民進党党首が憲法集会に参加したことについてbyこたつぬこ

38
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

野党第一党の民進党の党首が、憲法集会に参加したことは、冷戦崩壊と55年体制崩壊以後の改憲のパターンを突き崩す歴史的なことなんですが、歴史的なことは一見意外とあっさりすすむもんですね。

2016-05-03 16:08:44
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

➀野党第一党の民進党の党首が、他野党とともに憲法集会に参加したことは、冷戦崩壊と55年体制以後の改憲パターンを大転換する歴史的なことだが、歴史的なことは一見実にあっさりとすすむ。

2016-05-03 16:36:38
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

②保守合同と左右社会党の合同を画期とする「55年体制」は、保守政治が長期多数派を牛耳るものの国会の議席の三分の一以上を革新野党が常に維持することで、憲法改正の発議ができないロックがかけられていた。保革の対立の機軸が安全保障問題という、先進国で稀にみる政治ブロックが展開されて きた

2016-05-03 16:37:19
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

③90年代初頭の政界再編と55年体制の崩壊は、従来の保革の対立軸を壊し、社民・共産などの護憲派は周辺に追いやられ、新たなコンセンサス政治の構築が繰 り返しつづくことになった。二大政党内の改憲・護憲派は、時々の局面により増減があったが、改憲護憲が対立軸に座ることはもはやなくなった。

2016-05-03 16:37:59
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

④ 安倍政権は、こうした二大政党の「せっかくつみあげてきた」コンセンサスを破壊してしまった。本来、改憲や安全保障政策のような「国のかたち」を決定的に方向づける課題については、与野党、とりわけ与党と野党第一党のコンセンサスをつくる必要がある。

2016-05-03 16:39:15
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

⑤「政権交代可能な」二大政党制度のもとでは法的な不安定性を払しょくできないからだ。昨年の安全保障法制制定にあたって、あの「郵政クラッシュ」をやった小泉純一郎でさえも、いみじくも「自分ならば民主党を説得してから制定する」といったのはそうした理由からだ。

2016-05-03 16:39:58
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

⑥ 急進的な安倍政権は、一度政権を失った恐怖からか、ひたすら民主党をバッシングし、与野党の国対政治を否定してきた。そして「与野党のコンセンサス」のパートナーとして期待したのは、橋下維新だった。

2016-05-03 16:40:44
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

⑦しかしこの安倍政権の急進的な姿勢が国民の反発を強め、社会運動を巻き起こし野党結集を促した。橋下を失った維新は国政では衰退。国民の改憲への警戒心が高まるとそこが共闘した野党の結集軸となり、遂には「改憲与党連合対護憲野党連合」という、55年体制の対立軸にやや似た対立図式に回帰した。

2016-05-03 16:42:50
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

⑧でもそれはあくまで「やや似た」ものであり、歴史は二度繰り返さない。この憲法をめぐる対立軸に、安全保障にくわえて、暮らしの問題、さまざまな権利、反差別といった課題をどれだけ込められるか。もはや「軸」は設定された。そこにどれだけ豊かな内容を込めることができるかが試金石になる。

2016-05-03 16:45:00