忍殺二次創作【バイオテック・アゲインスト・ブルタル・ネイチャー】♯3（実況付き）

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

【バイオテック・アゲインスト・ブルタル・ネイチャー】♯3 #4215tk

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「ど……ドーモ、サブジュゲイター=サン。マイコロジストです」アイサツを返したマイコロジストに、サブジュゲイターは興味深げに見やる。「マイコロジスト？成る程、ニンジャとなっていたのですか。そうした可能性は示唆されていましたが」彼は苦笑を浮かべたようだった。1 #4215tk

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「研究設備の破戒はともかく、警備クローンヤクザの被害がファスミドス=サンの暴走現場以外でも報告されていました。あれは貴女の仕業と」マイコロジストは答えない。震えてサブジュゲイターを見るばかりだ。「備品の破壊、および情報漏洩。これはケジメ案件です」2 #4215tk

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サブジュゲイターの言葉に、マイコロジストが目を見開く。「ま、待ってください！情報漏洩など私は」「黙りなさい」サブジュゲイターはぴしゃりと言葉を叩きつける。「……貴女が無思慮に解き放ったファスミドス=サンの姿が一般人に目撃されています。秘匿すべき研究成果が」3 #4215tk

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「それどころか、設備の破損により一部のプロジェクトに年単位の遅延が発生しているのです。これがどれだけ重要な損失か、わかりますか」「アイエエエ……」マイコロジストが震え始める。溜息をつき、サブジュゲイターは配下のバイオニンジャたちのイクサを見やる。4 #4215tk

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「ドーモ、マスター」剣戟の腕を止め、アサイラムが振り向く。「イヤーッ！」「イヤーッ！」その隙をついたトランスルーセントのカラテをバック転回避！そのままサブジュゲイターの側へと着地した。「目標の捕獲が無事に済んだようで」「貴方の時間稼ぎのおかげです」5 #4215tk

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サブジュゲイターはじろりとアサイラムを一瞥する。「しかし同時に、貴方には珍しいウカツでもある」「手抜きをしていたわけではありません」アサイラムが苦い顔をした。口を開きかけたサブジュゲイターは不意に振り向く。トランスルーセントが迫ってきている。6 #4215tk

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構えかけるアサイラムをサブジュゲイターは静かに制止した。そのまま彼はカラテを構える。相手を迎え撃つ算段！「イヤーッ！」トランスルーセントのカラテ・パンチ！腕が伸び、サブジュゲイターの頭部を狙う！サブジュゲイターは首を傾げるようにこれを回避！7 #4215tk

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そして腕が引き戻される前にそれを両手で掴むと「イヤーッ！」鮮やかなイポン背負いを決める！「ンアーッ！？」叩きつけられたトランスルーセントの体がひしゃげた。しかし彼女は「イヤーッ！」反動を利用し、水面から飛び出すイルカめいてサブジュゲイターにカラテを仕掛ける！8 #4215tk

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「イヤーッ！」サブジュゲイターは飛来したトランスルーセントを片手ガード！その衝撃に僅かにたたらを踏んだ。ホールドされていたトランスルーセントの腕が解放される。「フー……成る程、これは」「イヤーッ！」「イヤーッ！」木人拳めいたカラテ応酬開始！9 #4215tk

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サブジュゲイターのカラテを受けるトランスルーセントが顔をしかめる。なんたる見た目の割に重いカラテか！「中々の手練れ。アサイラム=サン、貴方が手こずったのも頷けます」「イヤーッ！」トランスルーセントのカラテフックを、サブジュゲイターはいなした。10 #4215tk

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一瞬の隙を突き、彼はトランスルーセントの腹に掌を押し当てる。そして「イヤーッ！」勢いよく踏み込み、押し込む！「アバッ……！？」トランスルーセントが震撼する。ナムサン！体内に直接衝撃を送り込む暗黒カラテ技、ダーカイ掌打！トランスルーセントが崩れ落ちる。11 #4215tk

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「トランスルーセント=サン！」戦況の変化に気づいたマリントードが、のたうつナーガラージャからサブジュゲイターへと標的を変えようとした。「イヤーッ！」それよりも早くサブジュゲイターはスリケン投擲！身構えるマリントード！しかしスリケンは彼女とは違う方向へと飛ぶ！12 #4215tk

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「何……」マリントードは振り返った。サブジュゲイターのスリケン、ボーンアーマーを叩きつけ続けるケウケゲンを狙っている！「ケウケゲン=サン！アブナイ！」マリントードが叫ぶ。気づいたケウケゲンは、迫り来るスリケンを迎撃せんと「イヤーッ！」体毛の一部でスリケン投擲！13 #4215tk

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スリケン同士が衝突！「ワザマエ。しかし」サブジュゲイターは動ぜず、首を傾げた。「それは悪手です」その言葉を証明するがごとく、サブジュゲイターのスリケンが炸裂し、辺りにスパイクを撒き散らす！ケウケゲンはもろに被弾！「ンアーッ！？」「グワーッ！？」14 #4215tk

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ケウケゲンがボーンアーマーを取り落とした。当然彼もただではすまない。今まで叩きつけられていたことに加え、スパイク散弾のフレンドリーファイア。そのままぐったりと横たわる。「テメェ……！」マリントードが屈み込み、力を溜める。頭突き突進を繰り出すつもりだ！15 #4215tk

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サブジュゲイターは己のこめかみに手を当てた。そして倒れたボーンアーマーを見据える。「イヤーッ！」マリントードが爆発的勢いで跳ぶ！いかに最新鋭バイオニンジャといえど、この一撃を喰らってはただではすまぬ。しかし！「ボーン！アーマー！」そこにインターラプト！16 #4215tk

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それはボーンアーマーだ！彼はマリントードの頭突きを受け止める！地面に跡を残しながらも、その勢いを止めんと地を踏みしめる！結果、彼の体はサブジュゲイターの手前で静止した。「イヤーッ！」「グワーッ！」ボーンアーマーがマリントードを放り投げる！外骨格が音を立て再生！17 #4215tk

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何故ボーンアーマーがこれほどまでに早く復帰できたか？サブジュゲイターのヨロシ・ジツのためだ！ヨロシDNAコード保有者を強制的に操るこのジツにより、彼はボーンアーマーを強制始動した。そしてマリントードのカラテを受けさせたのである！「アクシデント対応良し」18 #4215tk

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サブジュゲイターはジツの構えを解いた。そして足元に倒れるトランスルーセントを見やる。「我々のミッションは弊社の研究者ツキヨ・タイラ……もとい、マイコロジスト=サンの確保」「ぐ……」「故に、貴方がたがイクサを放棄すれば命まで取る気はありません。ワカリマシタカ」19 #4215tk

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サブジュゲイターは次いでマリントードへと振り向く。「不用意な抵抗はおすすめしません。貴女の仲間はいつでもカイシャクできるということをお忘れなく」「テメェ……！」「我々は最大の譲歩を見せています。ではファスミドス=サン、マイコロジスト=サンを連行してください」20 #4215tk

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「イツデモヨロシサン……ハイヨロコンデー」ファスミドスが不気味に呟き、マイコロジストを抱え直そうとした。その時だ。マイコロジストが後手に彼の体に触れた。「イヤーッ！」「グワーッ！？」ファスミドスの体が跳ね、マイコロジストを取り逃がす！彼女は駆け出した！21 #4215tk

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「なんだ？」「……弱い電撃。成る程、バイオ発電機構も移植していましたか」眉間にしわを寄せるアサイラムの横で、サブジュゲイターが得心したように呟いた。「なんと抜け目のない。しかし」その目が油断なく輝く。「無意味な抵抗です。イヤーッ！」ナムサン！ヨロシ・ジツ！22 #4215tk

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「ンアーッ！？」ドトンを繰り出そうとしていたマイコロジストが体を痙攣し倒れこむ！「確保を」「ハイヨロコンデー」ファスミドスが淡々とマイコロジストを回収に向かう。その手がマイコロジストに伸びる。その時だ。不意にファスミドスの頭が消失した。残された体が崩れ落ちる。23 #4215tk

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「何……？」アサイラムが声を上げた。サブジュゲイターは眉をひそめ、もがき続けるファスミドスの体を見つめる。何が起こった。ファスミドスの首はどこだ？「アバッ……？」ファスミドスの呻きが聞こえたのはその時だ。斜め上方向。二人のニンジャは揃ってそちらを見上げた。24 #4215tk