経済的方向音痴の話

まとめました。
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たのあきら(公開用) @tanoakira_open

経済的方向音痴の話。「自国の通貨(日本奈良、円)の価値が下がると損をした気がする」実はそれ自体は間違っているわけじゃないのです。ただ、そこで「あいつはバカだからそんな事をするんだ」で考えるのを止めると目的地にたどり着けなくなっちゃうわけで。

2015-01-02 16:44:43
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

為替を変動させて(通貨の価値を下げて)「何を実現しようとしているか?」に着目すれば、それは「ものの価値(労働者の労働力を含む)に対してお金の価値を下げる」ことが目的だとわかり、言うなればお給料なり原稿料なりを上げるのが目的だという事が理解しやすくなるんじゃないかと思います。

2015-01-02 16:49:26
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

枝野さんの「景気を良くするために金利を上げる」というのも色々混同しているけど、発想そのものは善良だと思うんですよ。なんか「銀行が儲けて庶民の預けたお金に利子をつけたがらない、けしからん」と思いこんじゃうという。

2015-01-02 16:53:56
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

銀行預金というのは銀行にお金を貸している状態で、銀行預金の利子が下がるということは「もう借りたくない」という状態。別方向から見ると銀行が「もうお金を貸したい相手がいない」と思っているということでもあるわけです。

2015-01-02 16:57:51
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

だから政策金利(日本銀行が民間の銀行にお金を貸すときに付ける利子)を下げることで、銀行が低い利子でお金を貸しても利益が上がりやすくなるようにするわけですね。その結果として銀行預金の利子も下がると。その事に手を打とうという考えはむしろ正常だと思います。目的と手段が乖離しなければ。

2015-01-02 17:05:35
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

あるいは今の政権下で行われている金融政策を見て「無理やり株価を引き上げている。どうせバブルがはじけて庶民が損をする」という発想もパーツ1つ1つはそんなに間違っているとは思いません。むしろ、今やってる政策の結果株価や物価が上がると自分で気付けたのだとしたら大したものだと思います。

2015-01-02 17:13:16
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

物事の考え方の1つの型として「じゃあ逆をやったらどうなる?」というのを考えるという方法があります。周りの国がお金の価値を下げていく中、日本だけお金の価値を維持し続けたらどうなるか?実はつい近年まではそういう状況でしたよね。2012年11月17日までです。

2015-01-02 17:18:18
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

2012年11月17日に当時の野田総理大臣が衆議院の解散総選挙を明言しました。すると、途端に円はやすくなりはじめ、株価は上がりはじめました。政府や行政が金融政策的な何かをしたわけじゃありません。それでも市場は反応して株価が上がったり通貨価値が変わったりしたわけです。

2015-01-02 17:21:57
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

これは大前提として当時の民主党政権が負けるだろうと予想された事があるわけです。では民主党政権が負けるとなぜ株価や為替に影響するのか。これはつまり民主党政権や当時の日銀が為替が円高になるように、株価が下がるように人為的に操作していた事を意味します。

2015-01-02 17:26:07
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

ここで「いやそんな事はない。当時の政権や日銀はあるがままの株価や為替水準にしていただけだ」という意見もあるかと思います。では「あるがままの水準」って何でしょう?日本の政府や日銀が何もしないなら他国の政策や状況によって状況が左右されます。では他国は何をしていたか?

2015-01-02 17:29:56
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

アメリカが代表的ですが、通貨の価値を下げてました。中国では財政出動を増やしたりしています。結果「あるがまま」の状態を維持していた日本は円高になり、著名な大企業ですら赤字を出し経営危機に陥っていたわけです。国内でやっていけない企業に補助金を出して海外に移転させたりもしました。

2015-01-02 17:34:03
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

そろそろ気づいてもいいと思いますが「あるがままの状態を受けれる」というのも人為的な選択の1つなわけです。生産力やものの価値の変化は政府にどうこう操作できるものではありません。だから逆にお金の価値を操作して一定の水準を人為的に保つ必要があるというわけです。

2015-01-02 17:37:29
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

そもそも経済活動は人の営みなわけで、全てをコントロールするのが無理なのと同じように人が何かしたことの影響から完全に逃れる事は理屈として無理です。その意味で、今の政権が人為的に株価を含むものの値段を上げているというのはその事自体を批判しても意味がないということはわかるかと思います。

2015-01-02 17:43:06
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

また、経済の状態が「バブルかデフレか」の2つの状態しか考えられないというのも誤解の元だと思います。実際には一定の範囲。物価で言えば上昇率が2~4%の範囲であるとスムーズにお金が流れやすいとされています。今の政府の政策を批判するならそれが実現されていないことだと思います。

2015-01-02 17:47:38
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

多分「物価を操作する」という事を恐れる人は、その事が市場の摂理を乱してしまい、弱者にそのシワがよるのを恐れてしまうのだと思います。その気持ちは尊いと思うのですが、先につぶやいたように「完全に自然な市場」なんてそもそも存在しないわけで、適切なメンテナンスが必要なわけです。

2015-01-02 17:53:03
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

なので、メンテナンスする事を恐れるのではなく、メンテナンスが適切かどうかをチェックする事が本来の目的を実現する方法になるかと思います。そして今までつぶやいたレベルのことは高校の現代社会で習うような話でもあります。

2015-01-02 17:56:04
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

毎年終わっちゃう資本主義の本とかではなく、教科書レベルの一般的な教養を学んだ方が無駄なくお得な経済政策を実現できるんじゃないかと思います。

2015-01-02 17:59:53
たのあきら(公開用) @tanoakira_open

まあ、でも「経済新聞」が物価水準を無視した為替の話をしちゃうくらいだから、高校教科書レベルの知識を身につけるって大変かもしれないなあ。

2015-01-02 18:13:37