NOeSIS作者によるガザニガ実験と受動意識仮説の話
- rentan_org
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気がつけば最近、宣伝ツイートしかしてない……。かといって、コミケでなんかするわけでもないんだけど……
2016-08-06 22:18:09夏①:夏休みでみんなヒマをもてあましてると思うから、ちょこっとTwitterで講義しようか。みんな、ガザニガ実験って知ってる? 脳が分裂している患者がいて、左右の耳から別々の情報を送るってヤツ。右耳の情報は左脳へ、左耳の情報は左脳に行きそれぞれの脳は連絡がとれない、さてどうなるか
2016-08-07 14:50:33夏②:脳分裂患者にこう話す、左耳(右脳)には「歩け」、そして右耳(左脳)に「どうして歩いているんですか?」と。脳の左右交通は遮断されてるから、左脳は自分がどうして歩いているかがわからない。普通に考えれば「勝手にね」とか、「脳の病気で、右脳の命令ですよ」とかが返ってくる……はず
2016-08-07 14:55:33夏③:しかし、左脳の返事は違う。「喉が渇いているので、そこの自販機までジュースを買いにいくんです」という、衝撃の結果だった。つまり、右脳の勝手でも、左脳はつじつまを合わせようとする。どうして歩いてるんだ?→あっちに自販機がある→そうか、喉が渇いてるからだ!と。
2016-08-07 14:59:45夏④:ガザニガ実験は、私達に恐ろしい事実を教えてくれる。人間というのは、自分の意志と反する行動を取っていたとしても、"その状況を不思議に思わないように自分を騙す”ということだ。これを応用すれば他人を意のままに操れるかもしれないし、そして、自分も他人から操られるかもしれない
2016-08-07 15:05:17夏⑤:具体例で行こう、某位置ゲームね。自分も今Lv18だけど、楽しくはないじゃん。延々歩かされるし、レア出ないし、ジム陥落させてもすぐ奪い返されるし、なによりハトがすぐ逃げるし。正直苦行だけど、やってしまう。でも他人から何故と聞かれたとき、あなたはこう答える。「楽しいからだ」って
2016-08-07 15:10:10夏⑥:では、人間の感じる楽しいとは、いったい何なのか? 苦しい単純作業を延々と繰り返すことを、人は何故、楽しいと感じるのか? ガザニガ実験に照らすと、人というものの意志決定は奪われ、集団の利益のために動くロボットなのだから、楽しいとは、奪われた意思に対するご褒美みたいなものなのか
2016-08-07 15:16:48夏⑦:じゃあ次に、ビックリするとは何かを考えてみよう。意外なことに、驚き、というものを具体的に説明できる人間は少ない。驚きというものを熟知して、応用するのがマジックになる。ステージに上げた人間の腕時計が瞬時にマジシャンの手元に行ったり、人間がステージの真ん中に瞬間移動したりとか。
2016-08-07 15:33:04夏⑧:マジックの答えというのは、本当に単純なもの。腕時計がマジシャンの腕に移動したなら、最初から腕時計は同じものが2つある。人間が瞬間移動するなら、双子を用意するだけ。人間とは目の前のできごとの、つじつまを合わせようとする。
2016-08-07 15:38:14夏⑨:歩道を昼間スーツ姿の男が歩いていたら、営業まわりの途中かなとか、昼休みでご飯を食べに行くのかな、と考える。で、そのスーツの男が急に立ち止まって、マンホールに潜ったらどうだろう? 驚く? いや、一瞬驚いたあと、こう考えるはず。「この人は水道局の人なんだ」って
2016-08-07 15:40:27夏⑩:驚きとは、つじつまを合わせようとする予想に反したとき、起こるもの。ここまでの話を総合すると、意識というのは物事のつじつまを合わせるためにあるのであって、意志決定を司るものではない。では、人はどこで決定を下しているのか?ってなる。受動意識仮説っていうから、夏休みの宿題ね
2016-08-07 15:45:09