来じゃねェの(執務室へ戻る途中、事の運び具合に我慢出来ずほくそ笑む。懐から小さな無線機のような機械を取り出すとなるたけ唇を動かさず、相棒と自身以外に潜り込んでいる諜報部に"アイアス少佐を詰めろ。生死は問わない。氷に吐き出させろ"と言伝)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx ………ハ、了解(手にした紙を食い入るように眺めればニィと悪人面で笑みを浮かべ凍りついたメモ用紙を粉々にし)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

………それにしてもあの野朗…上司だからって調子乗りやがってェ〜〜〜…いてェなクソッ！(未だに熱を持ちつつある頬にできた赤黒い痕を手で摩りながら小さな声でぼやき)…だが、めんどくせェ“呼び出し”はなくなったっつーわけだなァ…助かったぜェ

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx (コンコン、と軽快なノック音が響く。数秒の間を置き部屋の扉を開いてゆっくりと出てきたのは情けない顔をしたやや太めの男。訝しげな視線を向けてくる相手に作り笑い浮かべれば我ながら気持ち悪ィと内心で自嘲気味に笑い、慣れぬ表情作りに口元を引きつらせ)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx …チャオ、アイアス少佐…エーっとォ、昔から少佐に憧れてましてェ〜ここに入ったのもそのためでして…1度是非、お話でもできたらと思ってたんスけどォー…丁度いい時間ですし、食事でもどうすかァ？(少佐の部屋の時計の針が8時を指し示すのを一瞥、半ば苦しい理由を並べて表情を伺い)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx …アー、ちっと聞いてますゥ？エー…っと…少佐、この程度でくたばってもらっちゃァ困るンですよォ〜〜もしもォーし(冷たく見下ろす視線の先には地べたへと這い蹲り腕を押さえて悶絶する少佐の姿。自身がこの手で乱暴に外してやった肩をグリ、と踏めば上がる悲鳴に眉間へ深く皺を刻み)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx …はァ…それにしてもまさかこんな簡単に誘い出せるとは思いませンでしたよォ…もうちっと警戒心持つべきでしたねェ？そこらへんの自覚はちゃんと持たねェと…悪い輩に捕まっちまうンすよォ〜〜？今みてェに(ゲラゲラと笑いながら相手を見下ろし)…で、さっさとしてもらえませんかねェ？

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx 情報が欲しいだけだって言ってるでしょォ？…俺の気は長くねェンだからよォ………………アーアー流石、こんなヘタレ野郎でも口は硬い、かァ…どうするか……ン〜〜……(暫く唸っていたもののふと思いついたように相手の隣へとしゃがみ込んで外れてない方の腕を取り)なら、こうするか

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx これからこの指を一本ずつ折っていく。丁寧に丁寧に、ゆっくりと。…あァすげェめんどくせェ、つゥかだりィ〜〜〜…でも、頑固なアンタのためにやらなきゃなァ…ねェ、アイアス少佐？(口端を吊り上げ、殺意を滲ませた目でニタリと笑みを作れば一層怯える男。表情を消して指に手をかけ)

ギアッチョ @Ghia_ccio_05

@xxx (ぐ、と逆方向に曲げようとした瞬間、ガタガタと震えながら喚くようにして機密情報を吐き出した相手を無表情にじっと見下ろしていたが、ふと柔らかい笑みを見せ)…上出来、よォくできましたねェ〜〜…その情報が欲しかったンスよ、俺は