「渡辺麻友と指原莉乃」と「古今亭志ん朝と立川談志」
古今亭志ん朝(三代目)と立川談志(七代目)は、昭和の後半から平成の初めにかけて落語界をリードした噺家であり、才能においてもカリスマ性においても突出していた。 この二人の関係と、渡辺麻友と指原莉乃の関係は、とても似ている気がする。 pic.twitter.com/0nWaEO77RT
2015-11-29 21:43:40ラヴィシングさんが冗談で言った「高橋みなみ派決起」という妄想が、いささか現実味を増した気がする。しのぶさんと手を組んで立ち上がれば、ついて行くメンバーはいますよね。スポンサーが付けば不可能な話ではない。ただ独立までは持ち込めても、その後の継続が難しいと思う。…とマジに考えてみた。
2015-11-23 19:31:22@uw_susu 私は格闘技に疎いので落語に例えると、昭和の名人6代目円生が、落語協会の不公正な運営に怒って、落語協会から独立した騒動があった。円生の主張は真面目な理想論で、円生を尊敬する志ん朝などの有力落語家もついて行ったのだけれど、結局、興行を維持できなくて挫折してしまった。
2015-11-23 19:48:36今、テキトーに思いついて呟いたのだけれど、確かに高橋みなみは、落語協会に正義の反旗を翻して挫折した円生かもしれない。そして「最後の正統派江戸前名人」志ん朝は…これは間違いなく麻友です!そして、談志がさっしーなんだ。なんと完璧なアナロジーだ!って、落語に興味ない人には通じないか…。
2015-11-23 20:06:33@uw_susu 志ん朝と談志は、落語界のトップを競うライバルと目されていた。一般的に有名で人気があったのは談志だけれど、見巧者から評価が高かったのは志ん朝だった。志ん朝は生まれながらにして名人となることが定められたような正統派だったが、談志は伝統を破壊するトリックスターだった。
2015-11-23 22:03:27@uw_susu 談志は自己プロデュース能力が高く、TVを利用してメディアの寵児となり、刺激的な「現代落語論」を出版して若者のカリスマとなった。 志ん朝はTVのようなマスメディアに背を向けて、コツコツと落語を演じ続けた。落語を「論じたり」するような「野暮なこと」は好まなかった。
2015-11-23 22:22:44@uw_susu 高座に足を運んだ者は志ん朝の芸に魅了されたが、TVに出ない志ん朝は落語好き以外からの知名度は高くなかった。談志のもとには落語家だけでなくたけしのような有名人も弟子入りし一大派閥を作り上げた。円生の挫折した落語協会からの独立を、独自のやり方で成し遂げたとも言える。
2015-11-23 22:38:35@uw_susu 志ん朝と談志は資質が正反対だったので、当人にはそれ程ライバル意識はなかった。ただ「社会的には」談志が成功者だった。 古くからの見巧者にとっては、志ん朝は「最後の正統派」であり「志ん朝の落語こそ本物の落語」だと評価したが、志ん朝は落語家としては早すぎる死を遂げる。
2015-11-23 22:50:48@uw_susu 以上、かなり乱暴な要約で、落語好きの方からすれば突っ込みどころが多々あると思いますが、何で私が「志ん朝=渡辺麻友」「談志=指原莉乃」と思ったのか?の参考になればと思い、志ん朝と談志という同時代に生きた偉大な落語家の話を、簡単にご紹介してみました。
2015-11-23 22:58:42@sentaisaku コメントありがとうございます。 志ん朝と談志の「在り方の違い」が、渡辺麻友と指原莉乃に重なる様に、個人的に感じたのです。 私も志ん朝も談志も好きなのですが、私が尊敬する見巧者の作家(多くはすでに亡くなっています)には、頑なに談志を認めない人達がいました。
2015-11-23 23:20:12@sentaisaku 返信ありがとうございます。 今ではなく、昔の談志師匠ですね。 私は落語に詳しい訳ではないので、間違いもあるかと思いますが、かつて「落語界の反逆者」だった(だから若者のスターだった)談志のあり方について、私が捉えていたイメージをご説明したいと思います。
2015-11-24 10:37:43@sentaisaku かつて年配の落語評論家や作家に、若い頃の談志を評価しないムードはありました。個別的には、博識を謳う割にケアレスミスがあるとか正確な江戸弁が喋れないといった指摘もあったと記憶しますが、根本的には談志のトリックスター的なあり方が好きじゃなかったのだと思います。
2015-11-24 10:41:53@sentaisaku 例えば、正確な江戸弁と言われても私には判らない訳で、私が年配の見巧者の談志に対する「違和感」を共有していたのではなく、なんとなく否定的なムードを感じ取っていたということです。江戸弁については、志ん朝だけが絶滅危惧種のように、江戸の言葉を操れたらしいですね。
2015-11-24 10:45:09@sentaisaku 象徴的だったのが「現代落語論」で、現在では落語界でもバイブルのように扱われていますが、発表当時は「そもそも落語とは」と論じること自体が粋ではない、と否定する落語関係者も多かったのです。「落語論に熱狂する若者と否定する年配者」という構図が、確かにありました。
2015-11-24 10:47:15@sentaisaku 私は談志が面白かったのですが、否定する年配の見巧者も尊敬していたので、彼らを「老害」とは思わず、むしろ、その「評価のズレ」を興味深く眺めていました。要するに、文化人のように落語を論じ、TVで自己演出をする姿が「野暮ったくて好きじゃなかった」のだと思います。
2015-11-24 10:53:31@sentaisaku でも、その後の流れを見れば、談志は勝ったとも言えるのではないでしょうか? 私は、かつての「若者にカリスマ的人気がありながら、年配の批評家に否定される談志」のイメージが「総選挙で1位になりながら、小林よしのり否定される指原莉乃」と重なって見えたのですね。
2015-11-24 10:56:54@sentaisaku 私もそう感じたのです。 そして、談志師匠は「異端として登場して人気を集め、次第に正統派になっていった人」なので、その点も指原莉乃さんに通じるモノがあるな、と思いました。
2015-11-24 11:21:31