ミステリの探偵像とカタルシスについて
- K_misa_maguro
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より強い悪が探偵なら力で犯人をねじ伏せて終わりそうで謎を解くのは非効率的な行為になりそう RT @tinydogs: まあ、こんなところが僕の考えた「本格ミステリにおける新たなる探偵像」及び「カタルシスのあり方の模索」です。//
2011-01-14 15:00:12美意識かぁ。悪人だと動機が難しそうですね。復讐の為にとかだと情状酌量で善人になってしまう。そうなると快楽殺人者の美学がわかりやすい。 @tinydogs
2011-01-14 18:58:07これからオオヤナオ( @tinydogs )さんの、ミステリの探偵像とカタルシスについての昼間のツイートを連投RTします。申し訳ありませんが、暫くTLを埋めてしまうことになるかと思います。また、宜しければご覧になった皆さんからもご意見が頂ければ幸いです。
2011-01-14 20:42:26乙一『GOTH』に登場する「僕」は「善対悪の対立」の図式ではなかったような気がしました。探偵役としては異質な行動ばかりとりますし。……いや彼の場合「善」でも「悪」でもない存在でしょうか。 >悪対悪でも本格ミステリは成立するのではないか?
2011-01-14 20:59:51探偵も犯人もド畜生、謎解きのための謎解きという愉しい倫理の撤廃は、密室殺人ゲームが既に最高の形で提供してくれた。「悪対悪」の悪が何に対しての悪かにせよ、もっと先を尖らせる余地があるなら見てみたい。
2011-01-14 21:03:35@tinydogs さんの「探偵=装置」説には非常に同意。探偵への共感とか要らないと思う。一方で、@K_misa_maguro さんの「日常への回帰がカタルシス」にも同意。自分は「世界の再構築」と呼んでいるけども。
2011-01-14 21:07:16綾辻、柄刀あたりの探偵は完全に装置だよね。京極・森・有栖川あたりはそこにキャラクターの皮を被せてあるけど。というか探偵に共感とか出来たらワトソン役とか要らないし。そもそもホームズとか立派な犯罪者予備軍ですよ。法律を犯すことに喜びを感じるタイプじゃないから探偵やってるだけで。
2011-01-14 21:12:50確かに探偵には「巻き込まれ方タイプ」「知的好奇心タイプ」があると思う。で突き詰めると前者は物語の主人公(=感情移入できるキャラクタ)で後者は物語を俯瞰する神様(=感情移入できないキャラクタ)になると思う。
2011-01-14 21:14:53あと『本ミス宣言』、「探偵小説論」シリーズ、『ロジナイ』(『ロジカル・ナイトメア』)『水面水底』、『ののので』(『論理の蜘蛛の巣の中で』)といった新本格ミステリ論系譜みたいなのが必要になるんだろうなあと思っていて、まあ思っていたり。はてさて。
2011-01-14 21:17:52探偵役への「共感」という言葉を出したのは私なんですが、単純に感情移入するというのとはちょっと意味合いが違ったかもしれません。探偵役へ感情移入できるかどうかという点についてはオオヤさんから反論されて、そちらに納得しました。
2011-01-14 21:18:28二種類があるのではなくて多分濃度勾配があるのだろうけど。神様型=装置としての探偵はトリックスター過ぎて「物語に関係のない振る舞い」をするからそれが悪のように見える。
2011-01-14 21:19:02むしろ私は、「善対悪」や「悪対悪」という二項対立の図式よりかは、倫理が不明確な社会/希薄な人間社会から生ずる「善」でも「悪」でもない「存在が不明確」な探偵像を前々から追いかけている節があります。探偵役が「探偵」にも「被害者」にも「犯人」にもなりうる存在であるという……。
2011-01-14 21:19:08巻き込まれ方はCCに多いけど要するに謎を解きたいんじゃなくて犯人をとめたいから謎を解くわけで、彼の行動そのものが物語となる=感情移入できる=善人のほうが書きやすい。
2011-01-14 21:19:13