2014年8月　けんか七夕への思い

八木澤商店 @yagisawa1807

①遅くなりましたが、今年も、陸前高田市気仙町今泉地区では8月7日に「気仙町喧嘩七夕 」が行われました。900年の歴史を誇ると言われる七夕で、数ある七夕でも最古のもの。あの仙台の七夕も、このけんか七夕に端を発すと言われます。 pic.twitter.com/hX6Pl9fRr5

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②今泉地区は六つの地区に分かれていて、そのうちの四つが各自の山車を作ってきました。 釘など使わない製法で、自分たちで取った木や藤弦を使って作り上げます。けんか七夕は、多くの人たちの想いと手で長い時間をかけこの地に育まれてきたのです。 pic.twitter.com/gtSPUaQAPM

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③ 七夕に参加してきた四つとは「上八日町」「下八日町」「鉄砲町」「荒町」。 二枚の写真に四部落の半纏がそれぞれ見られます。山車にも製法や飾り付けなどそれぞれ特徴がありました。また山車の中で演奏されるお囃子にも歴然とした違いがあります。 pic.twitter.com/MZJzUkI10q

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④そ、このけんか七夕は当日、山車を引いて今泉を練り歩くわけですが、 昼と夜の二回、地区対抗で山車と山車をぶつけ合うのです！これが見せ場「けんか」です。 そのために山車はコンパクト(囃子を演奏するスペースも狭い！)、舵棒は太いのです。 pic.twitter.com/lGZTx7DDrO

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⑤そのけんかの迫力ったらすごいのです！！せめてTwitterに動画を載せられたら…。ぐわっしゃーーんって響く山車の音、熱気、男の人たちの雄叫ぶ声。興奮します。 夜、暗闇できれいに照らされた山車がぶつかるのが、私は好きです。 pic.twitter.com/hT0wHDhYRB

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⑦さあ、そして震災と七夕の話です。 震災前に四つあった山車は、震災後けんかをするために二つ作るのが精一杯。一つの年もありました。今年もこの二つを、四部落で一緒に作りました。 手間と時間のかかる祭り。本番以上に準備こそが祭りの神髄かも。 pic.twitter.com/HTceNOJDQt

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⑧また震災前は商店街や住宅街を練り歩いた七夕ですが、今泉は町ごと消えたところです。 写真の、山車があり人が集まる場所はかつての八木澤本社があったところ。町を歩き、町でぶつけた人たちが、見渡す限り何も無くなったこの地で同じようにします。 pic.twitter.com/fs6dZ2DWSU

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⑨そして今年の七夕は、そんな「震災後のけんか七夕」の中でも特別でした。 今年中にも、今泉の嵩上げが始まります。かつての道も店も家も、一緒に土の中へ。ここに八木澤があった、ここに家があったと思い出すことももう出来ません。 かつてと同じ「景色」を津波で、「地面」を嵩上げで失うのです。

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⑩でも、けんか七夕は最後じゃありませんよね！！？ 最後にして欲しくないです。 どうしてもあの音、景色、においを少しでもまた、感じたい。そう思う人はたくさんいます。 私も、そのために動きたいです。 長くなりました…(*´I`*)。 pic.twitter.com/4tI0hsiL5Q

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⑥そうそう、八木澤商店は「上八日町(かみようかまち)」、通称「かみはち」地区に本社がありました。 夜のけんかは、毎年この本社の前で行われていました。 また、現会長(和義)は、長くけんか七夕の連合会長を務めています。

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ありゃー、、⑥ちゃんが出遅れたぁ(;O;) ついでに、こちらが今年の冬に撮った上八と下八の一部です。 川の向こうが高田町の旧市街地で、よーく見ると一本松も。 pic.twitter.com/WhXLmjzf05

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