#空想の街　【灯りの樹】 ＃なごみ茶屋　＃明代と柚木　と　おじ会　の一部　まとめ

黒巣真音 @catnap_7

「どれがいいかな？」「俺は、甘酒か汁粉かな」「抹茶ミルク、気になるなぁ。うーん、抹茶でもいいかな」「お嬢、楽しそうだな」言われて、無邪気に振舞っていたことに気付く。「あ、ごめ」「汁粉と抹茶ミルクをお願いします」 @Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街

春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

「かしこまりました。そちらでお待ち……」 と、案内した先の腰掛けで。 明代がオーナメントを並べて遊んでいた。 「明代、そこはお客さんのお席。オモチャはお片付けよ」 「はーい」 「すみません〜どうぞ〜」 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

黒巣真音 @catnap_7

「可愛いですね、ふふ」「お嬢さん、素敵なオーナメントだね」 @Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街 「大丈夫ですよ、ありがとうございます」 お店の名前通りの、雰囲気だと思った。ジンも、同じことを考えているらしく、気付けば目配せをしていた。

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「うん、そう。あかりの木にね、これをつけると、ひかるからね。だからいーっぱいつけて、キラキラにするの！」 明代はまるで自分が木になったように、いくつものオーナメントに付いた紐を自分の両腕に通して、広げて見せた。 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

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「はーい、お待たせしました。汁粉と、抹茶ミルク。熱いから、飲むときはお気をつけて。明代は？なにか飲む？」 「明代はーおしるこのみたーい！」 「じゃあ中に入って手を洗って」 「はーい」 「どうぞごゆっくり〜」 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

黒巣真音 @catnap_7

「灯りが灯るの楽しみね。あ、ありがとうございます」優しい甘さとほろ苦さがミルクで包まれているような。これにアルコールが入ったら美味しそうな気がする。「ね、ジン。お酒に合いそうじゃない？」一口勧めてから返事を待つ。 @Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街

黒巣真音 @catnap_7

「ああ、確かにな。#ヴェンディッタ 用に用意してもらえないか、聞いてみるか？」「え？ちょ、ジン？」 @Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街 ジンの行動力には、本当に驚かされてばかりだ。「すみませーん」

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「はーい、なんでしょう？」 抹茶ミルクの、お持ち帰り用？じゃなくて、業務用でしょうか？ 「私じゃわからないので、ちょっと店主に代わりますね。お待ちくださ〜い」 奥にいた、巌ちゃんを呼んでくる。 「なにか」 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

黒巣真音 @catnap_7

「もし、良かったら、抹茶ミルクをうちのお店で使わせて頂けないかな、と思ったものですから」ジンは根っからの笑顔で言う。「ウィア・アクア駅のそばで #ヴェンディッタ というダーツバーをやってるんです」そんな風に、付け加える。@Haruki_Non #なごみ茶屋 #空想の街

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「え？お客さん、お店の方？！きゃー！あそこ、いま流行りのバーですよね！うっそー！」 「柚木」 「すみません」 「使うのは、喜んで。抹茶、提携割引あります。抹茶ミルクの作り方、紙に。持ち帰るなら、準備します」 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

黒巣真音 @catnap_7

「え？流行りなんですか？」思わずきょとんとしてしまった私をよそに、ジンは話を進めていた。「持ち帰れるなら是非、お願いしたいです」 @Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街 「こんなに美味いから、早く試作してみたいですしね」

黒巣真音 @catnap_7

『よろしくお願いします』重なった声に顔を見合わせた。「うん、ジンありがと。あんたのおかげで、凄く助かってる」「おう、お嬢の為だからなー」「うん、本当、ありがと」指先が自分の胸元のハートの片割れに触れていた。@Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街

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「了解しました。そちらを飲んで、お待ちを」 巌くんはふたりに頭を下げ、店の奥へ。 こうやって顧客って増えていくんだ。初めて目の当たりにした。 しばらくして。 紙袋を持った巌くんが、お客さんにそれを渡した。 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

黒巣真音 @catnap_7

そんなことをしているうちに飲み物がなくなり、タイミング良く店主が現れた。「ありがとうございます。お店で出せるようになったらご連絡しますね。是非いらしてください」ジンはこういうのが上手い。「美味しく仕上げますね」@Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街

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「連絡あれば、配達も。いつでもご気軽に。ありがとうございました」 お代を受け取った巌くんが、ふたりに対して丁寧にお辞儀をした。 それにならって、私もお辞儀する。 「ありがとうございましたー」 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

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「こちらこそ、ありがとうございました」「また、遊びに来ます」お財布を出させてくれないジンに、一瞬だけ睨みを効かせ、それから、ぺこりと頭を下げる。 @Haruki_Non #なごみ茶屋 #ヴェンディッタ #空想の街 「では、また」「またね、明代ちゃん」

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おしるこを啜っていた明代が名前を呼ばれ、口の周りにアンコを付けたまま「バイバイ、おねーちゃん、おにーちゃん！」と笑って手を振った。 なんだか、素敵なカップルだった。若いってのが、またいいわよね。 @catnap_7 #ヴェンディッタ #なごみ茶屋 #空想の街

雲行き＠空想の街 @_kumoyuki_

「シズカさん、お客さんも落ち着いたからちょっとお茶にしようか」「良いですよ。何にしましょう」現像済みのフィルムを整理する手を止めてシズカが問う。「#なごみ茶屋 さんの抹茶ミルクが飲みたいなあ」「素敵。じゃあちょっと買ってきますね」#空想の街 #横峰写真館 @Haruki_Non

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「あ、ついでに灯りの実も持って行って。トウコちゃんたちがまだ行ってなかったらお渡しすると良いよ」「なるほど確かにそうですねえ。では行ってきます。すぐ戻りますね」シズカはお財布と灯りの実を持って写真館を出る。 #空想の街 #横峰写真館 #なごみ茶屋 @Haruki_Non

春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

午後の配達が終わり戻ってきても、茶屋は閑古鳥が鳴いていて、店先で巌さんが暇そうに煙管を吸っていた。 「戻りましたー」 「おつかれ」 まあ、店先にこんな坊主頭で刺繍の入った半纏を着ている大男がいればなあ…うん。帰ってきた俺もちょっと怖いごめんなさい。 #なごみ茶屋 #空想の街

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「こんにちはー。シズカです。お久しぶりです。抹茶ミルクを二つ、持ち帰りでお願いします。今日こちらに写真館からのおつかい二人って来たりしました？」@Haruki_Non #空想の街 #横峰写真館 #なごみ茶屋

春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

巌さんには店の中へ入ってもらおうとした時。お客さんがきた。 「いらっしゃいませー！巌さん、抹茶ミルク２つ持ち帰りですー！」 「どうも。写真館のおつかいは、来てないですよ」 シズカさんに挨拶をして、巌さんは奥へ。 @_kumoyuki_ #横峯写真館 #なごみ茶屋 #空想の街

雲行き＠空想の街 @_kumoyuki_

「あら、君はいつぞやの」目に眩しい上下の赤。えっへんと誇らしげな少年はいつぞやこのお店で接客してもらったことがある。「年末のご挨拶も兼ねてまいりました。今年はカレンダーじゃないんですけど。灯の実、どうぞ。君とお店用に」@Haruki_Non #空想の街 #横峰写真館 #なごみ茶屋

春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

「どうも、お久しぶりです！僕の分も灯の実を…嬉しいです、ありがとうございます！」 シズカさんから灯の実を受け取る。心なしか、俺の服をよく見てくれているような。やっぱり、カッコイイもんな。俺専用の赤い服！ @_kumoyuki_ #横峰写真館 #なごみ茶屋 #空想の街