「大阪人　いつ気付くか次第」と橋下に反旗を翻した賢者の西川のりお氏。

大阪人　いつ気づくか次第

## 　橋下徹という人は「１対９９」の人なんです。９９の人がそうだそうだ、と言うことに対して、常に１の立場から、「おかしい！」と発言する。そして注目され、評価される。今回もその橋下流で発言したのでしょう。というもの、しばらく橋下さん、目立ってなかったでしょ。このままでは、維新はジリ貧で参院選負ける。焦ってたと思う。真っ当にやって負けたら、ほんとの負けになる。それなら先に壊したる。と。ほら、子どもがゲームに負けそうになったら、ぐちゃぐちゃにしてしまって、勝った相手も気分よくないっていうこと、あるでしょ。あれですよね。
## 　国会議員ならとっくにバッジ外してる発言だけど、大阪市長だから辞めなくていい。都合のいい立場です。橋下さんは分かってるから、しばらくは手放さないでしょう。僕は次の参院選に出ると思ってるんです。それまで3年、影響力を保ち続けるために「１対９９」の発言を続けるでしょうね。ガードレールにぶつかりながら走らないと、マスコも注目しないこと、彼は知ってるから。でも、それで3年もつかな。
## 　大阪市民府民がどこで、気付くか、ということちゃいますか。橋下さんってなんでも物事をing（進行形）の状態にしてる。次から次へ包装紙破っては、中身を並べるだけなんです。ところが、市民府民はやってくれたように受け取る。最後まで見届けてない。この先、都構想も、市営交通の民営化も、全部ingで終わるでしょう。完全にやり遂げたことってこれまでもほとんどない。発信力でもってるんです。僕も彼の発信力、評価してますもん。今回も、世間は慰安婦発言一色になったでしょ。大阪市政のことなんて全部飛んだ。それも作戦のうちなんですよ。
## 　それと、やっぱり、大阪人のツボにビターとハマってるよね。まず有名人で、おばちゃんがキャーと言える見栄えと若さで、東京の石原慎太郎と渡り合い、官邸行ったら総理大臣に会う。こんなヤツ、今までおらんかったやんけ、とね。現時点でも、そう思ってる人多いと思う。でももうちょっと冷静に見ないと。「よう考えたらそんなことでもうでええわ、大阪に何してくれた？」と今後、思うかどうかでしょ？思わなければ、橋下さんはしばらく君臨するでしょうね。