《「311以前の福島は明るく希望があった」というウソに対抗して》

自己まとめです。 もっと深くしんどい所をえぐれと言うのであれば、 私だけでも、幾つも心当たりがありますが。 おそらく、他の都道府県もとばっちりを受けることになりそうです。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私個人としては、 「311前の福島県は明るく希望があった」などとは、全く考えていない。 少しずつ「民主的な手続き」が封じ込められて、 少しずつ「戦後民主主義的な考え方」が軽視されるようになって、 だけど、そういう変化は地元新聞も地元テレビも殆ど報じない社会だったから。

2014-10-17 23:14:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私は25年以上、福島県の学校教育現場にいた。 「民主的な手続き」で学校の物事を決めることは、徐々にできなくなっていた。 職員会議は、福島県教育委員会が決めた事項を、校長が通達する場になった。 平の教員が述べた意見を校長が尊重する手続きは消えていた。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:22:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

校長の裁量で決めることができる事項は、 定年まで先がある校長の場合、再就職や天下りなどを考えて、必要以上に県教育庁の意を汲んだり、教育庁への手柄として誇れるような材料作りの手段にされた。 定年の年に、再就職が期待できない人は、自分の希望を通した。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:25:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「生徒会」に関しても、年々形式的なものになり、生徒からの意見を学校が取り入れるものではなくなっていった。 そもそも福島県の県立高校の生徒会予算は、県が出すべき金を「節約」する穴埋めとして、生徒の「諸活動」に使われている。そこに生徒は異議を挟めない。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:28:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もっとひどいのが、PTA関係だ。ただしこれは、悪化してきたのではなく、戦後一貫して放置されてきた事だ。 福島県の学校には、各学校で、本来設置者が配置すべき事務担当者の一人が、PTA会費の予算で雇用され、設置者が行う事務まで担当処理している。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:31:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県は、本来県が支出すべき教育関係費の一部を、PTA会費から支出している。その分の会計処理担当という名目で、PTA会費から事務職員を各学校一人ずつ、1年契約で雇用している。その事務職員は、県や自治体の予算事務も処理する。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:34:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

PTA雇用の事務職員は、1年契約の非正規雇用で、昇給がない。何年仕事しても給料は据え置きで、次年度再契約される身分保障もない。 今で言う「官営ブラック」なのだが、これがずっと続いたままだ。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:36:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

10年ほど前、ある高校のPTA雇用事務職員が、身分の保証を求めた。それに対して、PTAは(実は校長の意を汲んで)次年度の継続雇用を打ち切った。その職員は、PTAを相手取って、訴訟に訴えた。 その頃には既に、福島県の学校は、上位下達組織になっていた。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:39:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

事務職員の提訴を受けたその高校のPTAは、なんと、PTAの解散で訴訟相手が消滅した、という形をとって切り抜けようとしたのだ。 福島県の地元新聞や地元テレビは、この事件を殆どベタ記事扱いでしか報道しなかった。高校がある自治体の人々も、それを放置した。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:42:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

これが、311前の福島県だ。 県当局が強権を行使し、地元新聞も地元テレビも県の行動を放置し、住民も県の強権行使を支持した。 これのどこが「希望がある、普通の生活」なのか? 先ほど10年ほど前と書いたが、確認した結果、2007年の事件だった。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:48:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2007年。 今回の福島県知事立候補者はそれぞれ、どこで、どんな生活をしていただろうか? あとは興味を持った人がそれぞれ検索でもして調べて欲しい。 なおこの裁判は2008年に事務職員が一部勝訴、2009年に和解が成立したが、身分は回復されなかった。 @karitoshi2011

2014-10-17 23:52:07