春原未来×新山かえで『挑発』感想まとめ(18禁)

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さて、春原未来ちゃん×新山かえでちゃんの『挑発』について書こうと思う。まずは新山かえでちゃんについて。(未来ちゃんについては今まで色々書いてきたのでとりあえず後で）新山かえでちゃんという女優さんは「熱情の人」だと思う。プロ意識が高く、真剣に取り組む。その裏には熱い情がある。

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かえでちゃんの情が如実に見て取れるのが、「表」ではなく『「裏」テレクラキャノンボール２０１３』という作品だ。延期になった１年を待って同作に自ら志願したほど、この作品に対する愛情を持ち、そして、ある選手(というか監督）に対する思い入れと、その思いを隠さずに入れ込んだセックスシーン。

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彼女の思いが素直に表れている。と、同時に、彼女が生粋のヘテロセクシャルであるということが見て取れる。つまり、レズ（AV）作品はあくまでも彼女にとって、「プロの仕事」の一環であり、女性との絡みに対しては、対応は出来るが思い入れは無いという、ありがちな位置関係が見て取れる。

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今回の『挑発』においても、女性にイカされたことは無いと何度も口にしている。「カラミ」と「セックス」は違う。「カラミ」は本当にイク必要は無いし、あえて言えば、素敵に視聴者を騙しきりさえすれば良いのだ。その事そのものに善悪は無い。ただ、今回の現場はそうはいかない。

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勝手が違うことに対するかえでちゃんの戸惑いが、この作品の前半～中盤にかけて、色濃く表れている。 「本気」「マジイキ」を求められ、実際に、想定外の快楽を相手の未来ちゃんから与えられて、どうして良いか分からなくなってしまったようだ。当然と言えば当然の反応。こんな現場、他には無い。

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一方で、未来ちゃんもまた戸惑いを見せる。未来ちゃんののスタイルは「献身」だ。相手に（あるいはカメラの向こうの視聴者に)何かしてあげたい、ということを原動力に彼女は現場に臨んでいる。だが、献身では相手からの「気持ちよくなって欲しい」という気持ちには答えられない。そこに壁がある。

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今回の作品で、未来ちゃんは結城みささんから与えられた物、成宮ルリちゃんに与えた物、それら全てを総動員しようとした。人間、自分の引き出しの中に入っているものしか持ち出せないようになっている。引き出しを開けて開けまくって、全て中身が空っぽになった状態でようやく出てきたものがあった。

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結局の所、かえでちゃんも未来ちゃんも、「セックス」をしていなかったのだ。気持ちよくなって欲しいと良いながら「イク」「イカせる」事にばかりこだわり、相手の肉体を見ていなかった。全てを出し尽くした後、二人に残っていたのは、相手の肉体に対する「衝動」だったのではないか。

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無我夢中で相手の舌を吸う。乳房を揉みしだき乳首にむしゃぶりつく。クリトリスを舐め倒し、指で濡れた膣をかき回す。相手の肉体そのものを欲する、そんな「セックス」の形が立ち会われた後半に至って、ようやく本来受け止めるべき、与えるべき快楽に到達できた。そんな気がした。

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象徴的なシーンがある。（ちょっとネタバレ）本気モードに入った二人は、ホテルの窓際に立ち、お尻をスパンキングしながら立ちバックのように腰を振る。性器に触れているわけでは無い、ただ、痛みしか伴わない行為で、二人は快感を得ているのだ。昔、代々木忠監督の作品で見た、一種のチャネリングだ。

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擬似的なセックスの形を取ることで、快感を共有する。ある意味、「本物の」ビアンでないからこそ、無我夢中になった時にあのような形が現れたのだろう。そこに嘘が無いことが、逆説的に証明されているような気がしてならなかった。これぞまさにドキュメント、ということなのだろう。

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ある意味、ビアンでない女の子達が熱のこもったカラミが出来ない理由が分かった気がする。それは、そこに欲情が無かったからだ。他の女の子のおっぱいを見て「触ってみたい」ぐらいは思うかもしれないが「しゃぶりつきたい」とは思わない。当然ではあるが、その欲情が無ければセックスにはならない。

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いかにして欲情を喚起するか。それが「本物の」レズAVの要件になるのだろう。そんなことを改めて感じさせられた一作だった。真咲×春原コンビのレズAVは、またこれでハードルが一段高くなってしまった。良い物を作りたいと願い、それに邁進すればするほど、次作のハードルは高くなる。業だなぁ。

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３部作で終わるのか、未来ちゃんが引退するまで続くのかは分からないけど、みきちゃん、かえでちゃん、真咲監督が、この作品で得た物で新たな何かを切り開いていくことを期待したい。おわり。

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見返してみたら、所々誤字があるな･･･。未来ちゃんのの→未来ちゃんの／良いながら→言いながら／立ち会われ→立ち現れ／失礼しました。

never_mind @never_mind14

@cyan1971 Cyanさん、ありがとうございます。私の感じていた不思議さが解明されました。スッキリした。もう、何から何まで流石だと言う言葉しか出てこないです。いつもながら。

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@never_mind14 相変わらず思い込みの激しい感想文で恐縮です。

never_mind @never_mind14

@cyan1971 いやいや… Cyanさんのおかげで、感じていた不思議さ、違和感に近い不思議さが解決しました、本当に。さすがですよ。

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@never_mind14 ちなみに、どのあたりに「不思議さ」を感じてらっしゃいました？

never_mind @never_mind14

@cyan1971 不思議さというより違和感だったなって、今、思います。スパンキングもそうだけど、どういう体位が好きかとか、「正常位で入れてると思って」とか、細かいですけど、ちょっとしたところにレズ作品でありながらヘテロの香りがプンプンと漂っていた。そこですね。

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@never_mind14 ああ、その辺りの会話は如実に本作の特徴を表してますね。新山かえでちゃんは、根っからの「男好き」なんだと思うんですよ。だから一種の変換作業が必要だったんじゃないですかね。

never_mind @never_mind14

@cyan1971 前2作品と同じ感覚で見ていた自分がいたから、違和感を感じてもそこに気づいていながらも、そこを見ないようにしていた部分はありますね。気づいていたから、お風呂シーンもさらりと見れたんだと思いました。