- uchida_kawasaki
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「廃炉作業中」と記事にあるけど、正確にはまだ廃炉作業は始まってない。「廃炉に向けた作業」をしてるだけだから、廃炉できるかどうかは不明。→原発事故想定、初の訓練 川内と福島 | 県内ニュース | 福島民報 ow.ly/EG5mi
2014-11-22 02:39:33廃炉作業と同義で使われる「廃止措置」は炉規法や炉規則にある法律用語で、実際に始める前には計画を規制庁に申請して認可をもらう必要がある。でも福島第一は、いまのところいつになったら廃止措置を申請できるかわからないので、とりあえず「特定原子力施設」ということにしてしのいでる。
2014-11-22 02:41:37特定原子力施設は、廃止措置計画ではなく、実施計画を策定して規制庁・規制委に監視されながら作業を進めていくことになってる。福島第一の実施計画は、いちおうは廃炉に向けての作業になっているけども、廃止措置計画と明確に異なる点が一点ある。
2014-11-22 02:42:45明確に違うのは、廃止措置計画は年数を決めた作業工程を明記してるけど、実施計画は年数を決めていないこと。つまり実施計画は、廃炉に向けての作業だけども「いつになったら廃炉にするか」は決めていない。当面の作業を監視するのが目的だから、それでいいことになってる。
2014-11-22 02:44:08ただし、規制庁の説明では、いつの段階かで「廃止措置計画は必要になる」とのこと。いずれ時期がくれば、実施計画ではなく、廃止措置計画に沿っての作業が必要になるらしい。でもそれがいつかは、決まってない。ここで、中長期ロードマップを思い起こしてみる。
2014-11-22 02:46:00中長期ロードマップは、30〜40年で廃炉(廃止措置を完了)と銘打っている。とうぜん、廃止措置なら核燃料を運び出して更地にすることになる。一方で福島第一は、前述したように「廃止措置計画」は出していない。つまりロードマップに書かれている40年という目標には、法的根拠がないことになる。
2014-11-22 02:47:52現在、廃止措置を目指した作業をしている中部電力浜岡原発は、廃止措置の目標を30年後に置いている。確かに核燃料や原子炉の解体で出てくる放射性廃棄物の行き先などは決まってないけど、いちおうは旧原子力安全・保安院が認可した計画になっている。
2014-11-22 02:50:19それと比べると、福島第一の廃止措置というのは、いかにも心許ない。詳細な工程が出ているわけではなく、ざっくりした政府の「夢」が書かれた中長期ロードマップしかない。問題は、そんな政府の「夢」に沿うように、避難解除が進んでいることではないかなと思うわけで。
2014-11-22 02:52:38今のままだと、解除した後に「やっぱりできなかった」になる可能性が高いのが不安。なにしろ中長期ロードマップの素案は、炉心損傷割合すらまともに出てきてなかった2011年9月にはできていた。その後、1号機と3号機はほとんど燃料が落ちてるという話になったけど、目標は変わらない。
2014-11-22 02:54:38メルトダウンした燃料が取り出せるかどうかわからない中、作業だけが計画されていく。これじゃあ、問題の先送りにしかならない。足下をしっかり見て、地に足の着いた計画を立ててほしいところです。といっても、そんなことをしたら石棺っていう話が出てきて、避難解除が吹き飛びそうだけど。。。
2014-11-22 02:56:34福島第一原発事故の取材は、みなさまのご支援で続けることができています。。。 ow.ly/EG9Lc
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