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「生物系大学院を出たとbioに書いている人が外来生物についてトンチンカンなことを言ってる」話、ちょっと前にタイムラインで見かけたけどようやく把握した。把握しただけ。
2016-09-16 12:09:43「人為的に持ち込まれた生物と生物自身による移動は別(だから前者は避けるべき)」という話に対して、「(移入したことによる)自然界の反応はどちらも同じ」というスタンスでいるのって、外来生物問題に対するスタンスとして大いに問題があると僕は思ってるのだけど……(続く
2016-09-16 12:11:51もしかして「自然放射線と人工放射線は人体に与える影響はどちらも同じ」とかと一緒の話だと思っているのかな。「どこから種を持ち込まれようと自然環境自体はそれを区別しないから同じ」という理解なのかもしれない、とか思いました。僕の勝手な想像です。
2016-09-16 12:13:21外来生物問題が問題とされる理由のひとつとして、「人間の影響力が強すぎて、人間がかかわると自然環境が変異するスピードが速くなりすぎる」ことへの危機感があると僕は理解している。長い時間をかけて現在の形になった形態や分布に対する人為的な影響が強いとわかったから、抗おうとしてるのだと。
2016-09-16 12:19:06「地球の歴史の中では一瞬だし、人間も自然の一部だから」みたいな話もよくあるけど、僕自身は、人間が関わることで変化のスピードが異様に早くなってしまっていることに危機感を覚えているし、その影響をできる範囲でなるべく小さくするのが「人間の責任の取り方」なのだと思っているから。
2016-09-16 12:21:52いいなとその取り巻きが、人が運んだ生物も自然に運ばれた生き物も似たようなもんだ的な事を言ってて頭が痛い… 本当に区別出来ないんだろうか?
2016-09-16 12:25:23人の手による移入と自然による移動。 その違いは時間だよ。 産めよ増やせよ地に満ちよは生き物の宿命なんで、新天地を目指す生き物いるが、そこで繁栄するには時間かかるんだよ。
2016-09-16 12:26:56鳥が運んだ種。 それが一発で運ばれた先で繁栄するわけではない。 複数回運ばれてきて、根付かずに枯れてった種も多かったはず。ましてや動物に至ってはね。
2016-09-16 12:28:24長い年月で複数回のトライエラー(と言っていいかな?)があったはず。 そうやって時間かけて分布域を広げていく…そうすると、迎える方も対抗手段をあみ出す時間があって… そうやって住み分けている古い外来種はあるだろう。
2016-09-16 12:30:27が、人の手で複数個体を放流。または単独個体でも複数回放流(飼育放棄など) これらがその放流先のニッチに当てはまった時の爆発力。 それを理解してないのかねえ… その爆発の時に影響を少しでも抑えようと、完全駆除は無理でも数を減らす作業は必要な時はあると思うがね。
2016-09-16 12:32:27国内移入種(国内外来種)について以前作ったまとめ。togetter.com/li/820445 国外からの外来種持ち込みよろしからず、ということについては共通認識がかなりできていると思っていたのだけれど、生物学を専攻した人間でもダメな場合もあるようで…。
2016-09-16 12:41:29外来種が引き起こす問題はいくつかあるけれど、在来種の駆逐は大きな問題。「類似の外来種がとって変われば無問題なのでは?」という意見があるようだが、駆逐する外来種が駆逐される在来種と性質のすべてにおいて等しいという保証は何もない。というより、すべてにおいて等しければそれは同種。
2016-09-16 12:58:12ある在来種が駆逐されて数が減ったり、地域的に絶滅したりすることにより、生態系にどのような変化が起きるか予測は不能。予測できないのであるから、取り返しのつかないことはやるべきではない。
2016-09-16 13:00:08「その種が滅びても他の種で置き換わるから無問題」という意見を述べる人に欠けている大事なものがもう一つ。それはヒト以外の生物に対する愛情、あるいは惻隠の情だと思う。自分に関係ない生物は死に絶えても良い、という考え方は非常に冷酷だ。
2016-09-16 13:04:28たとえば妻が死にかけている男性に対して、「奥さんが死んでもまた再婚すればいいから大丈夫ですよ」と言う人がいるだろうか? 在来種1種が絶滅しても外来の他種で置き換わるから無問題」というのは、私には上記のようにしか聞こえない。
2016-09-16 13:07:51