クリスタ講師が教える初心者が最初にやるべきこと0:シリアルナンバー・無料公式素材・クラウド・モニター設定など(2016.11.03更新)
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↓関連まとめ
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モニターのキャリブレーション
「キャリブレーション」とは、「モニターの色の見え方を調整する」ことです。
色に大きなこだわりのある方(プロのイラストレーターさんなど)は、やってみるのがおすすめです。
↓こちらのページに詳しいPDFテキストリンクがあります。
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1、色の種類を理解しよう
色の表現のしかたには2種類あります。
RGBとCMYKです。
●RGB
光の三原色(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)の3色を使って色を表現する。
TV、モニターなど液晶で使われる。
●CMYK
4色のインク(C:シアン(青)、M:マゼンタ(ピンク)、Y:イエロー(黄)、K:ブラック(黒))を使って色を表現する。
プリンター、コピー機、出版など印刷で使われる。
RGBのほうが表現できる色の範囲(色域)が広く、CMYKのほうが狭いです。
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2、「同じ数値でも色が違う」ことを理解しよう
RGBでもCMYKでも、元となる3色か4色を「混ぜて」いろいろな色を表現していて、混ぜ具合は数値で表せます。
たとえば「パステル調の紫」だったら、
「R:225、G:118、B:216」
「C:12、M:32、Y:0、K:0」
といった感じです。
しかし、「同じ数値」でも「出力するデバイス」ごとに色は変わります。
たとえば、「自分で撮ったデジカメの写真」も、
・家のプリンターで印刷したとき
・コンビニのコピー機で印刷したとき
・デジカメの画面で見たとき
・スマホに転送して見たとき
など、表現の媒体(デバイス)によって色が変わります。
元は同じ「1枚の画像」なのに、これでは困りますよね。
そこで、「デバイスごとに色が変わらないよう管理する」必要が出てきます。
その「色の管理」を「カラーマッチング」と言いますが、主に2つの方法があります。
「ICCプロファイル」と「キャリブレーション」です。
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3、ICCプロファイルを理解しよう
プロファイルというのは、「こういう基準で色を再現しますよ」というルールを記述したファイルのこと。
この「プロファイル」を画像(データ)に埋め込むことで、デバイスごとの色の差を軽減します。
プロファイルには、「Japan Color 2001 Coated」や「Adobe RGB」など、たくさんの種類があります。
クリスタの場合、「環境設定」と「CMYKプレビュー」で設定できます。
詳しくは↓
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4、「キャリブレーション」を理解しよう
世の中にはたくさんのモニターが販売されています。
メーカーごとに自社のモニターが一番美しく見えるように競争をしているため、モニターごとに色の表示はバラバラです。
また、モニターを使い続けていくと、経時変化によって、知らないうちに色味が変わってきてしまいます。
データにプロファイルが埋め込まれていても、モニターがプロファイルどおりの色を表現できないと、あまり意味がありません。
そこで、プロファイルどおりの色を表示できるよう、「モニターの表示を基準に合わせる」ことと、「知らないうちに変わってしまった色味を補正する必要」が出てきます。
これらの補正を「キャリブレーション」といいます。
目安としては、(経年劣化の場合)200時間に1回くらいの間隔です。
たとえば、1日8時間モニターを使うなら、25日に1回、となります。
(実際は、数ヶ月に1回、という方が多いようです)
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5、キャリブレーションをしよう
キャリブレーションをするには、キャリブレーションソフトとキャリブレーションセンサーが必要です。
キャリブレーションソフトが、赤を出力する
→思った通りの赤がモニターから出てるかな?
→キャリブレーションセンサーで測定。
青を出力する
→思った通りの青がモニターから出てるかな?
→センサーで測定。
…というプロセスを何色も何色も行って誤差を記録し、「モニタープロファイル」というメモを作ります。
この「モニタープロファイル」を元に、「世の中の基準のモニターと同じに見えるように、このメモ帳に従って気をつけて表示してね」と指示を出します。
詳細はメーカーごとに違うため、モニターのメーカーサポートなどで調べてみてください。
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