ライスのアニメ感想:#42 アマガミSS~絢辻詞編/上崎裡沙編 (完)
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アマガミSS:Ep21~24「絢辻詞編」&Ep25「上崎裡沙編」 遅くなりましたが新年一発目のアニメ感想はアマガミSSの感想最終回。今回は二人合わせての感想。というか、25話はエピローグ的な扱いだったので。
2011-01-09 00:59:46さて、絢辻さん編。彼女をメインヒロインのシリーズの一番最後に持ってきた理由がよく分かるエピソードだったなと感じました。作中のヒロインの中でも一番トンでるキャラのように見えました。いわゆるトランプのジョーカー的な存在というか。
2011-01-09 01:02:40いわゆる「猫被ってる優等生」なキャラクターなんですが、表の顔の優等生と裏の顔の腹黒さのギャップが激しすぎて、独特の魅力が出てるような。絢辻さんって一歩間違えたら、ヤンデレなんだろーなと思うことが多々ありましたね。いや、間違ってなくてもヤンデレなのかもしれませんけどもw
2011-01-09 01:06:12前の感想で「梨穂子は裏表のないヒロイン」と書きましたが綾辻さんはその逆で「裏表の激しすぎるヒロイン」ということでしょうね。作中で「絢辻さんは裏表のない素敵な人です」と言わせてるのはその証左ではないかと。
2011-01-09 01:09:54正直、絢辻さんは他のアマガミヒロインが吹き飛ぶほどの強烈なアクを持ったキャラクターなのでその分、ドラマの方も今までよりもかなり起伏に富んだ展開でしたね。その点は見ていて退屈はしなかったかなと。
2011-01-09 01:14:02で、そのアクの強さの分、彼女は他のヒロインの誰よりも「孤独」というのが色濃く出ていたキャラクターだったようにも思いました。もっと言えば、純一が現れなければ、彼女はずっと一人で裏表の顔を演じ続けていたでしょう。
2011-01-09 01:17:31なにせ絢辻さんの「真実」を知るものは今まで誰一人としていなかったから。彼女の「優等生」という仮面があんまりにも完璧すぎたから、彼女を疑う余地がなかったし、周りのパブリックイメージもそういう風に定着していたせいでもある。
2011-01-09 01:20:19けど、ひょんな事から橘純一という「彼女の真実を知る人間」が現れてから、彼女の仮面が徐々に崩れていく。それも彼女が自分からボロを出す形で。
2011-01-09 01:23:25絢辻さんのエピソードというのは表と裏の仮面がそれぞれ独立してある状態から、二つの仮面が混ざり合って一つの仮面になるというお話だったように思います。二つの仮面が割れて、片方ずつ粉々になった。残った片方ずつの仮面を接着剤でくっつけるで一つの仮面にというような内容。
2011-01-09 01:30:34接着剤の役割をしてるのが純一であるのは明らかです。純一というファクターがなかったら、綾辻さんはいつまでたっても二枚の仮面を交互に被り続けていたことでしょう。
2011-01-09 01:32:55彼女がどのようにして仮面を被るようなったのか、直接の原因はアニメでは描かれていないので判断がつきませんが、彼女にしてみれば「どちらか一方の仮面を常に犠牲にしていかなければならない」という状態が長く続いてわけで。
2011-01-09 01:36:49「どちらか一方ではなくて、全てひっくるめて絢辻さん」という解を持っていた純一は彼女にとっての福音ではなかったのだろうなあと思いました。
2011-01-09 01:38:24仮面を上手く使いこなしている絢辻さんというのは一種の無感情無表情であり、他者を近寄りがたいものにさせていたんだろうなあ。「優等生でそつがないし、おまけに美人で近寄りがたい存在」というイメージを作り上げていたのも、そのせいで人間関係から孤立していたのも、全ては自分のせい。
2011-01-09 01:42:58だから絢辻さんの中には家族以外の他者が存在していなかったとも言えそう。仮面を被っている自分が今どんな格好なのかということを確認する「鏡」がなかった。
2011-01-09 01:44:27そう、つまりは純一が綾辻さんにとって見れば最初の他者であり、異性であったという点は特筆すべき点だろうな。彼女の孤独を救い、光を照らしたってだけでも十分男らしい。
2011-01-09 01:53:56純一という鏡のような存在があって、絢辻さんは自分を見つめなおして、自分の孤独を解消させた。つまり絢辻さんのエピソードに関して言えば、恋愛を超えて、他者と自分の関係性という、人間に一生付きまとう問題へと踏み込んでいたんじゃないのかと思いました。
2011-01-09 08:03:20単なる恋愛というわけではなくて、絢辻さんの成長物語が総じて描かれていた気がします。純一はそれの手助けをした。だから絢辻さんには純一が必要で、純一はそのことを許容して一緒にいるし、そもそも彼女が好きであるからこその絆が生まれた。
2011-01-09 08:10:13アマガミ最終エピソードにふさわしいシリーズだったと思います。これを一番最後にもってきた構成スタッフに拍手を。これが一番最初だったら尻すぼみになってたんだろうなあ。
2011-01-09 08:12:39アニメのアマガミのエピローグ編といった印象の一編でしたが、スト子と絢辻さんって、それぞれ正反対のキャラだと思った次第。
2011-01-09 08:18:31先ほども言いましたが絢辻さんは純一という鏡を必要としていたキャラでしたが、スト子は純一の鏡となるキャラだったんではないかと。ただ行き過ぎたところが合って、純一を傷つかせないためにメインヒロインに干渉しまくっていたのはご愛嬌というべきか。
2011-01-09 08:21:48けどそれも、自分が純一と恋仲になりたいがためではなく、純一を一年前のクリスマスと同じような傷を負わせたくないために干渉したって理由付けで、純一を陰ながら守っていたとも言えなくはない。
2011-01-09 08:24:33だからスト子にも自分が純一をくっつくことに対して、メインヒロインたちに申し訳ないという感情が先立っていて、罪の意識があることが彼女の特長にもなっていたのかなあと。EDの謝罪回りは彼女の素直さが際立っていた感じ。
2011-01-09 08:27:11