為末大さんdaijapanの「【知っていることと使えること】について インターネットが引き起こしたことは、速く走れないけれど、速く走れる方法は調べたので知っている、人を増やしたことだと思う。」
元陸上選手です。スポーツで社会を良くするぞ。 ご連絡はこちらまで deportarepartners.tokyo/contact/
広島市佐伯区出身の男子元陸上競技選手・400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中。株式会社R.project取締役。
2001年世界陸上エドモントン大会・2005年世界陸上ヘルシンキ大会の男子400mハードルにおいて、世界陸上選手権のニ大会で銅メダルを獲得する快挙を達成。又オリンピックには、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場した。身長170cm、体重66kg。
http://ja.wikipedia.org/wiki/為末大
私が前にいた業界では足が速くなることが一番大事で、それを実現できる人が選手であれコーチであれ一番尊敬された。だからみんなこうすれば足が速くなるという理屈をそれなりにもっていたのだけれど、振り返ってみると大きく二つのタイプがいたように思う。
2014-08-27 09:34:57片方は検証型の人。その理屈は正しいかどうか、本当に効くかどうかをいつも試しては結果を見ていた。もう一つは知識型の人。こうすれば速くなるということを知ることを重要視すること。どれだけ知っているかを重要視するタイプ。
2014-08-27 09:37:17一人とても素直な人がいて、その人の口癖は”じゃあそうしたら?”だった。一通りこうやれば速くなるはずだ、こうすれば勝てるはずだと話し終わったところで、その人が口を開く。うまくいくのを知っているならなんでやらないの?知識型はそう言われるとぐっと詰まってしまう。
2014-08-27 09:40:58実は知っていることと、それを使えることの間にはとても大きな差がある。スポーツの場合わかりやすい。泳ぎ方の本を読んだだけでは泳げるようにはならないから。現実社会はすこしわかりにくい。競馬の予想が当たる人が、なぜか自分で馬券を買わずに予想を売っていたりする。
2014-08-27 09:44:33知識は知識のままでおいておけばきれいなままでいられる。実践に移してしまうと、もしかしたらうまくいかないかもしれないし、失敗するかもしれない。知識型は潔癖性で失敗嫌いの人が多かった。実践さえしなければ失敗もしなくていい。
2014-08-27 09:46:47【終わり】四国の老齢の先生が持っていたノートがある。数冊にも及ぶノートは数十年間で自分が犯した失敗を書いてあった。いつも平易な言葉で喋っていた人だったけれど、何とも言えない含蓄があった。
2014-08-27 09:50:36たぶん簡単に言えば、学び続ける人と、覚えたらそこで終わりの人の違いです "@tokyo_edogawa: 知識を売る方がリスクがないし、実践では食べていけない。スポーツ・芸術等々の先生稼業をやってる人の殆どがそうなのではないでしょうか?要するに性格ではなく能力の問題では?"
2014-08-27 09:56:57インターネットが引き起こしたことは、速く走れないけれど、速く走れる方法は調べたので知っている、人を増やしたことだと思う。
2014-08-27 09:59:32知識をまとめる人は、知識の世界では実践する人だと思います。僕の話に出てくる人はコピーペーストで生きている人です "@JohnFCandy1: 知識だけの世界でも、その知識をどう伝えるかには多大な努力がなされています。膨大なコストです。数学を教える方法を求めて一生を研究に費やす人
2014-08-27 10:49:35なるほど。たしかに RT @runtain168: ネットの影響も確かにあるかもしれませんが、納得と会得の違いということの認識がない人は、今も昔もあまり変らないようにも感じます。私が学生の頃はそのことを指摘してくださる<いい先生>がたくさんいらしたのは確かなんですが。
2014-08-27 14:47:53