ニンジャスゴロク「秘密のニンジャ砦」【キャット・イン・ストロングホールド】■後半戦■未完成■

【テキストカラテ用】ユラウ @yulou_text

＊試用＊ ドーモ、ユラウ(@yulou_headz)です。前半戦完成から随分経ちましたが、ようやく『ニンジャすごろく「秘密のニンジャ砦」』後半戦が開始です。ヨロシクオネガイシマス。グラスキャットが出て走る！ ＊眼鏡猫＊

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ニンジャ : twitter.com/yulou_text/sta… ステータス : twitter.com/yulou_text/sta… 次出目 : 4

テキストカラテ用yulou @glscat

ニンジャ名：グラスキャット／HP:40／カラテ:3／運:3 先日の突発テキストカラテリレーで誕生した、ネコじみたニンジャ。サイバネ尻尾、着脱可能な猫耳型のウェアラブル端末を所持している。おそらくヒカリ・ニンジャクランだがレッサーニンジャであろう。カラテは未熟だが逃げ足は速い。

2015-03-17 22:04:08

テキストカラテ用yulou @glscat

＊ ダイス判定無し 残HP:40 運:2 所持金:23000円 所持:銀のヌンチャク【カラテ+1/アンデッドに+3】 / 現在マス:48 ＊

2015-05-31 19:56:18

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＊前半戦のあらすじ：なんかクローンヤクザとかニンジャ倒したり、チキン食べたり、オンセンに転落したりしたグラスキャット。セントーで疲れを癒し、エンジニア、ヒノモト＝サンの助けもあって端末と尻尾は万全の状態だ。彼女は探索を再開した。カラダニキヲツケテネ！＊

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またも霧の中をグラスキャットは歩いている。だがヨトゥンと交戦した際のような灰色ではない。白……かといって硫黄の匂いもない。つまりただの霧だ。やがて、やや霧が晴れて見えてきたのはハカバ。それから廃テンプル。グラスキャットは身震いし、腐食した床を避けながら中に入った。 1

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そこにあったのは不自然なまでに大量のオファリング・ボックスであった。殆どが壊れている。グラスキャットは一つの前に屈むと、中をグラスでスキャンしながらそっと持ち上げた。『温度存在。可能性検索』端末の駆動音。『ヘビな』「ウナーッ！」グラスキャットはテンプルの外へ全力投擲した。 2

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ふと、隅にある一つに目が吸い寄せられる。厳重に鎖が巻かれているのが見えた。ニンジャ第六感が、その中身が宝であると知らせる！「ウナーッ！」彼女は駆け寄り、温度存在がいないことを確認してから抱え上げた。ずっしり重く、細かい金属のチャリチャリと当たる音がする。きっとカネだろう。 3

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グラスキャットは再び、腐食した床を避けながら外に出た。無事な階段部分に腰掛け、オファリング・ボックスを観察する。「フゥーム」鎖ばかり見ていたが、錠前までかけてある。(((叩き割れば中身は散乱する)))ならばスリケンで上の方を切断すれば良い。グラスキャットはボックスを置いた。 4

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スリケンを生成しながら、距離を取るべく歩き出す。と、踏み出した足の下に何か嫌な感触がした。……カラリ。グラスキャットは足元に目をやる。「ア……」骨！「アイエエエ！」それも手だ！彼女の靴底から逃れようと暴れている！コワイ！彼女は力任せにそれを蹴飛ばした！「イヤーッ！」CRACK！5

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軽い音とともに骨の手は吹き飛び……グラスキャットは目で追う……前方、ハカイシの前に蹲った影に命中した！「ゲッ……」彼女が息を呑んで見つめる中、影はユラリと立ち上がった。呼応するかのように、地面が蠢く。グラスキャットは後ずさった。「スキャン」『生体反応無しな』「じゃあ何？」 6

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その答えはすぐに出た。「……骨ナンデ？」蠢いていたのは全て白骨化した腕であった！どう見ても命あるものではない！まるでバンザイをするかのような格好で、それぞれが地中から抜け出そうとしているのだ！続いていくつか出てきた頭部も当然骨！「どうやって、」グラスキャットは口を開きかけた。 7

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「アバー」影が呻く。突き出したままの骨の腕、それら全てがカラカラと軽い音を立てて両手を叩き合わせる。それはブキミな拍手喝采となって彼女を迎えた。「アバー……」ゆっくりと顔を上げた人影も、命あるものには見えない。錆び付いたメンポから露出した顔は崩れ、腐食している……。 8

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「ゾンビー？」『ニンジャソウル検知な！』「ゾンビーの……ニンジャ？」グラスキャットが呻くのをよそに、その影はアイサツを繰り出す。「アバー……ドーモ、ウォー、です」ゾンビーニンジャの足元から骨の腕の主が一斉に這い出し、おのおのが錆びた武器を構えた。主を守る戦士めいて。 9

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グラスキャットはオファリング・ボックスを見た。無事だ。「ドーモ。グラスキャットです。あんた、言葉は……」「アバー……」「ダメかな」あっちは後だ。グラスキャットは銀のヌンチャクを抜き放ち、構えた。骨同士がぶつかり鳴る音にどこかコミカルなものを感じながら、彼女は口を開く。 10

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「どうなってるんだい、これ」骸骨の集団を示しながら、グラスキャットはウォーへ問うた。「アバー」やはり意思疎通は出来ぬらしい。(((が、戦闘意思はある……)))「……のかい？」「カタカタカタ」答えるように骸骨戦士達が走り、それぞれの得物を手にグラスキャットへ殺到する！ 11

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「カタカタ」「イヤーッ！」振り下ろされる覚束ない一太刀を軽々躱し、骸骨戦士を踏み台にウォーへ迫る！ヌンチャクを振りかぶり、「ウナーッ！？」突如骸骨戦士達が飛び上がり阻止！グラスキャットはやむを得ずそのうち一体を蹴って後退！「ウナーッ！」襲い来た一撃をヌンチャクで迎撃！ 12

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CRASH！骸骨戦士が一撃粉砕！「エッ？」グラスキャットはあっけに取られてヌンチャクを二度見した。「イヤーッ！」CRASH！「イヤーッ！」CRASH！「イヤーッ！」CRASH！「……いける！」グラスキャットは嬉々として叫んだ！「カタカタカタ」「イヤーッ！」CRASH！ 13

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地から次々に骸骨戦士が這い出す！増え続ける！「ウナーッ！」だがグラスキャットの速度はそれを凌駕している！CRASH！CRASH！CRASH！ヌンチャクを打ち振る！その一振りで数体を一度に粉砕しながら彼女は進む！そして！「ウナーッ！」「アバーッ！？」攻撃が！ウォーに届いた！ 14

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「イヤーッ！」「アバーッ！」「イヤーッ！」「アバーッ！」「イヤーッ！」「アバーッ！」銀のヌンチャクが繰り返しウォーを打つ！ウォーは苦悶し、逃れようとするが叶わぬ！「イヤーッ！」「アバーッ！」「イヤーッ！」CRASH！ウォーに加勢すべく駆け込んだ骸骨が粉砕破壊！ 15

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「イヤーッ！」「アバーッ！」「ウナーッ！」「アバーッ！？」乱打の末、ウォーの頭部がヌンチャクにより破壊される！「アバ、アバッ」倒れ伏すその体が不穏に光り、「サヨナラ！」ウォーは爆発四散した。直後、骸骨戦士がただの骨となって崩れ落ち、もとの静寂が訪れた。 16

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「二度目の死とは難儀だね。オタッシャデ」グラスキャットはザンシンした。「結局あんたのジツだったんだね？」爆発四散跡に声をかけながらふと、グラスキャットはヌンチャクを見つめた。銀には退魔の力がある、という話を思い出す。「フム」呟く彼女の視界に何か映り、視線を落とした。「？」 17

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爆発四散跡に何か落ちている。グラスキャットは拾い上げた。「鍵か」それは鈍いながらも確かな煌めきを持つ小さな鍵。家の鍵よりも小さいものだ。「鍵か！」思いついたように尻尾がピンと立つ。彼女はオファリング・ボックスのもとに駆け寄った。そして、錠前に鍵を差し込み……そっと回した。 18

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カチリという軽い音がして、錠前が外れた。グラスキャットは小さく歓喜の声を上げ……すぐに我に返って咳払いした……鎖をぐるぐると解いた。今度は蓋が開かないので、スリケンでこじ開ける。(((便利なもんだよね)))鈍い音とともに蓋が外れた。グラスの機能で照らし、中を覗き込む。 19

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中に入っていたのはそこそこのカネと、シンピテキに輝くオマモリ・タリスマン。カネを仕舞ったグラスキャットはオマモリを見つめ、やや思案した。「喋らないかい？残念」彼女は頷き、ポーチにくくり付けた。そして立ち上がる。もう十分だ。否、むしろこれだけあったのがラッキーだ。 20