「CROW’S BLOOD」は、ハリウッドの空まで飛んで行けたのか？

ＵＷの落日 @uw_susu

『CROW'S BLOOD』、完結しましたね。基本的には楽しかった。続編があったら観ます。 これから、感想を呟いてみますが、批判的な発言もあると思います。しかし「突っ込みながら観るのもエンタテインメント」と、お許し頂ければ幸いです。 pic.twitter.com/nJYozc0Fhy

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ＵＷの落日 @uw_susu

「CROW'S BLOOD」は、６回に収めたのはダレなくて良かったけれど、脚本や演出は、伏線を回収しなかったりして、雑な部分もあった。しかし「ハリウッド級」だったかは分からないが、今までのAKBドラマの枠は超えていた。米国と日本のドラマを融合したような不思議な味わいの作品だった。

ＵＷの落日 @uw_susu

「CROW'S BLOOD」の最終話は、登場人物の死に際に過剰な思い入れをしない演出は、米国のドラマらしく、日本のドラマにお馴染みの「死の場面のクサい演技」がないのは良かった。ただ、細部の設定や演出は、結構いい加減だったりもした。 pic.twitter.com/yR3uWaK9b0

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ＵＷの落日 @uw_susu

脚本が伏線をちゃんと回収していないんですよね。例えば、別所哲也の博士が「娘がどうやって攻撃衝動をコントロールしていたか不思議だ」と言っていたのに、その説明シーンがなかったり。ラストも、あの刑事が出て来るのが作劇のセオリーでしょう。後、あそこまで首を深く刺されたら、普通、死にます。

ＵＷの落日 @uw_susu

三浦貴大が襲われて絶対絶命！のシーンで、まゆゆが２階から注射器をなげるシーンは、ちょっと無理があり過ぎる。あれじゃ助からないでしょう。あそこまで出鱈目なら「まゆゆが投げた注射器が全部刺さってしまう」といったコミカルな演出にするしかない。2、3本刺さっていたけど中途半端なのである。

ＵＷの落日 @uw_susu

@uw_susu ドラマの最大のクライマックスと言って良いアクション・シーンで、あんな雑な演出をするのは、ちょっと困りました。 もっとも、木﨑ゆりあさんと田野優花さんのアクション・シーンは良かったのだから、演出が少し息切れしてしまったのかな？

ＵＷの落日 @uw_susu

入山杏奈さんは、感染していたのに感情をコントロール出来るようになって、人間の味方をしましたよね？ということは、CROW'S BLOODと人間は共存できるのでは？ 自分の運命と人間を怨むようになってしまった宮脇咲良さんを倒せば、全員殺す必要はないんじゃないか？と、少し思いました。

ＵＷの落日 @uw_susu

設定の詰めの甘さはラストに来る。不死の細胞に感染したらバンパイアみたいになるのだから、老いも成長もしない筈でしょう。「ポーの一族」のエドガーの様に。であるなら、赤ちゃんが感染したら、ずっと赤ちゃんのままですよね？ とゆ〜ことは、あの赤ちゃんは何も出来ないのだから恐れるに足らず！😅

ＵＷの落日 @uw_susu

主演二人の演技のバランスは悪くなかったと思う。少しオーバアクト気味の熱演を見せる宮脇咲良さんに対し、渡辺麻友さんは抑えた演技で受け止めた。 渡辺麻友さんは損な役回りなのだが、ここで、彼女が激しい芝居をすると、バランスが崩れてしまう。 pic.twitter.com/Kr6UjEEfFv

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ＵＷの落日 @uw_susu

ただ、以前も書きましたが、宮脇咲良さんは、基本がゾンビのような人間とは思えない無表情な演技なのに、父親と口論する感情が爆発するシーンでは普通の高校生のようになってしまう。同じキャラクターとは思えないほど違うのはマズい。しかし、これは宮脇咲良さんの問題ではなく、演出の問題なのです。

ＵＷの落日 @uw_susu

@uw_susu @uw_susu 宮脇咲良さんの名誉のために書いておきますと、『CROW'S BLOOD』における宮脇咲良さんは、大健闘だったと思います。 宮脇咲良さんは、別所哲也と共に、まさにこのドラマを支えていました。

ＵＷの落日 @uw_susu

主人公の「学友たち」は、少し人物の描き分けが中途半端で、それぞれのキャラが立っていませんでした。これは脚本・演出の問題であると同時に演技の問題でもあります。そんな中、木﨑ゆりあさんは、噂話が好きで軽いノリの女の子を好演していました。 pic.twitter.com/vvlWR2XL1x

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ＵＷの落日 @uw_susu

やっぱり、ドラマはまず脚本ですね。「ハリウッド級」にしたいなら、脚本家こそコラボすべきでした。日本の脚本は、ロジックよりもムードや情緒が優先され、結果としてドラマの力を弱めています。 それが、必ずしも観客や視聴者の要求ではないことは「シン・ゴジラ」の大ヒットが逆証明しています。

ＵＷの落日 @uw_susu

『CROW'S BLOOD』の脚本の問題点の一つは、渡辺麻友さんの役が書き込み不足なことだ。本来、この作品は渡辺麻友さんと宮脇咲良さんの対立がドラマを進めて行くはずなのに、渡辺麻友さん演じる主人公の人物像や動機がきちんと描かれていないから、そこが曖昧になってしまった。

ＵＷの落日 @uw_susu

本来の作劇は「宮脇咲良演じる異様な転校生は、最初は仲間から排斥されるが、渡辺麻友は理解を示す。二人には友情が生まれかけるが、そこで渡辺麻友は真実に気が付き、裏切られたと感じた宮脇咲良の暴走が始まる」であるべきだと思う。そういう関係がないと、宮脇咲良が渡辺麻友に執着する理由がない。

ＵＷの落日 @uw_susu

「宮脇咲良は人生をやり直したいと思っていた。一瞬、麻友との友情に希望が見えるが、やはり人間界に自分の居場所はないと絶望し、“仲間”を増やす道を選ぶ」。こうでないと、宮脇咲良の突然の暴走に説得力がない。渡辺麻友がなぜ宮脇咲良の真相を追うのか？も、出発点に友情があった方が判りやすい。

ＵＷの落日 @uw_susu

なんだか、私はこう考える。あるべき「CROW'S BLOOD」はコレだ！みたいになって来ましたね…。 (^▽^;)

ＵＷの落日 @uw_susu

三浦貴大と渡辺麻友の関係にしても「渡辺麻友は宮脇咲良を救いたいと思っているが、三浦貴大はゴシップ目的で麻友につきまとう。最初、二人は反発しているが、やがて協力し惹かれあうようになる」という方が、恋愛ドラマも盛り上がるのではないでしょ～か？この作品、全体的に動機付けが弱いですよね。

ＵＷの落日 @uw_susu

先ほど批判した渡辺麻友が２階から注射器を投げるシーンにしても、その少し前に一瞬映った、注射器をパチンコ玉飛ばしにしていた場面を、なぜ生かさないのか？麻友がパチンコ玉飛ばしの名人で、感染者をバッタバッタとなぎ倒して三浦貴大君を救うんですよ！ なぜそうしなかったのか？不思議だなぁ？

ＵＷの落日 @uw_susu

また、学友たちの描き方は、本来こういうバランスだと思うのです。 柏木由紀：女王様 加藤玲奈：スネ夫的腰ぎんちゃく 木﨑ゆりあ：噂好きでチャラい 向井地美音：少し天然で、いじめられっ子 渡辺麻友：優等生 美音はイジメられやすく、麻友は庇ってあげてる。（だから不良に敵視されている）

ＵＷの落日 @uw_susu

@uw_susu このバランスは私の妄想ではなくて、実際、向井地美音さんには天然ぽい描写があるが中途半端なのです。このように向井地美音と渡辺麻友の関係をハッキリさせることで、第６話の二人の別れがより感動的になるし、そんな麻友が異様な転校生を受け入れようとするのも理解できるのです。

ＵＷの落日 @uw_susu

この作品は、脇役はキャスティングが重要だと教えてくれます。 柏木由紀さんは学園の女王様ですが、たびたび戸惑うような表情を見せるので、あまり高慢な感じがしないのです。だから「実は、病気の母親を想っている」という展開も意外ではありません。たぶん、柏木さんがそういう人だからでしょう。

ＵＷの落日 @uw_susu

@uw_susu タイプでキャスティングするなら、柏木由紀さんと加藤玲奈さんの役は逆でしょう。加藤玲奈さんなら、学園の女王様にピッタリだし、高慢で高ビーな演技もバッチリです。柏木由紀さんも、スネ夫的な腰ぎんちゃくの演技なら完璧ですね。（れなっち、ゆきりん、ゴメンね） (^▽^;)