麦角中毒と魔女狩りについて

Shuhei Inoue @narrenstein

数日前の「セイラムの魔女＝麦角中毒」説についてのツイートを幾つかRTしてみた。当該文献は面白そうなので後でちゃんと読んでみたい。ただ、アイデア元については批判があったはず。以前、聖アントニウスの火関連で、@zatazata さんとやりとりした際に話題に上った覚えがある。

Shuhei Inoue @narrenstein

LIT : Amazon.co.jp： 食物中毒と集団幻想: メアリー・キルバーン マトシアン, Mary Kilbourne Matossian, 荒木 正純, 氏家 理恵: 本 http://amzn.to/i5lden

Shuhei Inoue @narrenstein

LIT:原著はYale UPから : Amazon.co.jp： Poisons of the Past: Molds, Epidemics, and History: Professor Mary Kilbourne Matos... http://amzn.to/dUHdUd

Shuhei Inoue @narrenstein

自分の以前のツイートを見つけるのに手間取ってしまった。英語版Wikipediaに概略が載っているので、再掲。http://en.wikipedia.org/wiki/Ergotism#Salem_witchcraft_accusations

Shuhei Inoue @narrenstein

流れとしては、Caporael (Apr. 1976) で麦角中毒説が提出される。Spanos/Gottlieb (Dec. 1976) が批判（どちらもScience誌上）。Matossian (1982)がCaporael説を採用し、1989の本にも収録？

Shuhei Inoue @narrenstein

Sidky (1997) を以前ちょろっと見たところ、セイラムに関しては批判的だけれども、ヨーロッパでの魔女と麦角中毒の関連については肯定的だったはず。

Shuhei Inoue @narrenstein

Cambridge本の記載（@akihito_suzuki 先生が挙げていらっしゃる）が、Haller Jr., Ergotism (1993) だとすると、参照文献にCaporaelとMatossianはあるが、Spanos/Gottliebは挙げられていない。

Shuhei Inoue @narrenstein

@akihito_suzuki 「セイラムの魔女＝麦角中毒」説について、気になっています。「かなり受け入れられている」のでしょうか？ 批判もあるようなのですが。

Shuhei Inoue @narrenstein

LIT:さしあたり読み易そうなのはこれだろうか : ABC-CLIO - Product - The Salem Witch Trials: A Reference Guide - K. David Goss http://bit.ly/hWYNbJ

Shuhei Inoue @narrenstein

LIT:Caporael (1976) : Ergotism: the satan loosed in Salem? | Science/AAAS http://bit.ly/icUJta

Shuhei Inoue @narrenstein

LIT:Spanos/Gottlieb (1976) : Ergotism and the Salem Village witch trials | Science/AAAS http://bit.ly/hVjkUl

Shuhei Inoue @narrenstein

こんな項目まであるのか。Wikipedia : Medical explanations of bewitchment - Wikipedia, the free encyclopedia http://bit.ly/gA74kU

Shuhei Inoue @narrenstein

Medical Explanations of Bewitchment、史料解釈のプロセスを見ないとなんとも言えないな。説明しようと思えば、どうとでも言えるってなってしまうし。

Shuhei Inoue @narrenstein

翻って、麦角中毒ひとつとっても、いろんなことの説明に使えてしまう。たしか、舞踏病の原因に挙げている説もあったような。

Shuhei Inoue @narrenstein

Journal of Social History 24 (1991) に Lindemann による書評がある。新しい可能性としての評価。単純化が過ぎる部分への批判。