sis_sis先生のワンポイントレッスン

何事にも先達はあらまほしけれ
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sis_sis @sis_sis

今は夏休みだからこういうことを言うけど、普段の俺はこんなこと書いたりしないからなあ。自分のところで世話している後進には教えるけど、こんなに優しい言葉じゃない。語るついでに手足が出るか、モノが飛ぶか、その両方か。そういう世界だから。

2015-07-31 12:12:50
sis_sis @sis_sis

ネットでもリアルでもそうなんだけど、名前が知られるようになると、どうでいいような写真を量産することになる。名前で評価されるようになったら写真っていうのはダメなのよ。名前なんか無くとも、撮影者本人の特徴で「あ、あの人のやつだ」とわかってもらえるようにならないと。

2015-07-31 12:15:13
sis_sis @sis_sis

「どうだい見てくれすげえだろう」で写真をどこかにアップしたとして、「その写真だけで評価してくれるのか」、それとも「○○さんの撮った写真だから間違いない」と、名前で評価されるのか。写真を撮っている者としてうれしいのはどっちなのか。後者はハッキリ言ってクソですよ。これで喜んじゃダメ。

2015-07-31 12:18:37
sis_sis @sis_sis

ネット上にアップする鉄道写真の場合、「今日はこんな列車が走ったよ」とニュースの現場に居合わせました的な写真がメインになってしまうので、撮影者の作為を練りこみにくいというのもあるけどね。だから写真の評価で無く、「そこに行ったお前すげえ」と「その情報が入る○○さんすげえ」になりがち。

2015-07-31 12:21:13
sis_sis @sis_sis

仕事で写真を撮っていると、「○○さんの写真は素晴らしい」で依頼がある場合と、「○○さんなら納期と仕上がりは確実でしょう、鉄板ですな」で依頼の入る場合がある。年数を経ると後者がどうしても多くなるし、俺もそうなんだけど、前者のケースで依頼された方がうれしいことは間違いない。

2015-07-31 12:24:17
sis_sis @sis_sis

俺の経験で言うと、俺は中学生ぐらいのときから写真コンテストに作品を出し始めて、そこで「他者から批評される喜び」と、「作品で他者をねじ伏せる達成感」を覚えちゃったのね。そこから先はそうした作品を撮って、コンテストに出して、賞を取って…と繰り返し、人生を踏み外してプロになった。

2015-07-31 12:27:24
sis_sis @sis_sis

自画自賛の激しい写真ほど「誰かにケチをつけられたらムカつく」というのはあるだろうけど、そのムカつくという感情が自らの技術向上を否定していることになっているのも若いうちに理解できた方がいいのよね。写真だけでなく、人生すべての場においてそういうものだから。誰かが指摘してくれるうちが華

2015-07-31 12:29:22
sis_sis @sis_sis

写真の色味だったり、構図だったり、着眼点だったり。今はフィルムで差異がつけられない時代なので、レタッチ時点での色を含めた画調は超重要。 RT @KaiTak_JP: 参考までにご自身で考える「こういう特徴(作風/クセ)だったら俺の仕事だ」っていうポイントはどの辺りにありますか?

2015-07-31 12:34:02
sis_sis @sis_sis

ネットでは「こんなん撮ったよー」と、撮って出しを出すこともあるけど、同じカットでもRAWから丹念に追い込んだら変わってくるということも多いので、今は撮影する瞬間より、帰宅してからのPC作業が重要だったりする。ここも昔とは大きく異なるところ。

2015-07-31 12:36:14
sis_sis @sis_sis

鉄道写真で言うと、有名なお立ち台でAFとAWB、基本構図で撮ったところでそれは「ここで撮りました(○○に行ってきました)」的なものにしかならないので、そこからの脱却をいかにして図り、早い段階で自分の特徴を構築することができれば、成果物を他者から評価されるチャンスが早まる。

2015-07-31 12:46:13
sis_sis @sis_sis

「どうだい見てくれすげえだろう」という自画自賛の押しつけをしたところで、それに「すげえ」と言ってくれるのは周囲の人たちだけというのも若いうちに理解した方いい。外部の者に高評価を受けて、初めて自分の腕というものが評価されるから。

2015-07-31 12:47:32
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