- uchida_kawasaki
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【川内原発の意見公募に戸惑い 「科学的・技術的」と限定】 asahi.com/articles/ASG84… 「一般の意見を聞くつもりがあるの?」「募集要項で『科学的・技術的』を繰り返し、『審査書案の科学的・技術的判断と無関係な場合』は扱わないことがある、との注意書き」
2014-08-07 09:55:04↓川内原発に関する規制委のパブコメが「科学的・技術的」と限定的なのは、仕方ない面もある。規制委は規制基準と個々の原発の状況の適合性確認という科学的・技術的なことに限定して議論しており、それ以外のリスク管理に関わることは、規制委の担当範囲外という位置づけになっている。(続く
2014-08-07 10:09:23なのでパブコメにしても、規制基準の適合性(あるいは規制基準そのものの妥当性)に関する科学的・技術的な見地からの意見については、規制委の仕事・責任として対応可能だが、リスク管理に関わるところは対象外とせざるをえない。リスク管理担当のところに送ってくれ、ということになる。
2014-08-07 10:11:48ちなみに同じような問題は、かつてのBSE問題、とくに米国産牛肉の輸入再開問題の時にも浮上した。食品安全委員会が行ったリスク評価結果(案)に対するパブコメに何千件ものパブコメが寄せられたが、多くが輸入再開の可否などリスク管理に関わることで、食安委としては対象外とせざるをえなかった。
2014-08-07 10:15:01このように科学的・責任技術的な評価の部分と、その結果と、他の諸要因(費用対効果、社会経済的影響、倫理的問題、公衆のリスク認知[不安等の問題はこれに含まれる])を総合判断するリスク管理を分けて、パブコメも区別するというのは、手続き上は仕方ないとはいえる。
2014-08-07 10:17:36一番の問題は、とくに原発規制では、リスク管理の責任主体があいまいで、リスク管理に関するパブコメ等の手続きが整備されていないこと。政府・政権は「規制委が基準に適合してると判断したらそれに従って再稼働」「あとは電力会社と自治体で」と、自らの判断責任を放棄している。
2014-08-07 10:20:22そして電力会社や自治体の意思決定に対するバブコメ等パブリックコンサルテーションの手続きは存在しない。そもそもリスク管理で極めて重要な住民の避難計画策定など住民防護に関する責任も、自治体に押し付けられ、自治体をまたぐ広域的な対応がしづらくなっていて、あいまいにされている。
2014-08-07 10:22:24本来であれば、昨年7月の策定された新規制基準に、プラントのリスク低減措置(100TBq放出を100万炉年以下という安全目標よりリスクを下げる)に加えて、万が一安全目標を上回る過酷事故が発生した場合の住民防護策まで含めるべきだった。
2014-08-07 10:26:11つまり、プラントのリスク低減措置に関する科学的・工学的な評価に加えて、住民防護の実効性に関する防災の専門的観点からの評価を規制委の基準適合評価の仕事にすべきだった。これだけでも、いま宙に浮いてしまっているパブコメのかなりを対象範囲とすることができるだろう。
2014-08-07 10:28:38さらには再稼働に関するリスク管理の意思決定も、国、自治体、電力会社の責任範囲や役割分担をはっきりさせ、パブコメ等のパブリックコンサルテーションを制度化すべきだろう。
2014-08-07 10:29:56ちなみに立地地域と電力会社の間では、従来、安全協定を結び、自治体首長が地元住民の意見を代表するかたちで合意形成が行われてきたが、首長が住民の意見分布を代表できてるとは限らないし、立地地域以外、少なくともUPZ範囲内の住民にはコンサルテーションがあるべきではないか。
2014-08-07 10:32:50さらにいえば、現状においてすでに、規制委が基準適合審査案を全国に向けてパブコメを求めているように、再稼働に関わる最終的な意思決定に関してもパブコメは全国に開くべきではないかとも思う。そもそも原発一発逝ったら、影響は国を傾けるほどなんだから。
2014-08-07 10:35:32たとえば川内原発を抱える九電なんて、東電と比べたら経営規模はかなり小さい。他の電力も同様。もし、福島第一並みかそれ以上の過酷事故起こしたら、東電以上に賠償能力も事故復旧能力もなく、国民負担の割合が増えるのは必至。当然、仙台原発なら偏西風の影響もあり汚染は広範囲化する恐れが高い。
2014-08-07 10:38:25なので、再稼働の意思決定にも全国対象のパブコメを導入する正当性は十分にある。それをしていないのは政治の怠慢・無責任・特定利害への配慮ということでしかないだろう。まぁ、パブコメ導入したからといって大して効果は期待できないが、最小限のデュープロセスとして、やはり必要なのではないか。
2014-08-07 10:41:18そう思います。同感です。RT @bn2islander: @hirakawah リスク管理担当がはっきりせず、その辺りの責任がうやむやのままに「規制委の承認をもって再稼働する」という政権の方針に不安を覚える気持ちは分かります
2014-08-07 10:42:15午前中につぶやいた川内原発パブコメの件に補足。その話の中でBSE問題での米国産牛肉輸入再開におけるリスク評価・管理とパブコメの話 bit.ly/1kJAixn を書いたが、この件では、リスク評価結果案はパブコメあったが輸入再開に関してはしてない。その理由は…
2014-08-07 12:13:02…その理由はパブコメの対象に関するルールにあった。これについては2005年5月31日開催の食安全委員会プリオン専門調査会で厚労省の担当課長が説明しており、まとめるとこんな感じ→
2014-08-07 12:18:11→国内のBSE検査における月齢基準の改正は省令事項の変更であり、「規制の設定又は改廃に係る意見提出手続」に関する閣議決定に基づくパブコメ募集の対象となったが、米国産牛肉の輸入停止措置は、法律の定める範囲内で運用可能であるため、閣議決定が定める義務的なパブコメ手続きに従わない。
2014-08-07 12:21:16↓手続きとしては、まぁ、そうなんだろうが、あれほど当時大きな社会問題となっていた米国産牛肉の輸入再開問題なんだから、政治判断として、あえてパブコメや意見交換会などやるべきだったのではないかと思うのだけれども。
2014-08-07 12:23:30【川内原発の意見公募(パブコメ)が「科学的・技術的」と限定される理由について】 togetter.com/li/703265 これ、要は「再稼働の意思決定にも全国対象のパブコメを導入」して欲しいわけで、その要求(民意)を示す一環として今回の川内パブコメを利用しても良いと思う。
2014-08-08 01:06:37「ここはその案件の担当じゃありません」と門前払いされ、かつ実質上は担当部署が無い状態なんだよね。そういう時にお行儀良くしてても仕方ない。 @minadukiG
2014-08-08 01:10:48