衝撃的敗戦喫したブラジルの今

にく @MasShibata

ブラジル①）ブラジルは今、全体的に雰囲気が沈んでいると感じます。とにかく元気がない。やっぱり、Ｗ杯での惨敗は社会全体にとって大きなショックでした。

にく @MasShibata

ブラジル②）ブラジル人の友人たちとじっくり話をすると、彼らの口から度々こんな愚痴が出てきます。「ブラジルは途上国なんだ。計画性はないし、汚職はひどいし」。計画性や規律のある日本やドイツへの称賛の言葉とともに、コンプレックスと言ってもいい、先進国に対する複雑な感情が見え隠れします。

にく @MasShibata

ブラジル③）そんなブラジル人にとって、サッカーが強いということは大きな誇りです。ほかの分野では先進国にかなわないけど、サッカーでは負けない。それが、計画的に強化を進めた、先進国の象徴であるドイツに１－７と大敗した。オランダにも完敗だった。

にく @MasShibata

ブラジル④）ブラジルにとって、これはただの敗戦ではなかったように思います。社会システムやインフラだけでなく、誇るべきサッカーも先進国から遅れていることが明らかになってしまった。国民が薄々感じていたことが、現実の結果として目の前に突きつけられてしまった。

にく @MasShibata

ブラジル⑤）ドゥンガ新監督は「私は幻想を売らない。現実を見つめて一生懸命やっていく」と語りました。彼は現状を非常にドライに認識しています。サッカーの国際化が進み、戦術が均一化していること。各国間の力の差が縮まってきていること。計画的な強化・育成が重要なことなどを淡々と述べています

にく @MasShibata

ブラジル⑥）ブラジルメディアも欧州との差は理解しています。ただ、国民は必ずしも皆が乾いた現実を見つめたいとは思いません。古き良き時代や、「フッチボールアルチ」と呼ばれる芸術的なサッカーを懐かしむ声はいまだにある。面白くない現実からは目を背けたい。現実主義者のドゥンガは人気がない。

にく @MasShibata

ブラジル⑦完）いまブラジルにはネイマールのほかに目ぼしいスター候補が見あたりません。国内リーグは地盤沈下が進み、経営に苦しむクラブも多い。ブラジルサッカー界は数々の難題を抱えており、ドゥンガにとっても厳しい道のりが待っています。