教えて！！アーチャー先生

冬木のアーチャー@低浮上/parody @araya_f_archer

忘れている者もいると思うのでね。改めて。 「教えて！！アーチャー先生」は「教えて！！知得留先生」や「タイガー道場」をリスペクトしつつ、彼女らとは逆に避けてしまったバッドエンド、デッドエンドをご案内するコーナー。そして補講では魔術的知識を軽く紹介している。 #教えてアーチャー先生

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三週間ぶりとなる今回はリクエストのあった項目「属性と起源」に触れる………前に、いくつか混乱しやすい魔術知識をご紹介しておこう。深掘りはその後だ。とはいえ、現役の魔術師にはさすがに劣るから、これを元にきちんとした関係書籍などに目を通すことをお勧めしておくぞ。 #教えてアーチャー先生

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では、始めよう。まず、これは今までも触れたことはあったかな。 ①魔術回路と魔術刻印 この二つ、混同しがちな者も多いだろうがね、無関係でもないんだが、一応別の言葉として使われる。そちらを簡単にご紹介しよう。 #教えてアーチャー先生

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まず、魔術回路とは。此方は年始にも少し触れたな。魔術師の、魔術を扱う疑似神経。基本的に生まれつき有無も性質も決まる。疑似神経と表現した通り、身体の一部といえる。 質や量の改善は、基本的にできないため、一度失うとまず戻らない。普通はその人物だけのパーツだ。 #教えてアーチャー先生

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もっとも、身体の一部とは言っても、魔術を知らなければ宝の持ち腐れ。そうだな、魔術回路はそれ単体では意味をなさない、エンジンの類だと思うといい。 個々に満杯時のエネルギー量も、一度に出せるエネルギーも異なり、それを用いて魔術というシステムを動かすんだ。 #教えてアーチャー先生

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では、それに対して魔術刻印とは。 魔術刻印はまずどんなものだったか、から思い出してもらおう。ずばり、凛が衛宮士郎との追走劇を繰り広げたことを覚えているだろうか。あの時凛の腕に光った、魔術回路によく似たもの、あれが魔術刻印だ。見た目は魔術回路とよく似ている。 #教えてアーチャー先生

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では、どう違うのか。 先ほど魔術回路を、魔術というシステムを動かすためのエンジン、と話したと思う。その例で言うなら魔術刻印は、代々受け継ぐシステムそのもの、またはその一部だ。魔術のプログラムの塊、技術の塊、身体に組み込む魔道書、などとでも言えるかな。 #教えてアーチャー先生

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魔術刻印はその一族で受け継がれるものでね。受け継げば、その一族の築いてきた魔術を、本人が特別身につけていなくとも発動できるともされる。それ自体が独立したシステムなので、持ち主の状況に連動して動くものもあるとされる、とても優秀なシステムのひとつだ。 #教えてアーチャー先生

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だが、勿論デメリットはある。魔術回路は放置しても良いのに対して、魔術刻印はシステムとともに先代たちの無念さえも積み重ねてきた、いわば受け継がれる呪いとも言えるもの。 #教えてアーチャー先生

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また、他人の身体に組み込まれていた、システムと無念を孕む臓器を受け継ぐようなものなので、渡す側受け取る側ともに心身の負担は大きく、適性もあるから、そう簡単に受け取れるものではない。基本的には血縁に継がせるのが良いとされるかな。 #教えてアーチャー先生

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魔術回路と魔術刻印、そうだな、適切かはわからないが、端的に表すならば。 魔術はプログラムだ。魔術回路がPC、そして魔術回路はどちらかというと既に出来上がり、受け継がれてきた(アップグレードしてきた)プログラムの一種とでも言えば身近に見えるかな。 #教えてアーチャー先生

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この魔術回路というPCのスペックにより使用できるソフトウェアは限られる。魔術刻印というソフトウェアは前の物を受け継いでインストールし、アップグレードさせていく。通常の魔術というソフトウェアは使い方を学ぶ必要があるのに対して比較的自動で簡単操作なのが刻印。 #教えてアーチャー先生

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このようなところか。魔術回路というPCがなければ魔術というソフトウェアは動かせないので、魔術師にはなれず、魔術刻印も受け継ぐことはできないのも、なんとなくわかってもらえたかな。勿論わかりやすくすることを優先したため、細かな齟齬はあるとは思うがね。 #教えてアーチャー先生

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本来なら、この基本的には変えられない回路や、基本的には一族(先のたとえなら同じメーカーのPC)にしか受け継ぐことのできない刻印を、外部に受け渡すことの例なども触れてやりたいんだが………それには少し早いかな。そちらはまた、いずれ触れるとしよう。 #教えてアーチャー先生

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補講①魔術回路と魔術刻印、いかがだったかな。次回はこれらの認識を前提に、魔術師の系統を決める三つの要素、「属性、起源、特性」について触れていきたいと思う。そう詳しくはやらないがね、参考程度にしていただければ幸いだ。 #教えてアーチャー先生

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気付けば四時、何故か起きている奇特な連中もいるらしいが、眠っていないならそろそろ寝ておけよ。人には動く限界というものがある。それを越えて余計なことをするのは愚かしいというものだ。 では、私はこれにて退散するとしよう。少し早いが、良き一日を送るといい。 #教えてアーチャー先生

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ということで、突発ですまないな。次回はまた気の向いたときにでも。では、良き朝を。