旅とくらし文化研究所さんの『塩竈・松島紀行』

数多くの詳細かつ読みごたえたっぷりの旅紀行文を投稿してくださる「旅とくらし文化研究所」さんのツイートです。東北でも岩手・盛岡を中心に多くの名作を残してくださっています。今回は宮城県は塩竈・松島へ。情緒豊かな史跡めぐりから三陸の美食までたっぷりのレポートをお楽しみください。
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旅とくらし文化研究所 @tabi_kurashi

塩竈・松島紀行/塩竈の浦の籬島は、平安時代の貴族・左大臣源融(みなもとのとおる)が都に築いた六条河原院とも縁の深い島。光源氏のモデルといわれ、歌人としても知られる融は、陸奥の塩竈に思いをはせ、河原院を塩竈の致景に模し、池には籬が島を築き、酒宴の遊舞を楽しんだといわれています。 pic.twitter.com/aLx3zujR2O

2016-10-12 23:03:18
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塩竈・松島紀行/融はまた、塩竈の浦や籬が島を模した六条河原院に難波の海から海水を運ばせ、塩焼きの風情を楽しんだと伝えられ、その風流の様子は『伊勢物語』や世阿弥作の能『融』にも描かれています。都人にとって、塩竈の浦と籬島は、遠いあこがれの風景だったのかもしれません。

2016-10-12 23:06:29
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塩竈・松島紀行/籬島には、鹽竈神社の末社のひとつ曲木(籬)神社が祀られています。漁港や市街地の造成により、数多くあった塩釜湾内の島も次々に姿を消したといわれ、この島だけが港のなかにポツンと取り残された印象ですが、籬島は、いにしえの塩竈の浦の面影をいまに伝えています。 pic.twitter.com/TxDRAg9UQy

2016-10-12 23:08:34
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塩竈・松島紀行/籬島を過ぎてからも、しばし塩釜港沿岸の施設群が織りなす景色がつづきます。その横を小型船「しらたか」がしぶきをあげ、すばやく通り過ぎていきました。名前のとおり、白い船体に颯爽とした雰囲気。思わずデッキの乗船客に手を振りたくなるから不思議です。 pic.twitter.com/vnSAh8BNR3

2016-10-13 23:09:03
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塩竈・松島紀行/湾の外に向かっていくと、赤い灯台が海にポツンと立っているのが見えてきます。この日はよく晴れ、空も海も真っ青。水平線からまっすぐに立つ灯台の赤色はよく目立ち、その役目をしっかり果たしています。 pic.twitter.com/NskDWRGMrx

2016-10-13 23:12:38
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塩竈・松島紀行/丸文松島汽船の芭蕉コースで塩釜湾を出て最初に見えてくる島、馬放島(まはなしじま)。ここはかつて鹽竈神社の年老いた御神馬を放し、馬が余生を過ごしたことに由来して付けられた名前なのだとか。現在は無人島ですが、船舶信号所が置かれています。 pic.twitter.com/v7mgawLPrv

2016-10-15 23:30:57
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塩竈・松島紀行/丸文松島汽船の島めぐり芭蕉コース、馬放島に隣接した小さな島は地蔵島。その名のとおり、島の端のほうの岩場にお地蔵様が祀られていました。島には灯台もあって、船舶の安全を見守る役目も。 pic.twitter.com/eDWpVyf04z

2016-10-16 22:24:23
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塩竈・松島紀行/地蔵島を過ぎてからも、周囲に大小さまざまな島が連なります。海の青と島の白い岩肌とのコントラスト、その上にたくましく生い茂る緑が美しく、自然のつくり出した唯一無二の光景に圧倒される時間。時折、モーターボートが通りすぎるのも一興です。 pic.twitter.com/I074UBN5UF

2016-10-16 22:28:24
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塩竈・松島紀行/近くから見ても、遠くから眺めてもよしの松島湾の島々。音声ガイドを聞きながら、遊覧船のなかから優雅に眺めるのもよいですが、窓ガラスを通さずじかに見たいという気持ちに。デッキに出て、船のスピードや波しぶきの音、潮風を感じながらの見物もオススメです。 pic.twitter.com/bTQw1aYqhA

2016-10-17 22:16:34
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塩竈・松島紀行/少し先にポツンと見えるのは、鍋島。鍋を伏せたように見えることから付いた名前だとか。島に茂る木々のふさふさとした緑がユーモラスです。もっと先には島というより岩といった風情の小島が点々として、水平線に幻想的な光景が広がります。 pic.twitter.com/sE7LsyPK8v

2016-10-17 22:18:01
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塩竈・松島紀行/丸文松島汽船・島めぐり芭蕉コースで遠く鍋島を臨んだ後は、松島のなかでも名高い仁王島を通過。仁王様に似ていることに由来した名前で、確かに小さいながら個性的なかたちです。ベレー帽をかぶり、葉巻をくわえた人にも見えるとか、想像力をかきたてられます。 pic.twitter.com/fOZhd4KY7c

2016-10-18 21:06:33
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塩竈・松島紀行/仁王島の近くにあり横に長く広がって見える島は、浦戸諸島のひとつ、桂島。東西に長い島で、浦戸諸島の中で最も人口が多い島として発展し、現在の人口は約300人。南海岸には桂島海水浴場もあるそうです。船からは長くて白い断崖がよく見えました。 pic.twitter.com/ZHkrOHBG6z

2016-10-19 22:25:29
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塩竈・松島紀行/桂島の近くに並ぶようにして見える島は大藻根島・小藻根島。波による侵食で滑らかになった岩肌や、えぐられたような岩の裂け目などを間近で見ることができました。よく見ると、島の高いところに数羽の鳥が止まっています。 pic.twitter.com/oNpO3xrD1g

2016-10-20 20:59:24
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塩竈・松島紀行/塩釜港から出航した島めぐり芭蕉コースの中ほどで、鐘島を通過。島には4つの穴が開いていて、波が打ち寄せると鐘の音のように聞こえることから、この名前が付きました。高く伸びた枝に無数の鳥が止まっていて、鳥の島の様相。 pic.twitter.com/I2cyvqCVgG

2016-10-22 22:27:49
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塩竈・松島紀行/鐘島を過ぎると、反対方向からやってきた観光船が横を通過しました。船には「あすかニュー松島観光船」の文字が見え、思わず手を振りたくなる不思議。近くには火附島・材木島・モンド島が見えます。 pic.twitter.com/61Ed20DBVN

2016-10-24 22:44:32
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塩竈・松島紀行/遠くに小さく見えるのはドウラン島(薬や小銭・煙草などを入れて腰に下げる袋「胴乱」に由来した名前)。ドウラン島や材木島は、東日本大震災による津波で島の一部がえぐり取られる被害がありましたが、こうした島々が防波堤の役割を果たしたという事実を実感しました。 pic.twitter.com/LG4uTXmKQd

2016-10-24 22:47:37
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塩竈・松島紀行/松島湾を遊覧中、水面に棒のようなものが連なる光景が見られます。これはカキ養殖の筏やはえ縄と呼ばれるもので、松島湾では約300年前にカキの養殖がはじまったともいわれています。潮の流れがよく、波静かな湾は養殖に適しているのだそう。 pic.twitter.com/OyHHlE3F41

2016-10-25 23:04:59
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塩竈・松島紀行/松島湾の島めぐり芭蕉コースも後半に差しかかり、このあたりからまた小さな島々のあいだを縫うように航行がつづきます。在城島は、伊達政宗公が月見の宴を催したと伝えられる島。城はないものの、政宗公は「このように見渡すかぎりの視界なれば落城の憂いなし」と言ったとか。 pic.twitter.com/ZasbO9aIs0

2016-10-25 23:06:20
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塩竈・松島紀行/在城島のすぐ隣に見えるのは、波頭のようなかたちをした鎧島。島というにはかなり小さく、まるで岩のようですが、長い時を経て波に侵食された独特な形状は印象的です。よく見ると、島の平たい部分にカモメが一羽、日向ぼっこをしていました。 pic.twitter.com/1mqge6I2UL

2016-10-26 22:57:20
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塩竈・松島紀行/これも在城島の近くにある、鎧島と似た波頭のようなかたちをした兜島。烏帽子兜に似ていることに由来した名前です。鎧島や兜島のような小さな島は、こうしている間も少しずつ侵食を受け、しだいにそのかたちを変えていく貴重な自然の遺産だと感じました。 pic.twitter.com/n5q15eRSP9

2016-10-26 22:59:13
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塩竈・松島紀行/兜島を過ぎると、隣り合うように小町島と伊勢島。その先に毘沙門島とつづきます。坂上田村麻呂が東征の折、松島に建立した毘沙門堂を、後に慈覚大師が五大明王を祀る五大堂にあらためた際、毘沙門天が五大堂からこの島に飛び去ったとの言い伝えにより、毘沙門島と呼ばれています。 pic.twitter.com/J2p5XV5VlN

2016-10-29 21:36:25
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塩竈・松島紀行/塩釜から出発した島めぐり芭蕉コースも終盤にさしかかり、松島海岸が近づいてくると、辺りには同じように周遊中の白い遊覧船が増えてきます。ふと見ると小さなボートに乗った釣り人らしき姿が見えたり、風光明媚な松島湾を多くの人と共有しているのだと感じました。 pic.twitter.com/9L1QwiXK8P

2016-10-29 21:38:17
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塩竈・松島紀行/島めぐり芭蕉コース終点の松島海岸が近づいてきたあたり、比較的大きな島と長い橋が見えてきます。福浦島は島全体が県立自然植物公園になっていて、豊かな自然と歴史ある史跡が残る島。島と陸とを結ぶ全長252mの福浦橋は、別名「出会い橋」と呼ばれています。 pic.twitter.com/HTZLEcKwVe

2016-10-30 21:57:17
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塩竈・松島紀行/塩釜港から出発した島めぐり芭蕉コースの終点、松島海岸へ到着! 訪問時は海に夏の強い日射しがキラキラと反射し、波止場の景色が何ともさわやか。下船して乗ってきた船を見ると、なぜか船首にかぶり物のくまの頭が取り付けられていて、船員さんたちのユーモアを感じました。 pic.twitter.com/lT76SqTy9B

2016-10-30 21:59:45
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塩竈・松島紀行/松島海岸からすぐの五大堂。松の木に覆われた島になっていて、海岸から短い橋で渡ります。五大堂はもともと、坂上田村麻呂が東征の折に建立した毘沙門堂を、後に慈覚大師が五大明王を祀るお堂にあらためたもの。現在の堂宇は、1604年に伊達政宗公が再建したものです。 pic.twitter.com/qDScX3Qh40

2016-10-31 21:10:36
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