【なんでしょう句会 シーズン３ 第４回】選評＆結果発表まとめ

それなんUC @sore_nan

【選評はじまりました】現在、句会システムから選評可能です。選評締切と結果発表は５月１６日（土）２２時の予定です。よろしくお願いします！ #nande_kukai

ひろこ @hilocoffee

【自由評】；珈；55；○；ハムサンドのハム重なりて聖五月；永田耕衣に《飯食うて昼うつくしき旱かな》という句がある。満腹になれば日照りの昼も美しく感じる。ハムが重なるほどのハムサンドは良いハムサンドだ。キリスト教でなくとも聖五月と嘯きたくなるのはわかる。； #nande_kukai

ひろこ @hilocoffee

【自由評】；珈；20；○；どの席も顔出せぬまま竹の秋；新年度初の月締め作業を迎えるGW前〜GW明けは視界にモヤがかかるほど忙しく、あちこちの楽しそうな催しを横目にベソかきながら働く。晩春の季語「竹の秋」もエネルギー使い果たしてこうなった感じ。合ってる。 #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【自由評】；遠；41；○；待望の噴水霧になり真昼；「待望の」という言葉が甘いといえば甘いが、中七下五を読んで涼しさとうれしさとが「待望」にしっかり結びついて想起できて、この句の何だかうれしそうなエネルギーを買いたくなった。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【地名評】；遠；44；○；鯉幟ラブホテルから佐賀県です；広くて車の速い郊外の国道から見た光景。ラブホテルが県境上にあって、そのあたりは鯉幟を悠々と泳がせられる土地の広さ、という諸々が「佐賀県」に説得力を持たせた（失礼な読みだが）。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【地名評】；遠；57；○；おじさんが生えてる上野広小路；「三島広小路」では違うなと思ったので、「上野」が生きていると思った。あと「生えている」でなく「生えてる」なのも身も蓋もない感じを助長していてよかった。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【自由評】；遠；80；○；唐揚げの総てが旨し夏近し；元気な人だ。「夏近し」にうれしさと自信と希望とがみなぎっている。「総て」という感じが大げさにも見えて楽しい。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【自由評】；遠；96；○；行く春やハム型の凹みハムの函；この肉塊を想起させる「凹み」にハムが「無い」ということの描写が、春の感触が惜しまれつつ薄れていく感じがある。「函」を「ハムの」とは言わないでもよかった気がするが。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan【着評】；遠；97；○；着崩せぬ友のうなじや山開く；何だか汗ばんだエロさを感じる。うなじ以外露出していない閉塞感と、それに対する「山開く」の涼しさや広さや湿度や草木の深さが絶妙。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【着評】；遠；78；○；春の日や着痩せしている母といて；母も、母を見ている自分も年を重ねたのだ、という感慨があるように思える。若い母は着痩せしなかったし、若い自分もそうやって母が小さく見えることがなかった。時間を伴った「春の日」。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【自由評】；遠；66；x；初蝶や鹿と猪串で焼き；猪鹿蝶という定番の組み合わせを俳句の型に引き伸ばしているだけのように見えてしまいました（例え事実だったとしてもこの詠み方だと）。作者自身の発見というかより濃厚な描写が欲しかった。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【自由評】；遠；75；x；万物に引力はあり夏来たる；作者自身の言葉で、何かを描写してその存在を感じさせよう、という意志が感じられなかった。「夏来たる」はそんな言い古された標語や定型文みたいなことだろうか。； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【着評】；遠；84；x；夏近し延着証明書あきらめる；前回取扱説明書の句を作った者としては中十にまでして最後「あきらめる」ではがっくり、という無念さを見逃せなかった。ここまで読ませておいて「あきらめる」かよ！と（自句への自戒も込めて）； #nande_kukai

トオイダイスケ daisuke toi @daisuketoi

@sore_nan 【地名評】；遠；43；◎；葉桜やシスター駆けし四ツ谷駅；句形も内容も手堅いし、自分には想像しやすい場所と状況でもあったが、全部の語がさわやかに響きあっている気がした。「シスター」が「駆け」ることと「四ッ谷」（特に「ツ」）がひときわ。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【自由評】；子；10；◎；生贄の子の吹いてゐるしやぼん玉；儚い。しかしここに感情の入る隙はなさそう。見えたままを言葉にしたようなくっきりとした景の見え方。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【自由評】；子；46；x；夏隣るはいだ布団を掛け直し；布団を掛け直すのは肌寒いからだと思うのですが、それでは、夏がそこまで来ているのに後戻りしているよう。それでは季節の間の微妙さをうまく表しているとは思えない。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【自由評】；子；52；○；青楓すべて透きとほれば光；おぼろげな春の光が夏に近づいてくると、木々の緑の間からおりてくる時、葉を透かすように強さを増した日差しを感じるようになる。まさに光で季節の変化を感じる、いまのこの時季だからこその句。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【自由評】；子；87；○；靴下が違う双子や春の昼；双子が好きなんです。似たところがたくさんあって、でも違うところもたくさんあって、そういうのがいい。お揃いの服でも靴下が違う事がかえって双子ぽい！と。私に見えているのは2歳男児の双子です。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【自由評】；子；96；○；行く春やハム型の凹みハムの函；ハムはそこにないのに、間違いなくあのかたち、大きさを想像できる。ハムの存在感に◯ お歳暮やお年賀にいただいたハムはもういってしまった。 ； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【地名評】；子；6；○；ボラカイの蜥蜴の赤の夜走る；南の島へ行くと、植物や動物などの色が鮮やかで驚く。水着などもそう。空気によって見え方はかわる。色の違いは場所の違い。先日、知人のフィリピン滞在中の写真を大量に見た事もあり、その場所の特性を一番感じた。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【地名評】；子；15；x；浅草に天狗まだゐる春の風； 「天狗」と「風」が近すぎると思いました。それに、「春」と合わないと思いました。；#nande_kukai

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【地名評】；子；43；○；葉桜やシスター駆けし四ツ谷駅；特選に近い並選。くっきりと景が浮かぶ。電車でシスターを見かけると、特に驚くべき事ではないのに驚いてしまう感じもしてよかった。そこに「駆ける」という意外性。(ウラモトさんの絵で脳内再生中)； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【地名評】；子；69；○；抱卵期銀座で白い菓子を買ふ；銀座で買う白い菓子、高級そう。イースター、卵はものごとのはじまり。春ですね。菓子折もってご挨拶。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【着評】；子；14；○；夏立つや着弾の間際のワープ；「夏立つ」が安易な気もするが、荒野で男が瞬時に消えて見えなくなる様が見えたので。； #nande_kukai

marco @marco_nandeshow

【着評】；子；30；x；春蚊一匹蛸焼のうえ着陸す；「着陸」って言う？蚊が着陸って。大げさにもほどがあると思いました。蚊視点だとしたら「春蚊一匹」とは言わないですし。； #nande_kukai