うどん脳の恐怖

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masuda kaz @masudakz

たまたま腹のすいたタイミングで近所を通ることになったので、ぼっこ屋川東店にて昼と夕の2食。うどん食って、運動して、小腹が空いたらうどん食う。自分の筋繊維がうどんグルテンで置き換わっていく妄想が湧いてくる。

2011-02-06 19:20:56
masuda kaz @masudakz

うどん依存症:この依存症はうどん県では社会問題にならない。昼・夕2食の合計会計がワンコインという薄利多売、供給機会(うどん店)、供給量とも膨大で反社会勢力のつけいる隙が微塵もないのである。しかし依存患者がうどん県外に出たとたん魔の手が忍び寄る。「にいちゃん、いい粉はいったで」

2011-02-06 19:26:09
masuda kaz @masudakz

闇組織は大きな間違いをした。うどん県人は減少の一途。その転出者だけでは市場が小さすぎる。しかもよく訓練されたうどん県人は、他県のうどんを口にしない。三代続いた家では家訓になっているらしい。価格は幼少時から上限が刷り込まれているので、上限を越えたものはうどんと認識しない。

2011-02-07 00:25:00
masuda kaz @masudakz

よく訓練されたうどん県人=依存症が最終段階である。高純度のさぬきうどんでなければ欲求を満足できず、拒絶反応がおきる。他県のうどんでは憤怒のあまり胃壁から血が噴出するという未確認情報がある。

2011-02-07 00:28:59
masuda kaz @masudakz

闇組織は、新規うどん依存症患者を必要とした。精力的な政界工作の結果が、瀬戸大橋の休日1000円政策である。これによりにわかの依存症患者が西日本一帯に大量発生。安値で依存症にしたあとは当然値段を釣り上げて締め上げる。2011-04-01がうどん暗黒時代の幕開けとなる。

2011-02-07 00:36:13
masuda kaz @masudakz

うどん県セルフ店の最適化考察。待ち行列短縮の定石、複線化はしない。茹でも盛りも会計も単線で、ひたすら流速アップを追求する。まずは茹での投機フェッチ。客を観測して注文予測。それでも昼のピークには列が入り口に届きそうになる。オーバーフロー寸前、茹での投機モードがスイッチする。

2011-02-07 23:52:22
masuda kaz @masudakz

投機フェッチ「前の注文と同じ」。もはや客を見ない。客もその目線の意味を理解する。「かけ大」「かけ大」…もう8人連続。「かけぇだぁい」 小児まで無茶しやがって。 いや違う。兄弟で1つの「かけ大」を分けるのだ。この年齢から投機フェッチペナルティもBulkReadも体で覚えるのだ。

2011-02-08 00:03:13
masuda kaz @masudakz

モードが変わったことは客席にも伝わる。会計の速度と退店速度が一致しないと、店内でキューがオーバーフローする。会計が終わるたびに誰かが席を立たねばならない。これは客の責務だ。この平衡状態はいつまでも眺めていたくなる見事さで、この奇跡を構成する一員たる事がうどん県人の誇りなのだろう。

2011-02-08 00:20:27
masuda kaz @masudakz

前記した、セルフうどん店の最高回転平衡状態に、名前が必要だ。美しくダイナミックな現象にふわわしい短い名前が。「うどん大車輪」としておく。店内のミクロな最適化はこのくらいにして、次は広域・中域の問題に目を向けてみる。

2011-02-08 23:56:20
masuda kaz @masudakz

まず広域。うどん県人約100万人が、昼に一斉にうどんを求める。C10K問題ならぬU1M(うどん100万食)問題である。ここは定石どおり、地域分散で。セルフ店の席数50。昼10回転で0.5Kの供給。1M/0.5K=2K。理想配置で2000店。さぬきの夢2000だ。

2011-02-09 00:05:54
masuda kaz @masudakz

次ぎに中域。店を理想配置しても来店客が偏っては最適化できない。セルフ店の必須要素、街道に面した平面駐車場である。よくできた店は「うどん大車輪」になったときに駐車場がオーバーフローするように設計されている。うどん県人は街道を走りながら店内の負荷推定をし、近隣店間で自動負荷分散する。

2011-02-09 00:14:47
masuda kaz @masudakz

想像してみよう。讃岐平野を埋めた2000のセルフ店が毎昼、うどん大車輪になる様を。さぬきうどんとは、どんぶりの中におさまるような小さなものではない。職人1人2人連れ出しても意味はない。平野まるごとうどん県人100万人込みでないと、さぬきうどんの食体験としては不完全なのだ。

2011-02-09 00:22:26
masuda kaz @masudakz

これだけうどん幻視をみるのは、私の脳に蓄積したグルテンが臨界に近づいているのだろう。あと数巡で、私もうどん大車輪の流れのなか、彼らと法悦感をともにできるようになるのだろう。そのとき私は私でいられるのだろうか。その不安が私をつぶやかせる。(了)

2011-02-09 00:32:27