竹熊健太郎さんによる「遅い作家さんと印刷工程のお話」
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漫画の絵の描き方本はたくさん出ているが、「コマの割り方」「ネームの切り方」みたいなピンポイントに特化した本があってもいいな。専門的すぎて売れないか。
2016-04-22 18:49:10当時のスピリッツをバラしてみれば分かるが、「サルまん」は必ず六田登先生と同じ折りに入っていた。どちらも遅かったから。折とは一枚の紙に裏表32ページ刷られる、その紙を一折という。つまり締め切りに遅れる作家は同じ折に入れられ、印刷工程の最後に回される。これぞ編集の秘密テクニック。
2016-04-22 19:02:47.@ForcebewithUs 多分不可能だったと思います。その場合、どれか一つが打ち切られた可能性が高いです。印刷工程が読めず、予定が立たなくなるので。
2016-04-22 19:15:19@kentaro666 某先生が自分のブログで「“人気が伸び悩んでいる作品が印刷工程に負担をかけさせるわけにはいかない”という理由で打ち切りを告げられた」てな感じのことを述懐してました。ちなみに同じ会社の違う雑誌でのことです。
2016-04-22 19:32:46.@Y_Ykcho それは締め切りが遅い先生のケースですね。「締め切りだけは絶対に守る」、その特技だけで人気はさほどでなくても30年以上現役を続けている作家さんも何人かいらっしゃいます。
2016-04-22 19:36:23以前に手伝っていた友人作家の原稿も遅かったので、大抵は1番遅い作家とセットで進行していた記憶。時々、ページの区切りが悪かったのか、後半の何ページから何ページまでを先に入れて、残りは半日後…みたいなパターンも。 twitter.com/kentaro666/sta…
2016-04-23 00:34:43.@TANUKOPAPA やはりそうでしょう。全体の進行を考えたら当然そうなりますよね。手塚治虫先生は特別で、先生専用の輪転機が一台、必ず押さえられていたそうです。印刷所は厳密なスケジュールで動いていますから、個人の原稿のために輪転機を一台開けておくことは普通、考えられません。
2016-04-23 00:41:42@kentaro666 さすが、手塚さんです。某週刊少年誌で手伝っていた時も、その作家さんと別の作家さんが毎週ほぼ同時進行で入稿のラストを競って締めくくっていました。他の雑誌で作家毎に異なる締め切りが伝えられていたことがありましたが、これもセットになっていたのかもしれませんね。
2016-04-23 00:55:18@kentaro666 ツイート大変興味深く拝見しました。求人情報誌の進行経験があり広告掲載が増えた分だけ折が増え輪転機を押さえてもらうだけの仕事でしたので、折で進行を調整するとはなるほどなぁぁ!という気分です。あと手塚先生専用の輪転機は後光が差していそうで拝んでしまいそうですw
2016-04-23 14:51:25@MS06F_ZAKU 手塚先生専用というか、手塚先生の原稿はいつ入るかわからないため、スケジュールを空けた輪転機を一台確保しておく必要があったのです。
2016-04-23 15:17:09.@MS06F_ZAKU 締め切り1週間前から編集者は先生の仕事場で泊まり込みを始め(編集専用の部屋が用意されていた)、締め切りすぎて本当の土壇場まで油断できませんでした。担当編集者は手塚先生の海外逃亡に対応する為、数十万の現金とパスポートの所持が義務付けられていたと聞きます。
2016-04-23 15:36:16週刊誌のニュース記事やスクープが1折(ザラ紙ページの一番最初と一番最後)に入ってるのと同じですね。ホチキスに近い折から順に校了→印刷していくので。 twitter.com/kentaro666/sta…
2016-04-23 15:13:19.@tomokitakahashi そうですね。土壇場でスクープが飛び込んでくることがあるから、報道系の週刊誌はスクープ用に一折、必ず最後まで台割を開けておきますね。
2016-04-23 15:19:26@kentaro666 四六全版の輪転機だったのかぁ。 雑誌は16pではなく32pなんですね。それは知らなかった。
2016-04-23 15:45:07@sam10631303 全版だと思います。漫画の読み切りは、最近は4の倍数ならなんでもよくなりましたが、昔は16pか32pが基本でした。
2016-04-23 15:52:49@kentaro666 自分は印刷系の職業なので「16p×2台同時に印刷」なのか「32p折一台印刷」なのかはすごく興味がありますねー。
2016-04-23 20:29:54原稿の遅さでは「1に手塚治虫、2に平田弘史、松本零士」と言われる。平田先生が事によると一番かもしれない。昔、アメリカの出版社からアドバンス(前払い金)で仕事を受けたことがあったが、日本のように編集の催促が一切ないため、とうとう原稿を描くことができず、原稿料を返却したことがある。
2016-04-23 14:59:15平田弘史先生に「手塚先生は締め切り直前に編集から逃亡する癖があったそうですね」と言ったら、「俺は逃げも隠れもせんぞ!」と断言されました。編集から逃げも隠れもせず、ただひたすら原稿を描かないのです。または、時には庭に小屋を作り始めたりするのです。
2016-04-23 15:47:24