【身内ネタ】サダメ君とエルネさん【一部小説系ネタ】

鉄剣鮫(昼盛ク貧/HSKH） @IRON_2cm2

サダメはいつものようにエルネに言った。「ホワイトルシアン頼むわ。いつもの奴で」「はい、かしこまりました」笑顔で注文を受けたエルネはそのまま準備に入る。わざわざ「いつもの奴で」と頼むだけあってサダメの注文は独特だ。

鉄剣鮫(昼盛ク貧/HSKH） @IRON_2cm2

ウォッカ、カルーア、生クリームで作る甘口のカクテルを更に甘く飲む注文。いつものとは、つまりウォッカと氷を抜いたものを頼んでいるのだ。初めて注文を聞いた時は、酒場のカウンターで色々な話を聞いたエルネでも流石にきょとんとしたものだ。

鉄剣鮫(昼盛ク貧/HSKH） @IRON_2cm2

その時の事を思い出しながらコップについだカルーアにミルクを入れていく。オーラムの傭兵として名の売れた、悪く言えば粗暴な、良くいえば豪快な彼がそんな子供のような注文をしたのだ。笑わない方がどうかしている。今となっては彼のお決まりのメニューだ。

鉄剣鮫(昼盛ク貧/HSKH） @IRON_2cm2

生クリームを多めにいれて――、ふと視線を感じて元をたどれば、サダメがエルネの手元をじっと見ている。ふふ、と思わず笑みが深まった。「はい、お待たせしました」そのままサダメへとコップを差し出す。普通より多く入れたクリームが少しこぼれて、エルネの指にかかる。

鉄剣鮫(昼盛ク貧/HSKH） @IRON_2cm2

「あ、もうしわけ……」「もったいねぇ」サダメはそう言うと、エルネの手を取って指を口に含んだ。「ふへぇ！？」思わぬタイミング、思わぬ行為をされてエルネの口から変な言葉が漏れ出した。