加賀さんと食事に行くと、終始「なってないわね。出汁が足りてない。肉じゃがの何たるかを知らないようね、この店は」と美味しんぼのキャラ並みに文句つけるんで気分悪いんですが、お会計にになると「ここは私が出しておくから」と嫌味なく奢るので、ああこの人もタチなんだなあと実感させられます。
2014-10-18 00:44:12木曽? 「支払いが不安なのか? 大丈夫だ、俺に任せろ」 と格好良く奢ってくれますよ。でもそのあと数日間は明らかに食生活が貧相になるので、お財布的に無理してるっぽい。見かねて私が手料理おすそ分けしに行くんで、プラマイゼロですね。
2014-10-18 00:49:18「今から大井っちの部屋行っていい?」 「構いませんけど、今私、木曽と相部屋ですよ」 「知ってる。住み込みで雷撃指導だっけ? 大変だよねー」 「そうなんですよ。あの子ほんと寝相悪くて」 「……」 「食べこぼしも多いし、背中に泡つけたままお風呂場から出てくるし」 「ね」 「?」
2014-10-18 01:05:09「今から、しよっか」 「?」 「大井っちの部屋で」 「いや、だから木曽いるんですけど」 「別にどうでもよくない? それともあたしとするの、嫌?」 「北上さん?」 「じゃ、部屋行こっか」 ファッ
2014-10-18 01:06:53「大井っちの部屋すっごい綺麗だねー。女子力高いなぁやっぱ」 「いえ、そんなの、フェムの嗜みですし」 「毎日自分で掃除してるの? 凄いね」 「だって、いつでも北上さんを呼べるようにしておきたいから……。常に自力で片付けてるんです。自力で」 「いいねぇ。痺れるねぇ」
2014-10-18 01:18:00「何か飲みたいものあります? カレー飲みます?」 「うーん」 「北上さん?」 「そういうのどうでもいいからさ。さっさと脱いじゃいなよ」 「え、でもまだ木曽追い出してないし」 「脱いで」 「木曽が」 「脱いでよ」 「木曽が、その」 「早く。あたしのこと好きなんでしょ?」
2014-10-18 01:20:28「木曽よりあたしのことが好きだって、証明するチャンスあげたんだけどなー」 「え」 「これは別れたいって解釈していいんだよね」 「何言って」 「もういいよ。話なんないし。あたし帰る」
2014-10-18 01:33:47「大井姉さん、泣いてるだろ。やり過ぎだぜ」 「は? 木曽が人の彼女に手つけようとするから、こういう状況になってるんでしょ?」 「知ってる。だから反論せずに黙って立ってた。俺は気にしない、姉さんを抱きたきゃ抱けばいいだろ、どこででも。だが、泣かせるようなら話は別だ」
2014-10-18 01:39:53「……これじゃあたしが悪役じゃん」 「いいや。悪いのは俺だよ。それでいいだろう」 「……」 「今日はもう帰れよ。なんなら送ってくぜ」 「いい。一人で帰る」
2014-10-18 01:40:42「北上姉さんがいなくなったから、やっと言えるけどさ」 「何。ちゃ、ちゃんとお礼は考えてるけど、あんまり変なのは駄目よ」 「ん。じゃ一個だけ」 「うん」 「俺に乗り換えてよ」
2014-10-18 01:42:26ぶっちゃけここ数日間、北上さんと喧嘩して平手打ちされそうになる度、木曾が出てきて「よせよ。大井姉さん泣いてるだろ」と北上さんの腕を押さえるイベント発生するんですけど、これかなり不味くないですか
2014-10-18 01:51:20一回大きい喧嘩しちゃえばそこで仲直りに向かうんだってば~。そこを華麗に止めて消化不良起こさせつつ、「やたら大井姉さんにまとわりつく俺が悪いんだよ。ごめんな」と北上さんに謝って顔立てた後、二人きりになったタイミングで私に「乗り換えたくなった?」と意地悪そうな笑顔作るのやめて。
2014-10-18 01:55:51普通、三角関係の当て馬ポジの女子は病むのに……木曾はボイ属性のせいで、むしろ少女漫画に出てきそうな『俺に乗り換えちゃいなよ系男子』と化して活き活きするという。こいつの弱点は何だ。無敵か。このままでは私が嫁いでしまう。
2014-10-18 02:00:58北上さんからメールだ。 『今日はごめんね。あたしどうかしてたんだと思う。末っ子を可愛がるなんて普通のことなのにね。嫉妬しちゃって、みっともないや。ごめんね。明日も仲良くしてね。じゃーね、大井っち。大好き!」 かわいい……女子女子してる……いい……。
2014-10-18 02:06:26