【パロディ】スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェアリー・イン・ネオサイタマシティ #4

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◇ニンジャスレイヤー二次創作というかパロディコンテンツ無差別投下行為◇

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【スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェアリー・イン・ネオサイタマシティ】 #4

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（あらすじ：コインランドリーで洗濯していたヤモトをソウカイ・ニンジャ、ナッツクラッカーが襲撃。危ういところでナッツクラッカーを倒したのは狂ったニンジャハンター、ヤクザ天狗であった。ヤクザ天狗に同行する羽目になったヤモト） togetter.com/li/719340

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（「天狗の巣」において、聖戦士見習いとして二丁拳銃によるカラテを教え込まれるヤモト。一方のヤクザ天狗も、ヤモトと接する間につかの間の正気を垣間見せてゆき、やがてヤモトの協力のもとニンジャハントを遂行するようになる）

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（しかし賞金稼ぎニンジャのソードダンサー相手に二丁チャカ・ガンで苦戦を強いられ、ついに切り札オリガミ・ミサイルを使ってしまったヤモト。瀕死のソードダンサーをヤクザ天狗の一斉射がカイシャクするも、オメーンの内側のサイバネアイはヤモトがニンジャであることに気付くのだった）

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◇ごちゅうい◇ほんとうにひどいのでかくごしてください◇

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（見られた……！）ヤモトの全身が総毛立つ。孤高のニンジャハンター。ヤモトを聖戦士見習いとして、ニンジャに対抗する技を教えたのは、彼女がニンジャでないと信じていたからだ。「……ニンジャはファラオの胸ぐらを掴んで起こし、長子に死の呪いをかけた……」ヤクザ天狗は呟き、空中停止した。 1

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「ドーモ。ヤモト・コキ＝サン。ヤクザ天狗です」もう聖戦士見習いとは呼んでくれないのだと気付き、ヤモトは自分でも理解できない寂しさを覚えた。同時にこれまでのインストラクションから、次の瞬間何が起こるのかは知っていた。「ドーモ。ヤクザ天狗＝サン。ヤモト・コキです」 2

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BLATATATA！アイサツが終わらぬうちに、残ったリデンプションの一斉射がヤモトを襲う。「ンアーッ！」かろうじて側転回避するヤモトの脛を銃弾がかすめる。「……すまんな、本当にすまん。私がお前たちをジゴクより解き放ったのだ……」ドスダガーを抜き放ち急加速接近するヤクザ天狗！ 3

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チャカ・ガンの弾倉はすでに空。ヤモトは自らもドスダガーを抜き、はだけたヤクザシャツからオリガミをばらまく。サラシに覆われた胸は平坦である。速度を乗せたヤクザ天狗の斬撃だが、ニンジャの力をもってすれば捌くのは容易い。ガキン！交錯し飛び去るヤクザ天狗にオリガミ・ミサイルを放つ！ 4

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シュゴウン！シュゴウン！だがここでヤモトは自らのミスに気付く。ツルや飛行機の形をとりながら追いすがるオリガミ・ミサイルがジェットエンジンのアフターバーナーを浴び燃え上がる！ヤモトの攻撃を無力化した間にヤクザ天狗のオートマチックヤクザガンは装填を終えている。 5

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「イヤーッ！」ヤモトは瞬時に状況判断し、地面スレスレの伸身前方宙返り一回ひねり。翻るヤクザシャツから予備のマガジンが飛び出し、桜色のオーラをまとって両のチャカ・ガンに自ら装填される。さらにポケットからはオリガミがこぼれ、ひとりでに折り畳まれていく……カメの形に。 6

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「ダッテメッコラー！」BLATATATA！再度のヤクザ天狗の突撃！アブソリューションの一斉射！（……連続射撃は面の制圧力だ。一続きの弾丸とその軌跡が作り出す仮想的な扇の形だ）ヤモトの主観時間が泥めいて鈍化する。直撃コースの射撃を回避……せず、チャカ・ガンを連射！ 7

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二者の弾丸がすれ違う。ヤモトの前に展開したオリガミが連続爆発！第一斉射全弾を僅かに逸らし、かすり傷に留める！（……弾丸の作り出す扇によって敵の回避方向は制限される。一方が壁なら残る方向は一つ。二つ目の扇でこれを狙う）ヤクザ天狗は既にリデンプションの追撃一斉射！ 8

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回避の動きを誘うための第一斉射をヤモトは捌ききり、第二斉射は明後日の方向へ！逆にヤクザ天狗はヤモトの銃撃を回避しきれず被弾！「グワーッ！」サイバネ腕破損！だがオートマチック・ヤクザガンに劣るチャカ・ガンの破壊力では、サイバネ化したヤクザ天狗の無力化には至らない。 9

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破損したサイバネ腕を盾にしながらなおも突撃するヤクザ天狗に向かって、ヤモトは果敢に第二斉射！サイバネ腕に全弾命中……しない！見よ、突如桜色のオーラが銃弾を包み、ヤクザ天狗をかすめるコースから急激に方向転換、背中のジェットエンジンに接続されたLANケーブルを切断した！ 10

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「グワーッ！」飛行能力を失い落下するヤクザ天狗に向かい、さらに河川敷から無数の桜色の光が飛び立つ！ナムサン、それはサクラ・エンハンスメントを受けた無数の草の葉だ！「アバーッ！」ヤクザ天狗の身体は桜色の極大爆発に包まれ、土手に墜落！ 11

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横たわるヤクザ天狗の傍にヤモトは駆け寄った。ジェットエンジンは外れ、全身のサイバネから火花が散っている。テング・オメーンが力なくこちらを向く。狂気を永遠に張り付かせた彼の頭を、ヤモトは両の手でかき抱いた。「ファラオは……ニンジャを……」 12

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「……ファラオは二挺拳銃を構え……ニンジャを蜂の巣に……かくして禍……途絶えたり……」ヤクザ天狗は消え行く意識の中で、自らが考案したモージョーを懸命に唱え続けた。彼は狂っていた。ヤモトはテング・オメーンの表面を、震える手でなぞった。やがて彼の胸で、声をあげて泣いた。 13

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……二人はその後、どのくらいの時間、そうしていただろう。やがて、二人のうちの一人が……ヤモトが起き上がった。彼女は己の涙を拭った。そして追っ手と狂気から逃れるべく、その場を足早に去った。そうするしか無かった。　14

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数日後、アケガネ駅のホーム、耐重金属ジャケットのフードを目深に被った少女がいた。名をヤモト・コキ。彼女の両脇に吊るされた赤漆塗りのヤクザガンには「リデンプション」「アブソリューション」と刻まれている。もとはヤクザ天狗という狂人の愛銃であった。 16

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彼女が背負うリュックサックの中には、着替え、制服、日用品の類いに加え、小さめのテング・オメーンが入っている。彼女自身知らぬ間に、ヤクザ天狗が……贖罪の聖戦士が押し込んだものである。彼女の髪は長かったが、今は肩のところで切られている。 17

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「電車が到着ドスエ。轢かれると多大な迷惑が重点」マイコ音声の警告が騒がしい。ヤモトはぼんやりと電車を待っていたが、何かを察知、改札階段の方向を振り返った。ダークスーツを着てサイバーサングラスを装着した三人の男が慌ただしく駆け上がってくる。三人は三つ子のようにそっくりだ。 23

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ヤモトの瞳に桜色の光が微かに宿る。ホームの反対側には既に電車が来ている。「イヤーッ！」ヤモトは躊躇せず、その電車めがけて高く跳躍した。彼女が屋根に着地するとほぼ同時に、その電車は走り出した。三人のダークスーツ男はそれに気づくと、懐からチャカ・ガンを取り出し、撃ち始めた。 24