馬鹿兄弟シリーズ

(ヴィピアン) @virtuosonk

第一話乙女ゲーム編

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「乙女ゲームというものを買ってきたでゴザル！」「すごく、兄者がお金を無駄にした気しかしません。クリアできるのですか？」「任せろ！」＃馬鹿兄妹で乙ゲー

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「早速選択肢だ。えーっとここは、日本女子は大和撫子。男を立てて１の我慢っと．．．あばあ！？」「馬鹿ですか？貴方は馬鹿ですか？相手は金持ちの御曹司。甘やかされ、チヤホヤされているのにマンネリを感じてる彼の気を引くのには３の叱る！です。基本でしょうか」＃馬鹿兄妹で乙女ゲーム

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「えー？そんな事したら第一印象最悪じゃねぇのか？」「分かってませんね、兄貴。乙女ゲーム．．．いえ！恋愛の基本は『な、なんでアイツなんかに...！（///』なのです！」「へ、へえ？」「ただし、二次元に限りますけど」「乙女ゲームで女心勉強しようと思った目論みが早くも！？」

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「えっと、スポーツ少年か。うーん、『俺って情けないよな』．．．単純そうな奴だし２のそんな事無いよかｎ．．．ぐああああ！？」「やはり甘いですよ、兄貴。ここは１の『そうだね』なのですよ」「え！？まじ...？」「ここは私を信じてください」「んー、半信半疑だが、分かった」

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「んー？『そうだね。今の自分の今までの努力を無いことにして責めるだけで逃げてる君は情けないよ、でもね...』って！？おい！？あの『そうだね』の選択肢に色々詰め込みすぎだろ!?わかるか！？こんなん！？」「ふ、まだまだですね。兄貴。」「…後ろに隠したの攻略本か？」「てへ☆」

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「だああ！？もう辞めた。乙女ゲームで女心勉強とかがまず無理だったんだ」「兄貴、いえそんな事無いですよ。一つ勉強になったじゃないですか」「ん？」「乙女心は複雑☆」

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第２話ギャルゲー編

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「ここは兄貴に見習ってギャルゲーというものを買ってきました。男なんて単純なんで別にこんな物やらなくても手のひらで転がせるんですけど」「お兄ちゃん、悲しい。大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるーとか白馬の王子様ーとか言ってた可愛い頃のお前は何処へ」「夢でお腹は膨れないんです」

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「それはそうだがここで言うことか？」「さあ、始めましょう」「スルーか」「えっと、主人公の紹介ですね。『僕はごく平凡な容姿で、成績も良くない。スポーツもからっきし。部活は帰宅部...趣味はゲームに漫画。友達は少ないが気の合う奴ｇ...』なんですか、この負け組」「（グサあ）」

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「そ、そうでもないだろ？平均だろ？」「いえ、偏差値で言うと良くて４０．．．いえ、３０ですね」「（ぐさあ）」「こんな人が勉強も出来てスポーツ万能。優しくて美人なクラスメイトのアイドルであるヒロインに恋？報われないですね！」「辞めろぅ．．．辞めるんだ．．もうお兄ちゃんのｈｐは０よ」

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「いや、まて！！乙女ゲームだって同じ様なものだろ！？大体の主人公地味設定じゃん！」「女の子はいいんです。恋すれば誰でも綺麗になるんです。」「理不尽」「恋すれば誰でもイケメンにとか言わないじゃないですか」「クソっクソっ．．．頭悪いから頭悪い妹相手でも言い返せない」

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「うわ、お前もうエンディングか。しかもヒロインでハッピーエンド」「（フルフル）」「どどうした。妹。流石のお前もこのEDに..」「先輩！思い直してください！！こんなダメ男。良くて３流大学，いずれはヒモです！こんな人より私を！私なら貴方を幸せに！」「わ～お、ライバルキャラとシンクロ」

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「ふぅ、中々ギャルゲーも良いものですね。先輩とスポーツ女子のムフフとか、主人公×剣道部友人とか主人公×剣道部友人×悪友の三角関係とｋ．．．」「お前がやると俺へのダメージ半端ない事が分かった。これ以降お前のギャルゲープレイ禁止」

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「あ、でも一つ勉強になりました」「おう？聞いたら地雷のような気がするが話しの流れ的に聞かないといけないから聞く。なんだ？」「．．．．．」「言ってみただけで上手いまとめ思いつかなかったの！？」「フォロワーさんに投げましょう」「それだけは言っちゃダメーーーー！？」

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第３話異世界トリップ

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「．．．起．．て．．．起き．．．ださい。」「後、５分．．．ムニャムニャ。」「起きろっつってんだよクソ兄貴」「ぎゃあああ！？ってあれ？おはよう。そしてここ何処。」「いきなりですが、最近流行りの異世界トリップのようです」「うわー。何やっても二番煎じの奴」「

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「取り敢えず元の世界に戻る事を目指しましょう。兄貴、任せてください。なれたらいいな小説は良く読んでいますので、どんなパターンも把握しています」「馬鹿兄妹が仲良く草原に置き去りパターンも？」「早速、あまりお目にかかれないパターンです。」「ダメじゃん！？」

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「取り敢えず歩きましょう、兄貴」「おう。」（グルグルグル）「な！？急に目眩が．．．」「俺も...あ？ってなんだコイツ！？どっから出たの！？」「うわーエンカウントタイプの世界だったようです」「え、ちょ。そこらへん調整してないんだこの世界！」

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「どうしよう。見るからに弱そうだから踏んで見るか」「大きさもそれ程ではありませんしね」（プニン、ぽよーん）「．．ダメージ与えてるのこれ？」「全くわかりません」「もう一度．．．ってあれ？身体が動かねー！？」「ああ、行動終えたから」「何これ」「そのまんま過ぎて涙を誘う世界ですね」

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「あ、私のほうが素早さ高いですね、えいっ！」ぐちょ「．．．」「う、うあ」「ど、どんまい」「靴のそこにつぶらな瞳と身体の一部がこびりついて．．．」「気、気をしっかりもて！妹よ！」ジャララジャッジャッジャーン！「レベルアップ空気読め！？」

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兄貴はレベルが１上がった。能力は何も上がらなかった。「おいこら！？変にリアリティ混ぜんじゃねえ！」「面倒くさい世界ですね。」「もう、これ不貞寝しようぜ」「起きたら夢オチもワンチャンですしね」「「．．．zzzz」」〜チュンチュン〜「おい、辞めろ。その音は。って戻ってる」「色々酷い」