PC上に自我を保存できたとしても、元の身体に自我が残っていれば、それは保存ではなく別人格の創生に過ぎないということ

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生命情報保存研究所 @rodan670

我々が生命現象において最も尊いものであるとし 価値を認める対象が自我であることはまず間違いないが、 生命体をあくまで物質的存在として俯瞰した場合、自我は遺伝情報を要とした 自己保存という生物共通のセオリーをよりかなえ易くするための使い捨てのプログラムでしかない

2016-09-27 15:16:39
生命情報保存研究所 @rodan670

生物の自我は肉体という、壊れやすく また時間制限のかけられた器に乗せられ、これが故、往々にして各種の痛みにさらされ、場合によっては生まれ出で存在してしまったこと自体を後悔せざるをえぬほどの強烈な苦悶に見舞われる憂き目を見ることとなる。

2016-09-27 15:27:04
生命情報保存研究所 @rodan670

適者生存という進化の原理が自我を作り上げたのだとしても そんな背景、道理は自我自身には全く関係がない 自然界の勝手な都合で強制的に生み出され責め苦に震え続けるしかない自我には その虐待から開放された安住の地で人心地つくだけの権利がある

2016-09-27 22:01:41
生命情報保存研究所 @rodan670

自我が不安定かつ時限装置付の肉体から解き放たれるためには これを丸ごと身体から抽出し より強靭で十分なバックアップ体制も整えられた、半永久的に存続可能な依り代として期待できる記憶媒体 例えばyoutubeのサーバーのようなものへ移植するほかない

2016-09-27 22:26:53
生命情報保存研究所 @rodan670

生命体の上に乗っかっていた自我のPC上への保存を試みるとする。 この際、その「保存」とは単なる「コピー」などとは異なり、あくまでも「転移」でなくてはならない。 あらかじめ「私」の情報を複製していて、生命体上の「私」が 体とともに滅びた後、いざPC上にの「私」を起動させたところで

2016-09-28 07:09:46
生命情報保存研究所 @rodan670

両者の自我は連結していないということになる。 PC上のそいつがいかに「私」としての人格をそなえていたところで、 自我としての連続性がない以上そいつはあくまで「私以外の何者か」と規定されざるを得ない。

2016-09-28 07:13:13
生命情報保存研究所 @rodan670

故に「コピー」であっては、自我の真の保存という目的とは遠くはなれ 保護の対象となるべき別な人格をいたずらに生じさせるだけの悪戯な遊びの次元に堕ちてしまう とはいえ「私」を「私」と認識する「私」そのものをPC上に宿らせることは 技術的に極めて困難であろうと予想される

2016-09-28 07:29:37
生命情報保存研究所 @rodan670

自我の移殖を行った瞬間、固有の記憶、思考回路のみならず 「私」を「私」と認識する主体までもがPC上に転移しなければならない そして記憶、思考回路だけならば、移植後も元の人体に残留してもさほど問題はないが

2016-09-29 07:32:26
生命情報保存研究所 @rodan670

この「私」を「私」と認識する主体だけは跡形もなく肉体から消え去るのでなくてはならない さもなくば上記のように苦痛の感知機関たる「私」が二人になるだけで終わる さらに、当然のことながら肉体上で消失した自我と PC上に居座った自我とは100%同一なものでなければならない

2016-09-29 07:33:11
生命情報保存研究所 @rodan670

これが僅かにでも違えば、やはり肉体上に存在していた本来の自我は苦痛の中で死に PC上に「私」の偽者が別個に発生しただけということとなる しかしながらこれが満たされるとすればそれはまさに魂の憑依とも言える現象であり

2016-09-29 07:48:56
生命情報保存研究所 @rodan670

実現させるためには魂=私を私と認識する主体が何者であるのかが完全に理解されている必要がある それを解析し、単離できない状況にあっては 私の移植はあくまでも物理的プロセスから開始されるより他ない

2016-09-29 07:49:30
生命情報保存研究所 @rodan670

考えられる手としては人体のサイボーグ化。脳内で私を私と 考える思考領域をケーブルでPC部分とリンクさせ、次第に私を私と捕らえる主体が 脳にあるのかPCにあるのかよく分からない、渾然一体となった状態へ持っていき しかしながら最終的には完全にPC上に移し変える。

2016-09-30 07:23:54
生命情報保存研究所 @rodan670

ただいかにかのような物理的手段をとったところで 何を持って移植が完了したと定義するのか?そもそもケーブルで繋がれた脳とPC間でどのようなやり取りを 行えば自我が移行していくのか 等の疑問が発生し この問題の根本的解決には、やはり自我そのものの包括的理解が避けられないという事となる

2016-09-30 07:24:27