茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1419回【どんな時でも中心を外さないこと】連続ツイート

2015.1/31 茂木健一郎氏【どんな時でも中心を外さないこと】連続ツイート …世の中では、時折、衝撃的なニュースが起こる。しかし、社会や、周囲の大人たちは、当然のことだが、人間として大切なこと、常識的な判断をもってそのようなニュースに接するのであって、子どもは、衝撃的なニュース自体はもちろん、周囲の大人たちの反応や、報道のされ方を見ているものだと思う…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1419回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、今朝考えていたこと。

2015-01-31 07:13:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

世界では、ときどき、悲惨なことや、残酷なことが起こる。人間にとって不本意なことだが、悪意や憎しみ、愚鈍が吹き出すのは、世界がそれだけ広いということでもあろう。そんな時、子どもたちの心に加えられる傷のことを、心配する声を聴く。世界にこんなことがあると知って、子どもたちはどう思うか。

2015-01-31 07:15:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

確かに、世界の中に、そんなにひどいこと、ひどいことをする人たちがいるということは、これから世界の中に巣立っていく子どもたちの心に、衝撃を与えることは事実だろう。その一方で、子どもの心は大人たちが思うよりもしっかりとしていて、人間として大切なことをきちんと押さえていけると思うのだ。

2015-01-31 07:17:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

1970年11月25日、三島由紀夫さんが自衛隊の市ヶ谷駐屯地に入って、自決されるという事件があった。たいへん衝撃的なことで、翌日の新聞は、一面に写真と大活字が踊った。当時、私は小学校2年生。当時の私が、この大ニュースをどのように受け止めたのかをふりかえると、見えてくることがある。

2015-01-31 07:20:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

確かに、当時8歳だった私は、三島さんの自決のやり方や、その経緯に、衝撃を受けていた。世の中には、そのようなことがあるのかと思った。それでも、だいじょうぶだったのは、結局、世間の反応の仕方(当時は、新聞やテレビ)や、周囲のおとなたちの様子を見ていたからだと思う。

2015-01-31 07:21:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

世の中では、時折、衝撃的なニュースが起こる。しかし、社会や、周囲の大人たちは、当然のことだが、人間として大切なこと、常識的な判断をもってそのようなニュースに接するのであって、子どもは、衝撃的なニュース自体はもちろん、周囲の大人たちの反応や、報道のされ方を見ているものだと思う。

2015-01-31 07:22:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

突飛に残酷なことや、あからさまに過激なことがあったとしても、社会がそれに対して本筋を外さずに反応したり、大人たちが人間としての筋を外さない反応をしているのならば、子どもたちは、それを準拠枠として学び、判断するようになる。だからこそ、案外、だいじょうぶなのである。

2015-01-31 07:23:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

イスラム国が引き起こしたような、衝撃的な事件が起こった場合、子どもたちの心への影響を心配する気持ちもわからないではないが、大切なことは、周囲の大人たちが人間として温かい、常識的な反応をすることであろう。だからこそ、どんな時でも中心を外さないことが必要なのである。

2015-01-31 07:25:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1419回「どんな時でも中心を外さないこと」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

2015-01-31 07:26:04