ふぁぼろぐ

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ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:キンクラ】ガシャン、と重い鉄の音が響いた。目の前に突き付けられた黒鉄と深い瞳に呼吸ができない。何か、何か言わないと、「貴方には、迷惑を掛けられませんから」にこり、と今まで見たことのない笑顔が告げる。「ワタクシに抱かれて下さい。クラメット様」次の瞬間、黒い咆哮が鳴り響いた。

2012-06-22 01:01:41
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

GAWは人間的にはアーウェルの方が常識人。常識というか、一般男子。好きとか嫌いとか、感情もグラディスより成長してる。逆にグラディスは子供がそのまま大きくなった感じで、人前に出る機会が弟よりあった(技術発表の機会が多かった)から言葉遣いがアーウェルより落ち着いてる【創作】

2012-06-22 17:41:05
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

変な話、グラディスは研究関連以外の知識が殆ど無い。勿論恋愛経験も皆無である。故に、そういった感情で他人が躊躇うのが理解できない。例えば恋人同士を引き離した場合、何故そこまで嫌がるのかが理解できない。「何で?」ってなる。アーウェルは無意識にぼんやり同情くらいなら出来る。【創作】

2012-06-22 17:48:12
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:メメメン】何もない真っ白な僕の部屋に、黒が混ざったのが3日前のこと。そこに割れた鏡と赤が混ざったのが2日前。その赤が少し黒くなってきたのが昨日のこと。「ねえメンゴ、スゴいね。ボクってなんて幸せだろう!君の恨みを一身に受けて、君と一緒に逝けるなんて!」こんな幸せ、他にある?

2012-06-22 22:07:25
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:ハイハイ】ねぇ、ハインゴ。聞こえる?すごいね、音。ボク、本当に食いちぎられちゃいそう。ね、なんで泣いてるの?嬉しいでしょ?気持ちいいでしょ?幸せでしょ?ああ、すっごく可愛いよ。こんな風に僕に愛でられて、愛しめられて、愛されて。「ね、ハインゴ、あいしてる」君はボクの大切な、

2012-06-22 23:09:32
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:フォモ】ずるり、と粘着質な音を立てて口内から出ていくそれを、朦朧としながら眺めていた。何をどう間違えたのだろう。「弟を使い魔にするなんて、インゴってヒドイね」そう白い使い魔が口を開くと、ひどく優しく抱き締められた。ああ、使い魔は生気を吸うんだっけ、「愛してるよ。ご主人様」

2012-06-29 20:05:09
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:クラメットを愛す】何か皆がおかしい。絶対何か隠してる。さっきロメットが笑いながら不自然に後退してったしナナメットはフリーズしたし、キュメットに至っては「あっ(゜∀゜)」って逃げてった!だから今キンゴ問いただしてる。「…皆様お菓子を作ってるんですよ。日頃のお礼にと、貴方に」

2012-06-29 21:09:08
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:結晶化】「こんな日がいつか来ると、そう思ってました」ぱきぱきと音を立てながら、ナナンゴの身体が結晶化していく。硝子のように透き通ったそれは、明らかに人のそれではなく。「やはりワタクシも、"ヒト"ではなかったのでしょうね」自嘲を含む呟きは、誰に聞かれることもなく砕け散った。

2012-07-03 21:51:32
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:ジャンキーインゴ】がり、がりがり、ぱき、ざりざり、「インゴ」白い影がワタクシを見下ろして、床に散らばる瓶を拾い上げる。「今日は何錠飲んだの?」ひょい、とワタクシの手にしていた瓶も取り上げられる。あ、駄目、です、それは、「…欲しけりゃあげるよ」白い錠剤が床一面に散らばった。

2012-07-04 20:54:12
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:ナナンゴさんいじめ】手の中からグラスがかしゃんと音を立てて落ちた。ぐらりと視界が歪み、無様にもその場に倒れ込む。息がうまくできない。これは、一体「あっさり引っ掛かったなバケモノ」ああ、そういう事か。視界の端で誤魔化すように華飾された十字が踊る。意識はゆっくり沈殿していった

2012-07-09 17:49:12
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:神父ななごん】「神父様、神父様!」「はい、なんでしょう?」ここには来るなと言っているのに、毎日ここに通う子供がいる。今日は誰と遊ぶだとか、きれいなお花が咲いてたよとか。「また来るね!神父様!」「もう来てはいけませんよ」重い扉と共に、足に繋がれた鎖が高らかに存在を主張した。

2012-08-02 22:12:59
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【課題:ぐりちゃんのちっす】「ち、ちっすってナに?」ぐりはにんゲンとちょっトちがう。デもニンげんのおンナじことワカル。ちっす?ちっすハスきなヒトにするんダッて!ぐりも!ぐりもやル!「ウゴかなイデね?」ぐりはふーがスきだかラ、ふーがウゴけないくらイぎゅッテしてほっぺにちゅーシタの!

2012-08-10 08:29:03
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

【3連休で出せなかったばつねこを吐く】昔の夢を見た。それこそまだ十代のガキだった頃の記憶の一部だ。所々あやふやな部分もあったけれど、その時のことは今でもちゃんと覚えている。俺が、初めて「猫」に会った頃の、そんな昔の懐かしい夢だった。

2012-09-28 01:03:56
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

夜中に目が覚めて、ぼんやりと部屋を眺めていた。ここ最近は寝付きも夢見も頗る快調で、一度眠ると朝までぐっすりだったのに。小さく一つ溜め息を吐くと、腕の中で丸くなるもう一つの寝息が小さく動いた。起こしてしまったかと思って様子を見ると、また規則的な呼吸音が返ってくる。

2012-09-28 01:13:23
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

長い前髪を払って顔を覗くと、普段は絶対に見せない穏やかな顔で眠っていた。金色の細い髪がぱらぱらと頬に落ちてくる。笑うことのない唇がうっすらと開いていて、無性にキスしてやりたくなった。今、俺の腕の中で眠っているのが、さっき夢で見た「猫」であることに、安心と少しのむず痒さを感じる。

2012-09-28 01:23:30
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

そっと、起こさないようにゆっくり指先で唇を撫でてやる。ふにふにとした柔らかい感触に、ちょっとした悪戯心が顔を上げた。優しく猫を抱き寄せ、無防備な唇にキスをする。隙間から舌を差し込んで、わざと音を立てながら深く深く蹂躙する。「……、ン……ふ……ぁ……」ぴくり、と猫が反応した。

2012-09-29 22:28:13
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

頭を押さこんで、さらに深く口付ける。苦しそうに猫の呼吸が乱れて、弱々しい腕が俺の胸を押し返してきた。ちゅ、と音を立てて離れてやる。「おはよ、猫?」「ふぁ……っ、な……?」口の端から飲み込めなかった唾液が伝い、とろりとした表情で不安そうに見上げてくる。相変わらずこいつは可愛い。

2012-09-30 09:11:48
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

「お前、その顔俺以外に見せるなよ?」「ぇ…?」状況の飲み込めない猫はきょとんと首をかしげた。全く、無自覚って怖い。「こういうコト、されても仕方ないくらいエロい顔してる」するりと腰を撫でて足の間に膝を割り込ませてやると、漸くコトが解ったのか真っ赤になりながらささやかな抵抗を始めた。

2012-09-30 23:08:44
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

「本当にお前は隙だらけで可愛いよなぁ」下着だけしかつけていない腰から足の付根を撫でると、胸を押し返す手の平が震えながら服を掴んだ。この反応が余計に煽るってことを、男のくせにこの猫はわからないんだろうなぁ。「っや…寝込み、とか…ッ卑怯です…ッ!」

2012-10-02 14:42:01
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

「ハハッ!卑怯も何も、こんなに無防備で可愛い寝起きのお前が悪い」「ワタクシ寝起き悪くないです…!」本当に認めたがらない。変な所頑固で、強情で、お馬鹿なんだから。下着の中に手を入れて、直接腰を撫でてやる。大袈裟なほどにビクリとした猫の耳元で、低く小さく囁いた。

2012-10-04 11:51:32
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

「可愛い可愛い俺の猫。お前は俺のものだよ」そのまま耳にカプリと噛み付くと、身体を強張らせて小さく猫が鳴いた。それがもう可愛くて可愛くて。ちゅっちゅっ、とわざと聞こえるように音を立てながら、首筋、鎖骨、胸へとキスを落としてやる。時折漏れる鳴き声に、くつくつと喉の奥から笑いが漏れる。

2012-10-04 12:08:50
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

胸の飾りはぷっくり膨らんで、触れる度に小さく震えていた。そこにもキスを落とすと猫が明らかに高く鳴いた。慌てて口を抑える猫をちらりと見ると、目に涙を溜めて不安そうに視線を泳がせている。「どうした?こんなのいつものに比べれば大したことねぇだろ?」「…っだ…だって…」

2012-10-04 18:37:56
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

猫の表情がどんどん不安そうになっていく。ついにポロポロと涙まで零してしゃくり上げ始めた。「…どうしたんだよ?ほら、泣いてないで言ってみろ」ごしごしと目を擦る手を掴んで、瞼に優しくキスをする。「…ぅ、こん、なに…あなた、に、やさしくされた…ことなんて…ッ…」

2012-10-04 19:09:49
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

「こん、ど、は…っなに、するんですかぁ…ッ、こわい、こ、わい……ッ」グスグスと泣きじゃくる猫に、俺が驚く番だった。…そういや、猫をこんなふうに優しく抱いた覚えがない。たまには、と思ったが、逆に怖がらせてしまったみたいだ。「さいき、ん、…っゃ、やさしかった、の、にぃ ……ッ」

2012-10-06 00:45:12
ちゃむら*めもめも @chamu_MemomemO_

緩いウェーブのかかった長い髪、長い睫に硝子玉のように透き通った大きな目、磁器のように白い肌、ほんのり色付いた桜色の唇、儚げなフリルのついたシンプルデザインのワンピース、花びらと水面、裸足、そんな小柄な少女の姿をした【人ではない何か】のお話【創作】

2012-10-12 00:45:13
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