「眠りの国へようこそ。それでは現実の記憶をお預かりいたします。お帰りの際に眠りの国の記憶と引き換えますので必ずまたお越しくださいね」#twnovel「あ!入国管理局へ行くの忘れた」\アラーム/「なんか変な夢を見たような」\テスト/「(昨夜勉強したとこ全然覚えてないぃぃぃい)」
2015-10-13 23:40:06「眠りの国へはどう行けばいいの?」「なんだ。そんな事も知らずに眠ってるのかい?」夢魔は何にも教えてくれない。ただ真っ暗な場所をあてもなく歩くだけだった。目が覚めた。全然眠った気がしない。そうだね。夕食がラムステーキだったから羊さん怒ってるんだね。@23novel #twremix
2015-10-13 23:49:10眠りの国に記憶を忘れてきてしまった。そのことは覚えているのに今日これからなにをしていいのかわからない。眠りの国に記憶を忘れてきてしまった。ぼくの名前はなんだっけ。眠りの国に記憶を忘れてきてしまった。ぼくは、わたしは、誰ですか。 @23novel #twremix
2015-10-14 20:54:15#twnovel 現実への道を忘れないように、眠りの国を歩くときには、夢のかけらをこっそり道にまいている。夢は必ずいい夢でなくてはいけない。もしも悪夢だと、獏ちゃんたちが食べてしまうからだ。今、おそらく地上から見上げると、夜空で星がまたたいているように見えるのだろう。
2015-10-13 23:57:08ベッドで目覚めて靴を履こうとした時、足元にパン屑が落ちていた。拾って匂いを嗅いだ。覚えがない。パン屑は点々と部屋の外に続いていた。それをたどって街へ出た。寝起きの目に日差しがまぶしい。30分ほど歩いた頃、急に森の中にいた。昨夜の夢の中の森だった。@23novel #twremix
2015-10-14 00:08:00現実への道を忘れないように、眠りの国を歩くときには、夢のかけらをこっそり道にまいている。だというのにいざ帰ろうと思ったら夢のかけらがすっかり消えていた。うっかり悪夢を混ぜてしまって獏ちゃんに食べられてしまったらしい。さて、どうやって帰ろうか。 @23novel #twremix
2015-10-14 20:55:18#twnovel「その現実の記憶、取ってくれ」「はい」「なぁ、ここの部分、材料が足りないんだけど」「別の人間の記憶使えばいいだろう」「え、使っていいんスか」「お前新入りか。いいか、人はすべて無意識でつながっているんだ。だから夢のパッチワークくらい平気平気」「(という言い訳か…)」
2015-10-14 00:13:19見知らぬ人の夢を見る。目が覚めたら泣いていたのはどうしてだろう。知らない人の記憶なのにひどく悲しかった。ぼくの記憶もこうやって誰かを泣かせてしまっているのだろうか。だとしたら申し訳ない。夢職人の仕事も、最近はいい加減になったものだ。 @23novel #twremix
2015-10-14 20:56:42毎月14日はツイノベの日! 今回のお題は「未来」です。出会いと別れを繰り返し、先輩から後輩へと受け継がれ、素敵と奇跡の織りなす未来。 あなたが描く140字のみらくるな未来はどんな景色でしょうか。 さぁ、書き出そう! 【毎月14日はツイノベの日! お題「未来」 #twnvday 】
2015-10-13 23:51:55#twnovel 窓辺の鳩が「未来からのお届けものです」と知らない歌を歌い出した。「夢をあきらめないで」とか「希望を持ち続けて」とかよくある歌詞だったが、素敵な歌声が胸に迫って泣きそうになった。今よりはるかに上手い自分の声だった。捨てようとした楽譜を握りしめた。#twnvday
2015-10-14 23:31:36未来の自分のいる場所に繋がってるという扉が目の前にある。それを開ければ未来の自分と会える。私の将来の夢は歌手だった。もう一つは宇宙飛行士。どちらかになってるはずだ。ドアを開けばコンサート会場?もし宇宙空間だったら死んじゃうよね。@23novel #twnvday #twremix
2015-10-14 23:46:33未来から手紙が届いた。「早めに終わらせた方がいいよ」「いつまでもサボってちゃダメだ」「規則正しい生活を心がけて」それはまるで母親のよう、というかさっき母に言われたことそのままなんだけど。@23novel #twremix 過去の自分に手紙を出す。内容はまるで亡くなった母のようで。
2015-10-15 21:11:59