それの製造装置設計した方のつぶやき

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P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

これの中身、ウエハーの欠片が載った基板で、横並びに6個連なって短冊状になった物が一つの製造単位になってた。ソレをマガジン(機関銃の弾入れの方ね)と言う入れ物に何十枚と入れてあるのがセットされる所から俺の装置の工程。

2016-04-30 10:58:34
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

マガジンの中の基盤はは積み重ねてる様だが側壁の内側左右にスリットがあって、上下が干渉しないように隙間を持って格納されている。ここからエアシリンダーで前後する指で基板を押し出す。押出された基板はターンテーブルで180度回転して更に押出された基盤と点対称2枚セットで並んだ状態になる

2016-04-30 11:17:04
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

この二枚を別のシリンダで押し出してトレーに載せる。トレーの上からは何本もの指と真空パッドが付いたがついたアームで保持しつつセンサーで向きが合っているかをチェックする。しかしエラーはアラームが鳴って機械が止まるだけで弾いたりはしない。確率が低いからそれでいいのだ。

2016-04-30 11:22:13
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

アーム(実際はそういう名前ではない)は装置の後ろ側を走るレールに乗って走行。4つある油圧の射出成形機の開いている所に止まって金型の間まで持っていく。金型は熱いので常温の基板を置いただけでは反ってしまうので、馴染むまで押さえて温める。アームが下がって金型を閉じて樹脂を注入する。

2016-04-30 11:27:40
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

注入する樹脂は熱硬化性のあの黒いパッケージの奴のこと。コレの材料は指先ほどの円筒形で、袋からザラザラと供給される。これを金型まで持っていくのも俺の装置の中にある。まずは渦巻状のお皿をガタガタと揺すって整列させて1列に並んだ状態で繰り出す。(この部分は専用のの機械を買ってくる)

2016-04-30 11:32:46
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

繰り出された樹脂(なんだか核燃料のような外観、因みに粉塵は発ガン性)はセンサーで長さをチェックしつつ一回の金型で使う数だけ穴の空いたホルダーに差し込んで、線路を走る前のアームに受け渡しして保持させる。この先は基板とともに金型へ。金型が閉じられたあと融けた樹脂はピストンで押される。

2016-04-30 11:38:48
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

樹脂は金型の基板がある空間に向かって掘られている溝と言うか通路を導かれていく。プラモのランナーの部分だ。樹脂で満たされると金型が開き、取り出すアームがやってくる。アームには掃除機も付いていて、金型をブラシでカスを掻き出しノズルで吸いつつ去っていく。

2016-04-30 11:44:49
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

取り出したパッケージ(樹脂で固められた基板。本当はそうは呼ばない)はランナーが付いたままなのでコレを取り去らないと次の工程に渡せない。(プラモはいいよなー!顧客が喜んでランナー付きで買ってくれるから!) 取り出しのアームにはそれらの装置もついていて、ゴミ箱の上に持ってって落とす。

2016-04-30 11:51:19
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

ランナーを取るには冷え切ってない樹脂の切りたいところだけエアを吹いて急冷して折ったりパンチでぶち抜いたりいろいろノウハウがある。 落ちたランナーがゴミ箱に落ちるまで引っかからないような工夫もいるし、ゴミ箱を交換するときオペレーターが手を入れても装置内の駆動部に手が届かなくもする

2016-04-30 11:55:23
P.N.チンカスギン(旧かと~つ) @Katoutsu

ランナーが取り去られた切り口はオマエラがニパコで切った切り口よりも滑らかでキレイ。これが次の工程に送られるために別のマガジンに格納される。パッケージングされているから積み重ねても平気なのだ。 簡単に言うとピタゴラスイッチの設計だ。こうして作ったスマートメディアは廃れたけどな!

2016-04-30 12:01:04